MENU
カテゴリー

「Catch up Premier League」~2022.2.5 プレミアリーグ 第17節 バーンリー×ワトフォード ハイライト

■拙攻で機会を逃す逆天王山

 延期された第17節のトリを飾るのは逆天王山となる一戦。ロースコアとドローゲームで勝ち点を泥臭く拾っているバーンリーと、今季2回目の監督解任で再起を図るワトフォード。隠居していたところを引っ張り出されたホジソンにとっては暴風と雨のターフ・ムーアでの初陣というなかなかタフな状況でのプレミア帰還となった。

 ワトフォードはバーンリーに噛み合わせる4-4-2を採用する並びに。この両チームであれば、おそらく個々人の力はワトフォードの方が上。噛み合わせることで組織力勝負ではなく、目の前の相手を壊していくスタンスをとってのターフ・ムーア制圧を狙ったのだろう。

 噛み合わせはピッタリ、かつビルドアップの配置で工夫を施すタイプのチームではないということを踏まえると展開は当然もっさりした流れになってしまう。ピッチで見られたのは4-4-2での裏への蹴り合い勝負だった。10分に光を見出したのはバーンリー。冬の移籍市場で新加入したベグホルストのポストからコルネの抜け出しでチャンスメイク。

   ベグホルストに関しては可もなく不可もなくな出来。真価が測れるのはまだ先。バーンリーのCFはクロスのターゲットだけでなく、前進の手段も担わないといけないためなかなかパーフェクト回答を出すのは大変じゃないかなと思っていたりする。

 こういう試合ではファウルの線引きをきっちりしつつ、ハードに相手を捕まえる基準を見つけるのが大事のように思っているが、この試合ではバーンリーの方がその基準を見つけるのが早かった。

 ワトフォードは連携面で難があり、チャンスを創出することができない。バーンリーのタイトなマークを受けたワトフォードは苦戦。ロスト後のファウルも相まって、攻守がぶつ切りになってしまいペースを掴むことができない。それでも前半の途中からは左サイドにサポートを集めることでやや慣れてきた感のあるワトフォード。前半の終盤はややペースを握ることができた。

 後半はベグホルストの奇襲でバーンリーが迎えたチャンスでスタート。風がさらに強まったこともあり、前半よりは縦に早い展開は少なく、サイドからクロスを上げて、中で競り勝つことによってのチャンスメイクが目立った。

 その一方でカウンターでの不手際は両チームとも目に付く。数的優位のカウンターの場面は互いにあったものの、パスを繋ぐほど状況が悪くなってしまい、チャンスをフイにしてしまう場面があまりにも多かった。多少時間がかかっても1人で持ち上がって、攻撃を完結させる方がそれっぽい攻撃になるのは見ていて切なかった。

 そういう意味では前半終了間際のハンドかどうか?の論争の場面が一番得点の匂いがした試合と言っていいだろう。拙攻で残留争いのライバルを叩く機会を逃してしまった。そんな印象の一戦となった。

試合結果
2022.2.5
プレミアリーグ 第17節
バーンリー 0-0 ワトフォード
ターフ・ムーア
主審:クレイグ・ポーソン

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次