リシャルリソンが攻撃を牽引し4位確保に再始動
CLでは敗退が決まりいよいよ今季の残りの目標は4位以内に絞られた感があるトッテナム。対戦相手となるフォレストは一刻も早く残留を確定させたいところである。
立ち上がり、トッテナムは高い位置からプレッシングをかけにいく。相手の2CBに対してはリシャルリソンがスライドする形でプレッシャーをかけるなど、相手の陣形に合わせて変形してボールを取り返すスタンスだ。
一方のフォレストはどこまで積極的にボールを取り返しに行こうか悩んでいる感じに見えた。トッテナムのバックラインに対して3トップはなかなか相手との距離感を掴めておらず、CBに圧力をかけに行こうかMFへのパスコースを消そうか悩ましい形になっていた。
トッテナムは積極的に大きな展開で活用。シャドーを外し、CBとCHを使い分けながら前進。リシャルリソンがネットを揺らした場面はスキップのロングボールの抜け出しから。オフサイドにこそなったが、この日の序盤のトッテナムの前進の流れを踏襲したシーンと言えるだろう。
15分もするとトッテナムのプレッシングは落ち着くように。フォレストもシェルビーが前を向いてパスを刺すなど、だんだんと攻撃の形が見えてくるように。バックラインからの前進でガッツリと組む時間帯となっていた。
結果を出したのはトッテナム。リシャルリソンが右サイドを強引に切り裂いてきっかけを作り、ポロのクロスから最後はケイン。トッテナムは前半に先制点を得ることに成功。
勢いに乗ったトッテナムはケインのポストからリシャルリソンが抜け出すと、ワローの対応が遅れてしまいPKを献上。さらにリードを広げることに成功する。
迎えた後半、フォレストは2枚を交代して追撃を狙う。4-2-3-1にシフトして攻勢に出るというのはフォレストのお馴染みの形である。トッテナムはこれに対して受けに回ったことでフォレストは後半頭に相手を押し込むように。左右からクロスを上げてゴールを狙う。
しかし、得点を奪ったのはまたしてもトッテナム。強気に出てきたフォレストのプレスをひっくり返して自陣からの繋ぎで攻撃を完遂。ホイビュアの大きな展開で抜け出したリシャルリソンが折り返したボールをソンが決めて試合の大勢を決める。
フォレストはクロス攻勢に出たいにも関わらず、ウッドが投入後5分で負傷交代をするなどあまり運もなかった。セットプレーからワローが1点を返すが反撃もここまで。むしろ、終盤に目立ったのは枠内シュートを防ぎ続ける両GKの奮闘。特にPKまで止めたフォスターはフォレストの攻勢を食い止める活躍だった。
試合はトッテナムが3-1で勝利。切り替えた目標に前進する3ポイントを手にした。
ひとこと
リシャルリソンが結果をコンスタントに出せるようになれば好材料。この試合の活躍が一過性かどうかは注目である。
試合結果
2023.3.11
プレミアリーグ 第27節
トッテナム 3-1 ノッティンガム・フォレスト
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:19′ 35′(PK) ケイン, 62′ ソン
NFO:81′ ワロー
主審:クレイグ・ポーソン