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「Catch up League 1」~2023.2.26 リーグアン 第25節 マルセイユ×パリ・サンジェルマン ハイライト

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希望を握りつぶすメッシとムバッペ

 両チームの勝ち点差は5。首位のパリを追いかける2位のマルセイユにとっては非常に重要な一戦となる。勝てば優勝の可能性は大きくなるし、負ければ風前の灯火に。まさにシックスポインターというマッチである。

 バックラインが広がりながらボールを持ちたいパリに対して、マルセイユは積極的にプレッシャーをかけていく。中盤でのプレッシャーに関してはパリも応戦。デュエルが増えた結果、セットプレーが多い立ち上がりとなった。

 ボールを持ちたいのはマルセイユも一緒。バックラインは幅をとりながらパリの前線を引きつけるトライをしてみる。バックラインに対して忙しくなるのはIHのヴィチーニャとファビアン・ルイスの2人。ムバッペとメッシが動かない分は彼らがカバーする格好である。

 IHが過重労働を行っているパリに対して、マルセイユは前進は問題なく行うことができた。ただし、5バックのところを超えるところにはかなり苦戦。パリがキンペンベを怪我が失ってもこの傾向は変わらず、5レーンを封鎖するパリに対してマルセイユはなかなか攻め手を見出すことができない。落ち着いてボールを持つよりも、相手の背中を取ることができたタバレスのカウンターの方が可能性が見えたようにも思える。

 こうしたマルセイユの地道なチャレンジを一瞬で亡き者にしてしまうのがムバッペとメッシである。ヴィチーニャのポストから前を向いたメッシから、左サイドで再三裏を狙い続けたムバッペにラストパスが通ると、これを決めて先制点をゲット。ホットライン開通時の成功率は異常で、2得点目は4分後。左サイドの裏をとったムバッペからのラストパスをメッシが決めてさらに突き放す。

 2点リードした後も展開は同じ。タバレスの推進力と中央でアクセントになるマリノフスキの存在で、なんとか撤退守備を壊そうとするがなかなか壊しきれない。

 後半はなぜか前に出てきた2点リードのパリに対してマルセイユは苦戦。後半のパリはこの試合というよりもここから先の試合においてマルセイユの自信を喪失させようと意気込みなのかな?というような前からの圧力をかけていく。

 高い位置からボールを奪うことに特化したパリは高い位置から支配するという前半とは異なるスタンスを見せる。もっとも、パリのスタンスは変わっても出口は同じ。メッシとムバッペというコンビで後半頭に追加点を奪い、試合を完全決着させる。

 終盤はマルセイユが再び攻勢に出る。右のWGにクラウスが入ってから攻撃が活性化していたので、左にタバレス、右にクラウスというスタートでも面白かったかもしれない。

 試合は0-3でパリの勝利。マルセイユの優勝の希望を握りつぶし、再び首位独走体制構築に成功した。

あとがき

 メッシとムバッペの2人を見ていると、サッカーって簡単なのかなと勘違いしてしまう。

試合結果

2023.2.26
リーグアン 第25節
マルセイユ 0-3 パリ・サンジェルマン
スタッド・ヴェロドローム
【得点者】
PSG:25′ 55′ ムバッペ, 29′ メッシ
主審:クレマン・トゥルパン

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