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「Catch up Premier League」~2022.4.30 プレミアリーグ 第35節 ワトフォード×バーンリー ハイライト

■終盤戦の彼らは一味違う

 残留争い中の両チームだが、直近の状況には明暗が分かれている。ワトフォードの状況は厳しい。残留には連戦連勝が必要。残り全ての試合で勝った上で他チームに祈りを捧げなければいけない状況だ。

 一方のバーンリーはここにきて例年通りの粘り腰を見せている。ダイチはチームを去っても、例年のように終盤戦のバーンリーは恐ろしい。哲学とともに監督があるチームだったと思っただけに、監督が不在になってなおこうした脅威を見せているのは少し意外なところである。

 しかし、試合はその直近の流れとは逆の展開に。先制したのは苦しんでいるワトフォードであった。得点に繋がったのはセットプレー。ファーに人を集めたやり方から折り返しを決めてオウンゴールを誘発してみせた。

 ワトフォードはこの先制ゴールから試合の流れを持ってくる。中盤でのバーンリーのボールをカットしてからのカウンター、そしてバックラインのフォースターからのフィードからの決定機など、バーンリー相手の攻撃を強めて追加点を奪いにいく。

 バーンリーはここ数試合の流れ通り、右サイドのマクニールを中心に攻撃を組み立てる。彼のドリブルに対してはワトフォードは様子見をしてしまう傾向が強く、バーンリーの突破口になっていた。あわやPKを取られそうになったファウルを犯したシーンもその一例と言えるだろう。

 FKを得たシーンのようにドリブルならば、この日のマクニールは好調だったが、クロスの精度がついてこない。右サイドのロバーツとともに上がるクロスの質はいつもよりも割引。決してクロス対応がいいとは言えないワトフォードを苦しめることができない。

 後半は両チームともにカウンターの撃ち合いに。前線の馬力を考えればワトフォードにやや分がある。どちらかといえばバーンリーが仕掛けたハイテンポな展開だったが、流れが変わったからといって主導権がバーンリーに移ったかというとそれはまた別の話である。

 終盤は両チームとも繋ぎの精度が落ちてしまい、攻撃に打って出れる状況ではない展開に。こうなればワトフォードの逃げ切りが濃厚になるのだが、この日の相手は終盤戦のバーンリー。まさしく何も匂いがしないところから同点弾が。左サイドのテイラーがスルスルと持ち上がったところからのクロスをコークが合わせて同点に。すると3分後には今度はCHの相方のウェストウッドが逆転ゴールを決める。

 正直、試合の展開的には得点の雰囲気は皆無だっただけにあっという間の逆転は非常に意外。流れは悪くとも、試合を握れなくともとにかく結果は出す。終盤戦のバーンリーの凄みが詰まった一戦だったと言えるだろう。

試合結果
2022.4.30
プレミアリーグ 第35節
ワトフォード 1-2 バーンリー
ヴィカレッジ・ロード
【得点者】
WAT:8′ ターコウスキ(OG)
BUR:83′ コーク, 86′ ブラウンヒル
主審:クレイグ・ポーソン

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