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「Catch up Premier League」~2021.12.5 プレミアリーグ 第15節 マンチェスター・ユナイテッド×クリスタル・パレス ハイライト

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■新体制のキーマンが初勝利をプレゼント

 前節のアーセナル戦はビザの発給が間に合わずにスタンド観戦。ようやくベンチに入れたラングニックが就任初陣を迎えたマンチェスター・ユナイテッド。クリスタル・パレスをホームに迎えての連勝を狙う。

 前節のアーセナル戦で見られたラングニック就任発表後の唯一の特徴である守備時に逆サイドのSHが大きく絞るという挙動はこの日も健在。ボールサイドの逆側のSHがパレスの中盤にプレスをかける役割を任されているようだ。

 SHが中央に絞ることでCFはプレスにおいて前に押し出される形になるユナイテッド。パレスは変形を伴っての保持に力を入れているシーズンではあるものの、CBのアンデルセンの不在が大きい。保持における核がいないとなると、元々高くないプレス耐性の懸念が露わになってしまう。

 高いインテンシティでプレスをかけるユナイテッドに対して、自陣から脱出できないクリスタル・パレス。ハーフコートゲームに押し込まれてしまう。前節は枠組みの中で浮いていた感のあるザハだったが、こういう試合に降りて頼りになるのは彼に他ならない。圧力に対する慣れは必要だったが、存在感は十分にあった。

 優位に試合を進めたホームチームだが、ユナイテッドには押し下げた状況から素早く仕留められなければ攻撃の手段がない。ファーのロナウドへのクロスという狙いは徹底されていたものの、引いた守備に対しては攻めあぐねてしまうという課題に手がつくのはまだ先の話になりそうである。

 クリスタル・パレスの守備の手法を見ても、ユナイテッドはSBを中心にボールを持たされており、自陣からの前進に改善が見られるのはまだこれから。保持の時間がフラットになると、試合の展開も均衡したものにシフトするようになる。

 後半になると両チームのプレスのタイミングが少し遅れるようになり、ファウルが頻発するように。セットプレーからのチャンスを両チームは迎えることになる。パレスは今季もセットプレーの守備は大の苦手なのだが、前半の押し込まれた時間帯も含めて、この試合のセットプレーは珍しく粘りが効いていた。

 どちらに転んでもおかしくない展開において、勝利を決定づけたのは前節も大活躍したフレッジ。グリーンウッドのドリブルでラインを押し下げると、下がったことで空いたバイタルからミドルを叩き込み先制。ノっている選手なのだろうなというのが正直な感想である。

 いかにもラングニック体制でなじみそうなフレッジが指揮官に就任初勝利をプレゼント。まずは連勝という幸先のいいスタートでラングニックの英国での挑戦は幕を開けることとなった。

試合結果
2021.12.5
プレミアリーグ 第15節
マンチェスター・ユナイテッド 1-0 クリスタル・パレス
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:77′ フレッジ
主審:クレイグ・ポーソン

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