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「Catch up La Liga」~2023.2.25 ラ・リーガ 第23節 レアル・マドリー×アトレティコ・マドリー ハイライト

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カンテラーノの大仕事で最低限の引き分け

 首位を追いかけていきたいレアル・マドリー。CLとの二足の草鞋でタイトルを追い続ける今節の彼らの相手はアトレティコ・マドリー。因縁のマドリードダービーである。

 ダービーらしくマドリーは積極的なプレッシングで前に出ていく。ベンゼマのパートナーとしてヴィニシウスが前に出ていく。その背後のスペースと中盤はセバージョスが根性で埋めることで対応。4-3-3と4-4-2を行ったり来たりするお馴染みのプレースタイルでアトレティコのバックラインに強気のプレッシャーをかけていく。

 アトレティコもロングボールに逃げることなく繋ぎながらの前進を狙う。際立ったのは中央ラインの選手たちのサイドのフォロー。トップ下のサウールはボールサイドに積極的に顔を出していたし、CHはそれぞれのボールサイドにヘルプに出ていく形。中央のゾーンが空いてしまうので非カウンターは平気なのか?と思ったりするのだが、意外と中央の脆さはレアル・マドリー側に突かれなかったのは少し驚きである。

 レアル・マドリーの保持の局面に対してはアトレティコのプレッシングは積極的に取り組んでいきたい姿勢を見せる。ただし、中盤が降りる動きを多用するためボールを捕まえることができない。クロースの降りる動きを主体にボールを前に進めるレアル・マドリーはライン間に差し込んでのミドルでまずは先制攻撃。アセンシオはわずかな隙からあっという間に恐ろしいミドルの打つのだから空いてからすると怖い。

 ブロック攻略となれば当然ヴィニシウスは中心になる。SBのモリーナとの1対1はヴィニシウスが優勢だが、中盤のヘルプがスムーズ。カットインの動きは見事にフォローすることができていた。わずかな隙から差し込んだところからミドルを打つか、大きな動きでサイドに振ることでヴィニシウスで勝負するか。マドリーは二択で勝負していた感があった。

 アトレティコは20分にヘイニウドの負傷から徐々に自陣に下がる時間帯が増えていく。SHが躊躇なく自陣側に重心をおけるのはクラブカルチャーを感じさせる。アトレティコのサイドの守備は下がりながらもボールを持てば繋ぎながら反撃。サイドの深い位置からシンプルなクロスでマドリーのゴールに迫っていく。

 後半の頭はアトレティコが積極的にプレスに出てきたが、レアル・マドリーはポゼッションでこれを平定。攻め込む時間を確保した状態で時計の針を進めることに成功する。

 アトレティコは後半にコレアがラフプレーで退場。オンプレーでは関係ないところで10人に減ってしまう。となれば試合は当然マドリーの保持とアトレティコの非保持にフォーカスすることとなる。アトレティコは4-4-1で守ることをスタートするのだが、だんだんと5-4-0のような形で自陣を固める。

 そうなってしまっては得点のパターンはセットプレーくらいしかない。が、それを決めるのだから大したものである。セットプレーからアトレティコは先制。ヒメネスのヘッドで千載一遇のチャンスをものにして貴重なリードを奪う。

 レアル・マドリーはここから総攻撃。パスワークからの打開は苦しい状況ではあるが、チュアメニを中心としたミドル攻勢は有用。下がりすぎているアトレティコのラインを外からぶん殴ってみせる。

 だが、こちらも解決策になったのはセットプレー。カンテラ上がりのアルバロ・ロドリゲスが同点ゴールをゲットして試合を振り出しに戻すことに成功する。

 以降もマドリーが攻め続けるがアトレティコはなんとか同点をキープし試合終了。10人の相手から3ポイントを奪えなかったマドリーにとっては悔しい引き分けとなってしまった。

ひとこと

 ボールを捨てること、自陣を固めることへのストレスのなさは異常なアトレティコ。この試合でもその異常性を遺憾なく発揮し、勝ち点1を手にして見せた。

試合結果

2023.2.25
ラ・リーガ 第23節
レアル・マドリー 1-1 アトレティコ・マドリー
エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
【得点者】
RMA:85′ アルバロ・ロドリゲス
AMA:78′ ヒメネス
主審:ヘスス・ヒル・マンサーノ

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