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「Catch up Premier League」~2023.5.4 プレミアリーグ 第28節 ブライトン×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

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決めれば勝ちのPKを呼んだ終盤の猛攻

 リーグ戦で多くの未消化の試合を抱えているため、5月に過密日程を迎えるブライトン。特にミッドウィークは強豪対決が目白押し。その先陣を切るのがマンチェスター・ユナイテッドとの一戦だ。

 どちらのチームも中盤を積極的に捕まえていく守備でスタート。その上で、敵陣での前線のプレッシングでは両チームの間のスタンスに少し違いがあったように思える。

 マンチェスター・ユナイテッドは中盤できっちりと構えるようなスタート。前からのプレスに制限をかけていくというよりは、受け手を捕まえるような優先度である。

 流れの中で高い位置からボールを捕まえにいくトライも見られたが、捕まえづらく苦戦。ミドルゾーンで構えてボールを奪い、アントニーやラッシュフォードのカウンターからチャンスを作っていく。

 一方のブライトンはより高い位置からのプレッシングからボールを奪い取っていく。ユナイテッドのプレッシングよりは相手のバックラインの時間を奪い取ることができている手応えのあるものだったと言えるだろう。攻撃では三笘が奮闘。FA杯で苦戦したワン=ビサカの相手に健闘し、攻撃の主役を担っていたと言えるだろう。

 時間の経過とともに徐々に両チームはボールを動かす方で工夫が出てくるように。ユナイテッドは前プレの意識が強いブライトンに対して、前線が縦関係を形成することで前進を狙う。レイオフを繰り返してフリーの選手を作ることで徐々に前進のきっかけを作っていく。前からのプレスよりも自陣からの前進の方が効いている感じだった。

 ブライトンはだんだんと対角のパスを駆使するように。マーチがいない右サイドの攻撃は正直連携面でも物足りない部分はあるが、幅を広げながらボールを動かすことができるようになったのはポジティブなポイントだ。

 後半もペースはブライトン。左右にサイドアタックから崩しにかかる。ただ、サイドの崩しは2人組感があったため、押し込んでどうこうよりは少ない手数で一気に仕留める形の方が効果的。ダンク→三笘のパスなどはその一例になる。

 インサイドではウェルベックがポストで暗躍。外に注意が向いたら中央に縦パスという選択肢を突きつけられるのはブライトンらしい。警告を受けてなお潰しに奔走するカゼミーロとのバトルは見応えがあった。

 カウンターからは出て行きたいユナイテッド。低い位置からのロングカウンターはブルーノがダンクに潰されたシーンなどはかなり紙一重の感じがしたが、ブライトンがなんとか踏みとどまっている感じはした。

 押し込む攻撃になった際にはクロスとエリア内の動きが繋がっておらず。ブライトンはインサイドは攻撃の跳ね返しが容易な状況だった。

 より攻撃に手応えがあったブライトンはSBに起用したカイセドを中央に戻して、マーチを右に置いて徐々にいつもの形に戻していく。これにより左右のユニットの再構成に成功したブライトンは攻勢をさらに強めるように。しかし、立ちはだかるのはデ・ヘア。安定したセービングでブライトンのチャンスを阻み続ける。

 セットプレーでの後半追加タイムの猛攻でこの試合で最もゴールに近づくブライトン。ユナイテッドはギリギリのところで凌いだように思えたが、ショウがハンドを犯してしまいブライトンに土壇場でPKが与えられる。

 決めれば勝利というPKキッカーに名乗り出たのはもちろんマック=アリスター。ウイニングショットを見事に沈めることに成功し、勝ち点3を奪い取ることに成功した。

ひとこと

 手に汗を握る終盤のブライトンの猛攻とデ・ヘアとカゼミーロのプライドはとてもよかった。

試合結果

2023.5.4
プレミアリーグ 第28節
ブライトン 1-0 マンチェスター・ユナイテッド
アメリカン・エキスプレス・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BHA:90+9′(PK) マック=アリスター
主審:アンドレ・マリナー

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