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「おかえり天敵」~2020.7.11 J1 第4節 川崎フロンターレ×柏レイソル BBC風オカルトプレビュー

 このプレビューは対戦カードの過去の因縁やジンクスを掘り起こして、試合をより一層楽しむための物です。両チームのサッカーのスタイルについての話はほぼありませんのであしからず。

目次

Fixture

明治安田生命 J1リーグ 第4節
2020.7.11
川崎フロンターレ(2位/2勝1分0敗/勝ち点7/得点6 失点1)
×
柏レイソル(14位/1勝0分2敗/勝ち点3/得点5 失点6)
@等々力陸上競技場

戦績

近年の対戦成績

図1

 直近5年の対戦で川崎が4勝、柏が5勝、引き分けが1つ。

川崎ホームでの対戦成績

図2

 直近10回の対戦で川崎が4勝、柏が4勝、引き分けが2つ。

Head-to-Head

<Head-to-Head①>
・通算37回の対戦で川崎の13勝、柏の18勝、引き分けが6つ。
・川崎にとって、柏は通算成績における得失点差のマイナスがもっとも大きい相手。

 鹿島、FC東京と比較的相性のいい相手が続いてきた川崎。しかし、次に対戦する柏は相性が明らかに悪い方に分類される相手。勝率でいえば、顔も見たくない大阪コンビについで3番目に悪く、得失点のマイナスは全チームを通して最も大きい。負けるときはボコボコにされるイメージが強い。近年では、ディエゴ・オリベイラが大暴れした2016年での等々力の印象が強烈である。

<Head-to-Head②>
・川崎ホームの19試合において川崎の9勝、柏の7勝、引き分けが3つ。
・直近10回の等々力でのリーグ戦で、クリーンシートを記録したのは互い一度ずつ。

 さすがにホームになれば川崎が通算成績で上回る。基本的には撃ち合いのイメージが強く、特に等々力では点の取り合いになる傾向が強い。直近10回の等々力でのリーグ戦での1試合平均合計得点は3.8点。およそ4点が両軍合計で入る計算である。

<Head-to-Head③>
・ナイトゲームに限れば直近7回の対戦で川崎は1勝のみ(D1L5)
・前回の柏の昇格初年度だった2011年の対戦は2試合とも3-2。いずれもホームチームが勝利している。

 18時以降のキックオフになると若干川崎に分が悪くなる。太陽王なのに夜に強いのなんかずるい。ちなみに前回の柏のJ1帰還の際はいずれも3-2でホームチームが勝利。これもまた撃ち合いですね。。

スタメン予想

画像3

スカッド情報

【川崎フロンターレ】

・中村憲剛、小林悠は離脱中。

柏レイソル】

・ヒシャルジソンは出場停止から復帰。

Match Facts

【川崎フロンターレ】

<川崎のMatch Facts①>
・開幕3戦での2勝1分は2017年,2018年と同じスタッツ。
・直近13試合の昇格組との対戦で無敗(W10D3)

 スロースターターというイメージは定着しているかもしれないが、昨年を除けば鬼木政権下ではスタートはうまくいっている印象である。どちらかといえば、最終年以外は3節までに負けを必ず記録していた風間時代の方がスタートダッシュはよくはなさそうである。2017,2018は共に優勝しているので、スタードダッシュさえ決まればあるいは・・・・?

 昇格組に強さを誇っているのは心強い。しかし、最後に負けたのは2017年4月のセレッソ大阪。J2としては規格外の戦力を抱えてJ1に1年で返り咲いたことや、川崎に相性がいいなど今季の柏との共通点は少なくない。

<川崎のMatch Facts②>
・中2日のリーグ戦は4試合連続無敗中。
・7月のリーグ戦は直近12試合で31得点。
・ホームでのリーグ戦連勝になれば2019年4月以来。

 中2日のリーグ戦の成績の強さはスカッドの厚さ起因か。夏場のカップ戦後に迎えるケースが多く、今回のリーグ戦連戦とはややニュアンスが違う印象も。おそらく鬼木監督はほぼほぼリピートでスタメンを送り出す気がするし。

 ただ、派手に点を取るというデータはここでも顕在。ここ3年間の7月の平均得点はおよそ2.6。最も1シーズンの平均得点が高かった2017年でさえ2.1なのだから、夏場は平均よりかなり多く点が入るという傾向は間違いなさそうである。

 勝てば1年3か月ぶりのホームでの連勝。湘南、仙台に決めた4月の連勝が昨季唯一のホーム戦連勝である。

<川崎のMatch Facts③>
・谷口彰悟は柏戦で3ゴール。最も得点を挙げている対戦相手。
・長谷川竜也がゴールを決めれば、自身初のリーグ戦3試合連続得点。

 鹿島戦ですでにシーズン初ゴール(オフサイドだったけど)を決めた谷口が最も得点を取っているのが柏レイソル。セットプレーのキーマンになるだろうか。

 ゴールでいえば絶好調なのは長谷川竜也。自身初の3試合連続得点にチャレンジである。ちなみに今節も先発すれば4試合連続のリーグスタメン。なんと、川崎のキャリアの中では4試合連続スタメンはこれでわずか2回目。少ない!スーパーサブとして活躍してきた長谷川が絶対的なレギュラーとして大輪の花を咲かせるシーズンになるだろうか。

【柏レイソル】

<柏のMatch Facts①>
・2015年以降、アウェイ開幕戦は勝ちと負けが交互。
・降格した2018年にリーグで挙げた12勝のうち、7勝はアウェイゲーム。

 先に言っておきたいのだが、今節のジンクス探しはめっちゃ大変だった。目につくスタッツがないチームはよくあるのだが、前年はJ2でそもそもどこまで引っ張るか非常に迷うところ。そういう時に頼みになるのは個人スタッツなのだが、クリスティアーノは出るかわからないし、13-1のせいでオルンガはやたら異常な値ばかりになってしまうという難易度の高さ。プレビューでも相性の悪さを見せつけてくる必要はない。

 何とかほじくり出したスタッツがアウェイ開幕戦の成績。勝ちと負けが交互で、順番に従えば今季は負けである。とはいえアウェイに弱いわけではなく、降格したシーズンはアウェイでのほうが勝ち数は多かった。等々力でも悪いイメージばかりではないだけに、のせると面倒な相手であることは違いない。

<柏のMatch Facts②>
・直近5回のJ1でのシーズンにおいて、開幕4戦目の時点で2勝を挙げたシーズンはない。
・7月のJ1の試合は8戦未勝利。

 スタートダッシュはやや苦手な印象だ。直近5回のJ1での挑戦においては降格した2018年の1勝1分1敗よりいい成績を残したシーズンはない。そして4戦目で2勝を挙げたシーズンもない。川崎に勝てば近年では最も良い序盤戦になる。

 ちなみに7月も苦手。直近8戦で7敗1分。最後に勝利をしたのは2016年のジュビロ磐田戦である。

<柏のMatch Facts③>
・江坂任は通算7戦の川崎戦で1勝。得点を決めた唯一の試合で勝利を挙げている。
・ネルシーニョは対川崎戦の16試合のうち、無得点で終わったのは2試合のみ。

 両軍もみ合う乱戦になった熊谷での大宮×川崎で、乱闘をいさめつつさらっと決勝点を奪っていったのが江坂任。負けを悲しみつつ、彼はきっと敵ながらきっといいやつなのだろうなとも思った。

    先日のFC東京戦でもファウルのたびにやたら怒号が飛んでいたのに、江坂の時はすごく静かだったので、人柄は大事なのだなと思う。そんな江坂だが、地獄の熊谷を除けば川崎戦で勝利はない。得点を記録しているのがその熊谷での1試合だけなので、点を奪ってジンクスを打破したいところだろう。

 川崎にとっては柏以上に嫌なイメージがあるかもしれないネルシーニョ。毎回やたら策を練ってくるし、やり方が素直なことが多い川崎としてはやりにくい敵将だ。ただし、鬼木監督になってからの対戦はまだ1回だけ。それも神戸時代に5-0で川崎が大勝した試合のみだ。

参考
transfermarkt(https://www.transfermarkt.co.uk/)
soccer D.B.(https://soccer-db.net/)
Football LAB(http://www.football-lab.jp/)
Jリーグ データサイト(https://data.j-league.or.jp/SFTP01/)
SANSPO.COM(https://www.sanspo.com/)

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