■フルコート&11人でリベンジ達成
昨年のこのカードはリーズの1勝1分。実は昨季のシティはリーズに勝てていないのである。とりわけエティハドでの一戦は鮮烈。10人になったリーズは引きこもりながらPA内に限定したマンマークの受け渡しを徹底し、ワンチャンスからの勝ち越し弾でシティを沈めてみせた。昨季のリーズのハイライトと言ってもいい場面である。
今季のリーズは陣容が整わないこともあり、なかなか尖ったリーズらしい戦い方を見せることができていない。だが、この試合のリーズはかなり立ち上がりから強気に打って出ており、昨年に見せたらしさを前面に見せようとするものだった。だが、相手はマンチェスター・シティ。高い位置からのプレスの回避に関しては世界一と言ってもいいチームである。むしろリーズが強気で出た分のしっぺ返しを喰らうことになる。
特にこの日スーパーな出来だったのはロドリ。今までの印象だと少し受ける時のポジションが甘く潰されやすい印象を受けているのだが、最近のロドリはポジションの取り直しの頻度が上がり、だいぶ捕まえにくくなったように思う。
とりわけ敵陣に侵入する方の動きが上達し、際立っている。先制点の場面はその一例だろう。元々降りる動きはできていたが、進撃する動きが直近のロドリの新しい持ち味になったように思う。
マンマークの相手だと背負う部分で違いを見せたのはグリーリッシュ。セットプレーからの2点目だけでなく、平場でも強靭なフィジカルを生かしたボールの預けどころになり存在感を示した。
シティは保持だけではなくハイプレスも兼備しているチーム。リーズがボールを繋ごうとしたタイミングでのプレスの出足もシティの方が数段上。CBの距離が遠ざかるように外に追いやられ、ミスを誘発させられるシーンが散見された。SBのフィルポがなんとかギャップで受けようと動き回ってはいるが、受けることができるのは稀。攻守においてリーズはなかなか呼吸をすることができない。
後半もシティのゴール祭り。マフレズの3点目を皮切りに前半に得点を決めたデ・ブライネが後半ものびのびとプレーしてこの日2得点目を得る。決してメリエのプレーが甘かったわけではなく、枠内シュートが15本襲い掛かったきた中ではできることはやっていたように思う。ストーンズの6点目とかはその象徴だ。止めても止めてもまだシュート飛んでくるというこの試合の彼のプレーをよく表したシーンだった。
昨年のリベンジは非常にド派手なものに。ハーフコートで10人相手に苦戦した昨季の鬱憤を晴らすかのようにフルコート11人でシティがリーズを完全粉砕して見せた。
試合結果
2021.12.14
プレミアリーグ 第17節
マンチェスター・シティ 7-0 リーズ
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:8′ フォーデン, 13′ グリーリッシュ, 32′ 62′ デ・ブライネ, 49′ マフレズ, 74′ ストーンズ, 78′ アケ
主審:ポール・ティアニー