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「Catch up FIFA World Cup Qatar 2022  qualifiers」~2022.6.14 大陸間プレーオフ コスタリカ×ニュージーランド ハイライト~

■局地肉弾戦を制したコスタリカが本大会へ

 ワールドカップで日本と同居する最後の1枠の国を決める大陸間プレーオフ。北中米カリブ海のコスタリカとオセアニアのニュージーランドが天下分け目の一戦に挑む。

 ワンマッチの決勝戦ということで慎重な立ち上がりをみせたのがコスタリカ。ニュージーランドの3-4-3のビルドアップに対して、4-4-2で挑んだコスタリカはプレスが無理にかみ合わないからか、ニュージーランドのCBにボールを持たせることを許容しながら試合を進めていた。

 プレスでいえばより積極的だったのはニュージーランド。コスタリカの2CBは大きく幅を取りながらビルドアップを行うが、ニュージーランドの3トップはバックラインにプレスをかけながら時間を奪いにいっている。プレスも3-4-3気味ではあるのだけども、CHが同サイドに寄っていくのが特徴。サイドに閉じ込めるような守備が主流だった。

 それを考えればニュージーランドにとって先制点の場面は痛恨だろう。左サイドでコントレラスがつぶれたところを利用し、縦に抜け出したのはベネット。最後はキャンベルが決めてコスタリカが先制点を奪う。ニュージーランドの守備のコンセプトを考えれば、この失点の仕方は許容しづらいのが正直なところ。同サイドに閉じ込めるのならば、縦に突破は許したくはなかった。

 というわけで以降はニュージーランドがコスタリカを崩す時間が続くことになる。3-4-3と4-4-2のミスマッチを利用した形でニュージーランドはWBを使いながら同サイドのハーフスペースの裏抜けを敢行。サイドに警戒が向かって、ラインが下がりやすくなってしまうと、今度は中央にボールを入れたりなどコスタリカの守備陣を攻め立てる。

 前半終了間際にはニュージーランドはあわやPKの獲得だったり、あるいはネットをゆらしたものの直前のファウルで取り消しになったりなど、かなりゴールに迫っていたが得点を奪うことは出来ず。むしろ、このプレーをきっかけに試合は両チームの小競り合いが目立つ展開になる。

 迎えた後半はコスタリカが3枚替えの5-4-1シフトで完全に迎撃態勢。前半よりもタイトになった守備ブロックでニュージーランドを跳ね返すスタンスに。というわけで後半もニュージーランドペース。後方の3バックにCHが縦関係となりアンカー的な振る舞いを見せ、前線を5トップ+1人で攻めるという前半と同じ形で挑んでいく。

 しかし、この流れを断ち切ってしまったのが前半から続く小競り合いの流れ。ファウルの繰り返しでたまったフラストレーションが解放される形になってしまったのは退場劇。68分にニュージーランドの交代選手が一発退場の憂き目にあってしまう。明らかに試合のテンションに引っ張られた格好だっただけにもったいなかった。

 ここからはもはや試合はサッカーというよりもデュエル。局地で肉弾戦を繰り返しながら、ニュージーランドの攻勢をコスタリカが凌ぐ流れが続いていた。

 ニュージーランドは相手のラインを上下しながらのミドルなど、幅広い戦い方を見せることは出来てはいたが、最後までコスタリカのケイラー・ナバスが守るゴールマウスは割ることが出来ず。試合は1-0でコスタリカが逃げ切り、ワールドカップ本大会への道を切り拓いた。

試合結果
2022.6.14
カタールW杯 大陸間プレーオフ
コスタリカ 1-0 ニュージーランド
アル・ライヤーン・スタジアム
【得点者】
COS:3′ キャンベル
主審:モハメド・アブドゥル・ハッサン

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