MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2022.4.20 プレミアリーグ 第30節 ニューカッスル×クリスタル・パレス ハイライト

■最小得点ながらも出来の差は大きい

 どちらのチームもまずは保持から解決策を見出すスタンス。同じ4-3-3のフォーメーションから相手のどこを壊していくかを探っていく。

 より、うまく相手を動かせていたのはニューカッスル。左サイドに狙いを定めて崩しを行っていく。主な経路としては左で作って右で壊す形。もちろん主軸はサン=マクシマン。彼のドリブルでピッチを横断しながら左側に寄せたパレスの守備ブロックを逆に振っていた。

 本来ならば、アンカーのシェルビーを経由するというのもニューカッスルにとっては逆サイドに動かす手段。だが、ここ数試合の振る舞いを見ると、パレスは特にアンカーのいるチーム相手には、ギャラガーをマーカーにつけて消しにくることが多い。そのため、ニューカッスルにとってはアンカー抜きで左右を横断できるサン=マクシマンの存在はありがたかったように思う。

 一方のパレスは立ち上がりこそWGの裏からボールを運ぶ意識を見せながら、敵陣に進むことができていたものの、以降はなかなか前進の手段を見せられなくなる。こちらもニューカッスルと同じく中盤が捕まっている形。だが、マーカーを抑えられている中で解決策を見つけられなかったという点ではニューカッスルと異なっている。

 徐々にライン間のスペースが空いてきたパレスはニューカッスルに保持でも余裕を持って前進を許すように。頼みのカウンターもニューカッスルに封じられ、40分近くシュートにすら辿り着くことができなかった。

 そうこうしているうちに先制したのはニューカッスル。カウンターから抜け出したのはこの日のフィニッシャー役である右サイドのアルミロン。相手に並走されてそこまで余裕がないながらも、華麗なフィニッシュでピンポイントにパレスのゴールを撃ち抜いて見せた。スーパーゴールである。

 ビハインドのパレスは後半、ザハを中心とした反撃を試みるが、ここは対面のクラフトが奮闘。ザハに単独で自由を与えない。左のハーフスペースにミッチェルが上がってのサポートができれば相手陣に侵入してからもチャンスを作れそうな気配はなくはなかったが、そうした場面は限定的だった。

 後半はこの展開がモノトーンで続いていた印象。ボールをもつパレスの攻撃を延々とボールを跳ね返していくニューカッスル。そして得点の気配はそこにはない。スタンドに映るチーム・サウジアラビアのみなさんが談笑している余裕は試合の最後まで崩れることはなかった。

 最小失点差ながらゲームコントロールはバッチリだったニューカッスル。パレスをきっちり退け、一時期の不振から脱出したことをアピールした。

試合結果
2022.4.20
プレミアリーグ 第30節
ニューカッスル 1-0 クリスタル・パレス
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:32′ アルミロン
主審:トニー・ハリントン

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次