■開くCBとサイドの優位でセインツを圧倒
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あと一歩で4位というところから連敗を重ねて、CL出場権争いから後退してしまったアーセナル。相手は前節、前々節と同じく4-4-2を使うサウサンプトンだ。
この試合のアーセナルは前節と異なり、CBが広い幅を取りながらビルドアップ。GKのラムズデールを織り交ぜながら前進するような形を作り、サウサンプトンのプレス隊に狙いを絞らせない。
立ち上がりこそプレスの勢いでボールを取れそうなサウサンプトンだったが、徐々にボールを運ばれるようになると苦しい展開に。左右のマルティネッリとサカへのロングボールも織り交ぜながら前進するアーセナルに対して押し込まれる。
左右の優位を助けたのが冨安。先制点のシーンでは同サイドのサカにプレスを脱出するパスを送ると、そのままPA内まで走り込みつつ囮になってラカゼットのゴールをアシストした。
2点目の場面では逆サイドへの大きな展開からウーデゴールの追加点に貢献。オフザボールでもオンザボールでも高い貢献を示し試合のペースをアーセナルに引き寄せる。
サウサンプトンもサイドの三角形からの抜け出しでゴールに迫るシーンを作る場面はあるものの、アームストロングの負傷交代でポストが出来る選手が減ってしまったのが痛恨。SBの攻め上がりの機会を稼ぐことが出来ず、むしろ彼らの軽さをアーセナルに利用されてしまった形となった。
後半にセットプレーからガブリエウが追加点をとり、試合は完全に決着。ホームでの連勝と連続無失点記録を伸ばしたアーセナルが連敗を2で止めて見せた。
試合結果
2021.12.11
プレミアリーグ 第16節
アーセナル 3-0 サウサンプトン
エミレーツ・スタジアム
【得点者】
ARS:21′ ラカゼット, 27′ ウーデゴール, 62′ ガブリエウ
主審:ジャレット・ジレット