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「Catch up UEFA Europe League」~2023.4.20 UEFA Europe League Quarter-final 2nd leg ローマ×フェイエノールト ハイライトレビュー

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1st leg

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遅れてきた主役と緊急登板のアタッカーで試合をひっくり返す

 デ・カイプで先勝を上げたフェイエノールト。ローマは本拠地のオリンピコで逆転勝利を挙げることが突破の最低条件となる。

 ローマの懸念は1st legで負傷したエイブラハムとディバラの復調の具合だろう。どちらもスタメンには間に合わなかったが、ベンチに入ることができて一安心というところだろうか。

 逆転が必要なローマはボール保持を主体としたスタート。フェイエノールトは一方的に攻められる形で始まる。

 ボールを持たれる形はあまり得意ではないのだろう。フェイエノールトはボールを取り返そうとサイドの上下動などでフラットにペースを引き戻そうとする。しかしながら、ローマはそれを阻む。マティッチからのカウンターからトランジッションでフェイエノールトを鎮圧し、ペースを渡さない。左サイドにおけるスピナッツォーラの鋭い攻め上がりなどもフェイエノールトを苦しめる。

 順調にペースをつかんでいたローマだったが、ここでワイナルドゥムが負傷というアクシデントに直面する。エル・シャーラウィはまさかの1stレグに続いて前半から途中交代での出場となった。

 混乱に乗じてフェイエノールトは20分くらいから少しずつ前進の機会を掴んでいく。ハイプレスには枚数を合わせきれないローマはフェイエノールトに前進を許してしまう機会が増えていく。ローマも無理に枚数を合わせる勇気はサラサラなく、きっちり守り切ってはカウンターという方向性でいいんじゃないか?という形で折り合いをつけていた。

 しかし、トランジッションが増えるにつれて小競り合いも増加。30分過ぎには両軍入り乱れる喧嘩で大もめ。少しヒートアップした状況でハーフタイムを迎える。

 後半もフェイエノールトの動きは同じ。ボール保持からローマのプレスを脱出して、前に運んでいきたいということだろう。一方のローマはいきなり右サイドからのチャンス。右サイドからセットプレーの連打でフェイエノールトのゴールを脅かしていく。

 その勢いのまま先制点を挙げたのはローマ。セットプレーからスピナッツォーラが2試合トータルスコアを同点に引き戻す。

 同点に追いついた勢いでローマはエイブラハムとディバラを投入。試合はクライマックスを迎える感が出てくる。そのエイブラハムのポストからいきなりクリスタンテがネットを揺らすがこれはオフサイドで取り消される。

 すると、今度はフェイエノールトが反撃。クロスにパイジョンが合わせる形で再びリードを奪う。

 窮地に追い込まれたローマで仕事をしたのはディバラ。遅れてやってきた主役が試合を土壇場で振りだしに戻して延長戦に。

 そしてその延長戦で決め手となったのは2試合連続の緊急登板となったエル・シャーラウィ。ファストブレイクからトータルスコアで初めてリードを奪うことに成功する。

 延長後半にはペッレグリーニが追加点を決めて試合は決着。延長戦の激闘となったこのカードはローマが勝利。30分先に勝ち抜けを決めたレバークーゼンの待つ準決勝に駒を進めた。

ひとこと

 フェイエノールトの反骨心も素晴らしかった。準々決勝随一の好ゲームだったと思う。

試合結果

2023.4.20
UEFAヨーロッパリーグ
Quarter-final 2nd leg
ローマ 4-1 フェイエノールト
スタディオ・オリンピコ
【得点者】
ROM:60′ スピナッツォーラ, 89′ ディバラ, 101′ エル・シャーラウィ, 109′ ペッレグリーニ
FEY:80′ パイジャン
主審:アンソニー・テイラー

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