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「Catch up Premier League」~2021.12.4 プレミアリーグ 第15節 ワトフォード×マンチェスター・シティ ハイライト

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■早々に押された烙印、のびのびと完勝

 マンチェスター・シティと戦って勝ち点を得る上の最低限のノルマは全員が任された仕事を全うすること。その上で漏れてしまい作られたチャンスをシティのアタッカー陣が外してくれることを祈る。そして神様が微笑めばようやく勝ち点を取れるという算段である。

 4分の失点はこの日のワトフォードにはシティから勝ち点をとる資格はないという烙印を押されたようなもの。ローズがスライドをサボったという失点の直接原因はこの場面で仮にスターリングが外しても、この後どこかで決壊を迎えるという確信を持つには十分だった。

 シティは我慢強いポゼッションができるチーム。この日の彼らの狙いはIHの裏側、CFのキングのサポート役としてプレス隊に出てくるクレヴァリーとシソコの背後である。だが、彼らのモットーは何よりも安全第一。チャレンジしてみれば通りそう!というタイミングでも、確実にパスを通せないと判断すれば、再びズレを作ることにチャレンジする。

 ワトフォードのIHは出ないとジリ貧、でも出過ぎてもいけない。さらには数的同数で構えると決壊する左サイドを気にしないとダメという苦しい流れ。ジョアン・ペドロとかカスカートとかがローズのカバーにいかなければ、左サイドは話にならないのでこのアンバランスさを孕んだ守備になるのはこのメンバーでやる以上は仕方がない。

 ワトフォードはデニスを軸としたカウンターの精度が上がってはいるものの、やはりこのIHの背後を使われるか否かのチキンレースにエネルギーをだいぶ使う羽目になっており、反撃の機会を得ることができない。

 後半、ワトフォードは選手交代に伴い4-2-3-1にシフトチェンジ。アンカーのロドリを消しにかかる。だが、相手の陣形のオーダー通りに前進できるのがシティなので『OK。ロドリ抜きのビルドアップね』という感じだろう。後半はまだプレータイムが安定しないデ・ブライネの投入など伸び伸びした攻撃に舵を切った感じ。

 その分、ワトフォードが攻める時間が前半よりは増えた。だが、カウンターから殴り返せば問題はなし。ベルナルドがローズとの1対1を制し、試合を決定づける3点目を決める。

 終盤はカンセロ周辺のスペースを重点的に攻めることでチャンスを得たワトフォード。崩しの主役となったクチョ・エルナンデスの反撃弾で1点を返すところまでは辿り着いたが、そこがいっぱい。終盤に見せた緩みも含め、無理のない力の入り具合での勝利で終始伸び伸びしていたシティが印象的な試合だった。

試合結果
2021.12.4
プレミアリーグ 第15節
ワトフォード 1-3 マンチェスター・シティ
ヴィカレッジ・ロード
【得点者】
WAT:74′ クチョ・エルナンデス
Man City:4′ スターリング, 31′ 63′ ベルナルド・シルバ
主審:ケビン・フレンド

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