川村が決め手になり連敗回避
共に紫のカラーを基調とする両チームによる激突。ミッドウィークに試合があった分、日程的に不利を被っている広島と5連敗中と絶不調の京都の一戦である。
やや日程が過密になっている分、広島はセーフティモードで行くかな?とも思ったのだが、この日は高いテンションで相手にプレスに出ていく。京都はプレスの回避というミッションは拒否。とりあえず蹴っ飛ばしていくスタンスで広島に反撃する。
広島もボール保持に回ればガンガン縦につけていく。日本代表にも選ばれた川村は絶好調でゴリゴリと攻め込みたいタイミングでは、広島にとって貴重なカードとなっていた。
広島の方は京都が4バックな分、大外ワイドへの展開を徹底できればそこまで押し込むことに問題はなかった。ただ、実際には広島はインサイドにボールをつけていく立ち上がり。京都の網の中に飛び込んでいっては跳ね返される形に。
一方の京都はサイドまでボールをつけることができるが、そこからの突破に苦戦。サイドにボールをつけることはできるが、そこから広島の守備陣をはがすことができず、山なりのクロスを送っては跳ね返されるという苦しい戦いとなる。
後半も両チームともにごりっとした展開。先行したのは広島。左右に動きながらポスト役になっていたヴィエイラではなく、このシーンでは森島のロングボールのコントロールをきっかけで先制ゴールまでもっていく。
ビハインドになった京都は交代で流れを変えたいところ。さっそく投入されたパトリックが競り勝つと豊川が抜け出す流れで京都は左サイドを破壊。同点ゴールを奪う。
しかし、試合を決めたのは広島。左サイドから深さを作った広島は押し下がった敵陣の守備を見て、バイタルからミドルを打ち抜く選択を敢行。一瞬でリードを奪い返す。
終盤には川村の追加点もゲットした広島は終わってみれば完勝。京都はこの日も連敗のストップはならなかった。
ひとこと
京都は右サイドの山田が愚直にクロスを上げていたのが印象的だった。
試合結果
2023.6.4
J1 第16節
サンフレッチェ広島 3-1 京都サンガF.C.
エディオンスタジアム広島
【得点者】
広島:59′ 71′ 茶島雄介, 90+3′ 川村拓夢
京都:69′ 豊川雄太
主審:西村雄一