日本人ならお馴染みの
Abemaさん、ブンデスリーガを見れるようにしてくれてありがとうございます。おかげでブンデスリーガのCL組をチェックできるようになりましたね。やったね。というわけで今季初のブンデスリーガのハイライト記事はバイエルン×ボーフムの一戦である。
ボールを握るのは当然盟主のバイエルンである。アンカーのゴレツカを中心に、3バックと共に3-1型のビルドアップを行うのが彼らの特徴である。4-2-3-1のボーフムは比較的強気にプレッシングに出て来たといえるだろう。前線の4枚はバックラインに対して、マンツー気味にプレッシングに出て行っていた。
これに対してバイエルンは中盤の移動で対抗する。マンツーであることをかぎつけたムシアラやサネは中盤に自由に顔を出しながら、どこまでボーフムの選手たちがついてくるかを見極めることを行っていた。
縦横無尽に動くバイエルンの面々にボーフムの対応は後手に回った感があった。加えて、積極的に横のレーン移動を繰り返していたのはミュラーである。右に流れながらプレス隊の起点になるミュラーの姿は昨年ドイツ代表と戦った日本人にはおなじみの光景だったといえるだろう。
ボーフムはボールを持っても前進の手段が見つからずに苦戦する。長いボールはちっとも収まらないし、ショートパスはプレスで襲い掛かられてしまっては苦しくなる。カウンターも有望なバイエルンに対して、下手な失い方はしたくないとなれば、ロングボールから安全にボールを捨てるのが関の山といったところだろう。
だが、そのボールを捨てるのに失敗したシーンがバイエルンの先制点の場面である。CKからのカウンター対応を誤り、バックパスをミュラーにかっさらわれてしまったヤンコ。ミュラーらしいボールの奪い方からしたたかにバイエルンが先手を奪う。
セットプレーから部分的にチャンスを作っていたボーフムだったが、あらゆる局面でバイエルンの方が上なのは確か。それでもなんとか粘れていたところに失点を産んでしまったという前半だった。
後半、バイエルンは選手交代を実施。カンセロ、デイビスのWBで大外を固定しつつ、中盤にグナブリーをスライドさせてさらに攻撃的な要素を増やしていく。
サイドから動かして中央を広げることを愚直につづけるバイエルンは華麗なパスワークから追加点をゲット。最後はコマンがゴールを決めてリードを広げる。
ボーフムはトップ下に降りてボールを受けるシュテーガーが入ったことでやや保持の時間を増やすことが出来たが、そこから前に進むことができる時間を作ることはできない。自分たちの時間は確保できても、バイエルン陣内に進んでいく手段と、バイエルンの保持の時間を削ることができず、主導権を大きく動かすことが出来なかった。
結局、仕上げとして左サイドからグナブリーがカットインからPKを獲得。計3得点で快勝したバイエルンがCLに向けて弾みをつけた。
ひとこと
中央に鎮座するチュポ=モティングが何気に代替不可そう。
試合結果
2023.2.11
ブンデスリーガ 第20節
バイエルン 3-0 ボーフム
アリアンツ・アレナ
【得点者】
BAY:41‘ ミュラー, 64’ コマン, 73‘(PK) グナブリー
主審:マティアス・イェレンベック