■寂しい年末を打ち消す、エランド・ロードのお年玉
プレミアは年末年始の過密日程も佳境を迎えているが、そんな過密日程とは無縁だったのがリーズ。アーセナル戦以来、半月ぶりの試合となった。対するは前節が久しぶりの試合となったバーンリー。降格争いの直接対決はCovid-19による欠場者に苦しめられた2チームによる試合となった。
立ち上がりからショートパス主体で立ち向かった両チーム。リーズもバーンリーもショートパスの精度は怪しく、プレッシングに引っ掛けながらカウンターの機会を無駄に与えることが多かった。特にミスが多かったのはバーンリーの方。ただし、カウンターに移行したリーズもそこから縦パスを刺すことができずにバーンリーの帰陣が整うまでに攻撃を完結できない。
保持でもより奥まで進むことができていたのはリーズの方。だが、ロングキックの精度が低く、なかなか質の高い前進ができないリーズ。ロバーツ、ハリソンを軸に左サイドから攻勢に出るが、角度のないところからのシュートしか放てずバーンリーのDF陣を慌てさせることはできなかった。仕上げのクロスも軌道が高くなれば、バーンリーとしては跳ね返すのは余裕であろう。
だが、そんな状況でもシュートを打ち続ければ道が拓けることもある。この試合のリーズはまさにそんな感じ。何度目の自陣でのショートパスのロスト?という感じになったターコウスキのパスミスを攫うと、ハリソンがシュートを押し込んで先制。変なロストを繰り返して機会を与えれば、何かが起きうるという好例である。
後半、コルネを投入したバーンリーが巻き返しに打って出る。なぜか前半にこだわっていたショートパスを捨てて、ロングボールを蹴り出すようになった。後半に突如開幕したオープンな展開で先に得点したのはバーンリー。交代で入ったコルネのFKで同点に追いつく。
一方のリーズも交代選手で流れを引き寄せる。きっかけになったのは左サイドに入ったジェームズ。スピードで優位の取れるジェームズが入ったことで対面のロートンの裏を取ることができるようになり、左サイドから前半よりも質の高いDFラインを強襲するクロスを放つことができるように。
オープンで互角な試合を動かしたのはまたしてもセットプレー。今度はCKの流れからダラスが左足でミドルを決めてリーズが勝ち越す。すると、終盤に仕上げたのは交代で入ったゲルハルト。カウンターから幾度かあったチャンスのうち、最後の一回を見事にジェームズに繋いで試合を決める追加点をゲットする。
年末に試合をお届けできなかったエランド・ロードの観客に新年早々勝利をプレゼントしたリーズ。残留争いに向けても大きな1勝となった。
試合結果
2022.1.2
プレミアリーグ 第21節
リーズ 3-1 バーンリー
エランド・ロード
【得点者】
LEE:39′ ハリソン, 77′ ダラス, 90+2′ ジェームズ
BUR:54′ コルネ
主審:ポール・ティアニー