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「Catch up Premier League」~2022.5.11 プレミアリーグ 第30節 ワトフォード×エバートン ハイライト

■縛られた成功体験

 立ち上がりにボールを持ったのはワトフォード。こうなったのにはエバートンのスタンスが大きく関係してくるといえるだろう。

 エバートンはチェルシー戦の成功を引っ張る形で引き続き5-4-1を採用。『チェルシーだろうとワトフォードだろうとまずはスペースを消すことから、ボールを持たせてよし』という判断なのだろう。

 というわけでボールを持つ序盤になったワトフォード。降格が決まったからなのか、メンバーは割と新鮮。特に雰囲気が変わったのはWG。セマとカルのWGはデニスやサールといった今季ワトフォードでレギュラーを張っていたメンバーに比べると内側に入ってボールを受けたがる感じが強い。

 ただ、ブロック守備を崩すという前提に立てば、やはりサイドから溶かすやり方の方が難易度が低いだろう。よって、ワトフォードにとってこの日のエバートンの非保持のスタンスはあまりありがたくはなかったように思える。

 エバートンの攻撃は持ったら急いで攻めるわけではない。ロングボール一発ではリシャルリソン1枚では完全に収めることはできないからである。かつ、ワトフォードの前線はプレスがきつくない。よってゆっくり攻めることもあった。

 もちろん、彼らの自慢のサイドアタッカーがスピードを生かせる状況を作ることができれば話は別。サイドから一気に攻めあがる形を使う。ゆっくりでも早くても気にしないというスタンスである。10分を過ぎるとボールを握るエバートン。それでもボールを失った後は無理に深追いをしすぎず、ある程度まで回されてしまったらリトリート優先。まずは安全第一というのがこの日のエバートンだった。

 スコアレスで折り返したこともあり、後半は少しプレスに強く出ていったエバートン。これにより、ワトフォードはラインの裏を取れる機会を得ることになった。

ただ、ワトフォードはメンバーを代えた分、長いボールでは一気に前進は出来ない。そのため、こちらもプレッシングを活性化。じりじりとしていた前半に比べると、後半はややオープンな展開が続くことになる。

 決定機に迫る機会が多かったのはエバートンの方。リシャルリソンは決定的なチャンスを迎えるが、ここはフォースターがファインセーブ。先手を奪うことを許さない。

 87分にワトフォードはキャスカートを入れて5バックに変更。撤退型に切り替えて確実に守り切る方向にシフトする。正直、こうなってからのエバートンはノーチャンス。こじ開ける術を有さないエバートンは決め手を欠いてしまうスコアレスドローに。

 振り返ってみればエバートンにとっては前半の慎重策が裏目に出た格好か。スタンフォード・ブリッジでの成功体験に縛られてしまい、動き出すのが遅くなってしまったように感じたこの日のエバートンであった。

試合結果
2022.5.11
プレミアリーグ 第30節
ワトフォード 0-0 エバートン
ヴィカレッジ・ロード
主審:マイク・ディーン

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