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「Catch up Premier League」~2022.3.10 プレミアリーグ 第20節 リーズ×アストンビラ ハイライト

■最終ラインの得点で反撃を食い止める

 ジェシー・マーシュ就任初戦となったレスター戦は惜しくも結果こそでなかったものの、ビエルサ政権後期で露呈した脆さを立て直しながら攻撃にも引き続きトライするという内容的には見どころのあるものだった。

 というわけで初勝利をなんとか挙げたいリーズ。今節の相手はアストンビラ。ビラの後方のビルドアップに対して、リーズは前節に続きアンカーを受け渡しながらのマークという我慢しながらの前線のプレスを行う。

 展開を決めるキーになったマッチアップはサイド。特にビラのSBとリーズのWGの対峙が見どころとなっていた。前にでていくのを我慢するリーズのプレス隊に対して、ビラはサイドで駆け引き。アンカーのルイスを下ろし、CBが横に広がり、リーズのWGをプレスに引き寄せたところでビラのSBがWGの背後で受ける。

 この駆け引きで優位に立ったため、序盤から内容的にはアストンビラが優勢だった。特に存在感があったのは左のSBであるディーニュ。積極的な攻撃参加でラフィーニャを出し抜きながら左サイドを制圧する。逆サイドのキャッシュもハリソンに対して優勢。ビラは左右で攻撃に厚みを持たせて攻め込むことができていた。

 ビラが決めた先制点もサイドからのクロスで。ターゲットのクロスは逆サイドに流れてキャッシュの元に。ディーニュに対して、横にスライドして対応したリーズの最終ラインは逆サイドに攻め上がったキャッシュにはマークに行けず。フリーでマイナスに折り返したパスをコウチーニョがミドルで沈めた。

 ビラは2CHであるコッホとフォーショウをコウチーニョが捕まえ切れておらず、リーズはここから攻め入る隙があったように思うが、なかなか効果的にボールを運ぶことができない。例えば、38分のような細かいパスワークから幅を使えれば、ビラの4-3ブロックはもう少しスマートに攻略できたと思うのだけど。

 リーズはビハインドで迎えた後半、サイドからの裏抜けでのダイレクトな展開を増やしてペースを掴む。ビラはミングスが警告を受けるなど、この時間帯はやや飲まれかけてしまっていた。追い上げムードのところにバンフォードが登場したのもビラにとっては厄介。長いボールを収められるCFの登場でリーズはビラに対して優勢に試合を進めていく。

 しかし、そんな展開に逆らうように得点をしたのはビラ。またしても左で作った攻撃を右で受けたのはオーバーラップしたキャッシュ。ダイナミックな攻撃参加でそのまま追加点を決めてみせた。続く3点目も同じくDFラインの得点。先日の得点の起点となった超絶アウトサイドキックで存在感を放ったチェンバースが今度はスーパーゴールで魅せる。

 優勢に進めて反撃の準備をしていたリーズを打ち砕いたビラの最終ラインの得点力。マーシュの初勝利は残念ながら今節もお預けとなった。

試合結果
2022.3.10
プレミアリーグ 第20節
リーズ 0-3 アストンビラ
エランド・ロード
【得点者】
AVL:22′ コウチーニョ, 65′ キャッシュ, 73′ チェンバース
主審:シモン・フーパー

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