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「Catch up Premier League」~2023.1.2 プレミアリーグ 第19節 ブレントフォード×リバプール ハイライト

実ったウィサの連打

 年末年始3連戦の旗頭を務め続けたブレントフォード。3連戦の最後はホームに再開後は連勝を飾っているリバプールを迎えての試合となる。

 ブレントフォードは高い位置からボールを追い回しにいく「当たり」の仕上がりっぽいブレントフォード。ビックゲームにきっちり当たりを持ってくるあたりは流石である。

 このブレントフォードの守り方に対してリバプールは手早く縦に急いでいく。ブレントフォードは高い位置でのマンツー気味の追い回しと自陣側での5-3-2のブロック守備を使い分ける形。リバプールのビルドアップにはエリオットが積極的に顔を出したこともあり、詰まる回数はいつもよりやや少なめ。ただし、長いパスの精度はあまり良くなかった。

 リバプールの理想はブレントフォードがマンツーからリトリートに切り替える前に攻撃を完結させること。自陣に戻り、陣形を整理されてしまう前にきっちりと敵陣を追い落とすことである。

 先制のチャンスを得たのはリバプール。サラーのシルクのように滑らかなトラップから抜け出したヌニェスがGKを交わして決定機。だが、これはミーに阻まれてしまいノーゴールに。

 以降はブレントフォードの5-3-2のブロックに対して、リバプールが解決策を探しにいく形になっていく。2トップの脇からチアゴ、アレクサンダー=アーノルドという塀の外から精度頼みで打ち込める選手たちが主役。早い段階でクロス勝負に打って出る。左の大外も比較的タイトではなかったので、クロスを上げるチャンスをもらえたが、こちらは精度の部分が足りずに決定的な働きができなかった。

 高い位置から捕まえにいくスタンスの時のブレントフォードはショートカウンターを軸にしていたが、リトリートしてブロックを組んでからはロングカウンターに移行。両サイドの裏のスペースから決定的な抜け出しのチャンスを作り出す。だが、これはアリソンのセーブに遭ってしまう。

 しかし、カウンターは止められてもブレントフォードのセットプレーは止めることができなかったリバプール。先制点を決めたブレントフォードのCKはコナテの足に当たりオウンゴールに。

 このセットプレーを止められないという課題はこの試合中リバプールにずっと付き纏うことになる。セットプレーの度に、ウィサにネットを揺らされ続けるリバプール。2回はオフサイドで許されたが、3回目はオープンプレーでオンサイド。ウィサは三度目の正直でゴールを決めて、前半の内に突き放すことに成功した。

 後半、リバプールは縦に速い攻撃でブレントフォードに襲いかかる。ヌニェスがようやくトンネルを抜け出すゴールを決めたかと思ったが、抜け出しのタイミングが早くオフサイド判定。

 それでもリバプールは早い時間に追撃弾をゲット。右サイドのアレクサンダー=アーノルドのクロスから合わせたのはオックスレイド=チェンバレン。ブロックの外からの攻撃を完結させたリバプールが反撃を開始する。

 ここから試合はオープンな展開に。互いに縦に急ぐ時間帯が続く中で、ゴールに向かう前の段階でつまづいてしまう。得点の匂いは後半の時間の経過とともに消えていき、ボールのロストが多い攻撃の応酬になってしまった。

 リバプールの同点の雰囲気がなかなか出てこない中で点を奪ったのはブレントフォード。コナテからボールを奪い取ったムベウモが試合を決める3点目を手にする。

 ゴールをとりに行こうとすると自らの守備が脆くなってしまう悪癖が再び顔を覗かせたリバプール。攻守の噛み合わなさが生み出す悪循環を断ち切ることができず、難所を前に黒星を喫することになってしまった。

ひとこと

 大物食いに定評があるブレントフォードは今日も結果を出して見せた。トニーがいなくてもスタイル自体の持続性を証明できたことは大きな収穫と言えるだろう。

試合結果

2023.1.2
プレミアリーグ 第19節
ブレントフォード 3-1 リバプール
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:19’ コナテ(OG), 42‘ ウィサ, 84’ ムベウモ
LIV:50‘ オックスレイド=チェンバレン
主審:スチュアート・アットウェル

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