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「EURO2020ハイライト」~Group A Match day 1 ウェールズ×スイス~ 2021.6.12

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■優勢に進めるも脆いところに付け込まれる

 日ごろから代表シーンのサッカーを見ることがない。というわけで第1節は名鑑とのにらめっこになる。スイスはショートパスを軸に進んでいくチームで、プレスに晒されてもロングパスに逃げることは少ないということである。一方のウェールズはコンパクトな守備ブロックでボールを絡め取り、ベイルにボールを預けて頼んだぜ!がお決まりのパターンのようである。

 そういった名鑑に乗っている両チームの事前情報通りの試合になったように思う。立ち上がりからボールを持つのはスイス。3バックを軸とした数的優位でのビルドアップ+シャキリをフリーマンにした仕上げで押し込む。

 一方のウェールズは割り切ってスイスにボールを持たせていた。プレミアファンがあのベイルまで自陣深い位置まで撤退をしているのを見れば、彼らの狙いは一目瞭然といったところだろう。ただし、ベイルが深い位置まで下がっている状況では、すぐにボールをベイルに託すことはできない。したがって、1トップのムーアにボールを当てることで陣地回復を図った。

 イタリア相手に撤退したトルコと異なり、ウェールズはトップがサイドに誘導する。さらにはSBが高い位置に出てくることでスイスを食い止めるなど押し込まれないための工夫を施していた。撤退守備の完成度は同じくボールを持たせたトルコよりも上といっていいだろう。

 保持ではスイスも工夫を見せていた。特にキレていたのはゾマーとアカンジの縦パス。特にアカンジの縦へのパスを前線が受けて反転し、そのまま推進していくことでチャンスメイク。特に脅威になっていたのはエンボロ。彼の加速力を軸にスイスは徐々に前進できる機会を得られるように。スイスの先制点はセットプレーから。ロバーツにとってはエンボロとのエグいミスマッチになってしまっていた。

 しかし、スイスもクロスの対応に難あり。ウェールズにとっては押し込めればチャンスがある様相であった。同点に追いついたのはスイスと同じくセットプレーから非常に練られた形から最後はムーアが仕留める。全体的に優勢の時間が多かったのはスイスだったが、少ないチャンスからウェールズに上手く絡めとられてしまった。

試合結果
ウェールズ 1-1 スイス
バクー・オリンピック・スタジアム
【得点者】
WAL:74′ ムーア
SWE:49′ エンボロ
主審:クレマン・トゥルパン

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