■カンセロとデ・ブライネで中央破壊
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序盤からシティの保持で試合は進む。シティのバックラインに無理にプレスをかけにはいかないチェルシー。だが、ハイラインを維持するトライはしていたため、シティはまずは裏をシンプルに狙う形でゴールに迫る。
チェルシーもルカクというロングカウンターの武器を持っているため、高いラインを敷くシティのバックラインを強襲。立ち上がりはそれぞれがジャブをかます戦い方となっていた。
しかし、時間の経過とともに両チームの崩しには差が出ていく。裏だけでなく、サイドでの崩しを有しているシティがチェルシーの5バックを裏に横に揺さぶりながら、チェルシーのゴールに迫る攻撃を見せていく。
その一方でチェルシーは速攻の精度がついてこない。アンカー脇に陣取るプリシッチとツィエクはボールを自陣から引き出す動きは出せるものの、そこから素早く攻撃を完結させることができない。シティの帰陣よりも先に仕留めることができず、最前線でルカクが孤立する状況が続く。
さらにシティは年末年始に控えめだったプレスも解禁。不慣れな並びとなったチェルシーのバックスに対して時間を奪うプレスを行うことで、高い位置でボールを奪い切る機会が出てくるように。時間とともにペースはホームチームに流れていった。
前半では仕留めきれなかったシティは後半にはダイレクトに中央を刺す楔を狙うように。だが、これはチェルシーが網を張っていた部分。ロングカウンターの機会を得たチェルシーだったが、推進力の課題を解決できず、この機会をなかなか得点に結びつけることができなかった。
シティが念願の中央をこじ開けたのは70分のこと。デ・ブライネにライン間で前を向かせたカンセロのパスも、チアゴ・シウバを出し抜いたデ・ブライネのフィニッシュも絶品だった。
終盤はカウンターに舵を切ったチェルシーだったが、得点の匂いを増やす方向に展開を持っていけず。最後は堅く締めたシティが勝ち点と連勝をさらに伸ばすことに。プレミア制覇という観点で言えば、チェルシーには非常に厳しい結果になってしまった。
試合結果
2022.1.15
プレミアリーグ 第22節
マンチェスター・シティ 1-0 チェルシー
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:70′ デ・ブライネ
主審:クレイグ・ポーソン