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「Catch up J1 League」~2022.5.22 J1 第14節 ジュビロ磐田×北海道コンサドーレ札幌 ハイライト

■目の前の相手を剥がしての得点

 共に3-4-3同士の両チームの対戦。ただでさえ、高い位置からかみ合わせてプレッシングに行く札幌にとってははっきり言っておあつらえ向きの展開だろう。いつも通りのかみ合わせてのプレッシングを無理なく行うことができる。

 磐田はこれに対して序盤はショートパスにこだわる素振りを見せていた。長いボールを蹴ることは控えながらボールをつなぎ、何とか前まで運ぶといった流れである。

 磐田はなかなか脱出の機会を得ることは出来なかったが、なんとか敵陣までボールを運ぶとセットプレーから山本義道が先制ゴールをゲットする。札幌はボールホルダーへのプレスはかなりタイトに行っていたのだが、ボールから遠いところへのケアは甘く、PA内でも踏ん張りがきかない。その隙を磐田につかれた形である。

 札幌の保持はGKも活用するやや変形した形。岡村と中村がGKを挟み、田中がRSBのところからボールを前に進める機会が多かった。

 CHは縦関係。駒井、深井は1人がCB間に入り、もう1人が主に左斜め前方に立ってボールを引き出す。トップに入った荒野を含めてセンターラインの縦方向は3人が役割を入れ替えるのが特徴的だった。

 とはいえ、こうした移動で相手を引き出したり動かしたりというよりも最終的には目の前の相手を剥がせるかどうかが勝負。磐田が比較的早く撤退したこともあり、対面を剥がさなければチャンスを作れなかった。そういう流れで結果を出したのはルーカス・フェルナンデス。右サイドで対面を剥がしてクロスを送り、クロスを受けた深井も前に人がいる中でシュートを何とかゴールに叩き込んで見せた。

 タイスコアで迎えた後半は高い位置から押し込む札幌が圧力をかけていく。後半頭に杉本が惜しいシュートを放ったり、右のWBの松本がワンツーで抜け出したりなど磐田も序盤はチャンスメイクをしていたが、徐々に押し込まれるようになる。磐田は前半にちょっとロングボールが増やすことでプレス回避をしたが、オープンな展開に振りすぎた分、火力で勝る札幌に優位を渡したようなイメージだった。

 そうした中で勝ち越し点を決めたのは札幌。右サイドの中村の持ち上がりから勝ち越し。これまた青木が目の前の相手を剥がして駒井にラストパスを送り叩き込んだ。

 札幌は終盤、大谷にアクシデントがあり中野が緊急投入される。いきなりのCKという難局であったが、何とか中野はこれを処理して見せた。

    GKの負傷交代という最後のアクシデントを乗り越えた札幌が逃げ切りに成功。磐田を下して勝ち点3を得た。

試合結果
2022.5.22
J1 第14節
ジュビロ磐田 1-2 北海道コンサドーレ札幌
ヤマハスタジアム
【得点者】
磐田:8′ 山本義道
札幌:28′ 深井一希, 55′ 駒井善成
主審:上田益也

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