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「押し込まれることで生まれる決定機」~2023.4.12 UEFAチャンピオンズリーグ Quarter-final 1st leg ミラン×ナポリ マッチレビュー~

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どちらに転ぶか読みにくい1-0

 リーグにおける前哨戦はまさかのミランの大勝。順位表における現状とは真逆の結果でCLでの一戦を迎えることになった。

 リーグでの悪夢を払拭するかのように立ち上がりからミランのゴールに襲いかかっていくナポリ。ボールを縦に速く運び、直線的にゴールに向かう形でミランを攻め立てていく。右サイドから裏抜けの形を作り、いきなりクワラツヘリアに決定機を迎えるなど立ち上がりは上々だったと言えるだろう。

 ただし、ナポリはプレッシングにおいてはそれなりに慎重な姿勢を貫いていた。4-4-2ベースでミランのバックラインにはボールを持つ時間を与えながらミドルゾーンにブロックを組む選択をする。

 保持に回れば落ち着いてボールを持つことができたミラン。テオ・エルナンデスとレオンのいる左サイドを中心にサイドから裏を取りながら敵陣での攻略に挑む。しかしながら、ナポリほどは決定機を作ることはできずに攻めあぐねが目立つようになる。

 20分を過ぎると、ナポリは落ち着いてボールを持って攻めるように。大外にマリオ・ルイやロサノを置きながら幅を取り、きっちりと押し下げていくことでゆったりとしたポゼッションから攻め立てるように。

 ミランはこれに伴いロングカウンターに移行。レオンが決定機を作るなど、押し込まれることでミランは逆に決定機ができるように。ナポリは外を広げつつ、インサイドにパスをつなぎたさを見せており、ミランはここでボールをカットしてカウンターに打って出ていけるか?がポイントになる。

 このポイントを制したのはミランだった。カウンターからブラヒム・ディアスが2枚を剥がすことで縦に速い攻撃のスイッチをオン。右に流れたレオンがボールを受けると、ジルーを囮に左サイドに余ったベナセルが先制ゴールを決める。

 先制点はミランに勢いを与えた。このゴールを皮切りにミランはセットプレーから決定機を創出し続けるように、殴り続けるミランのターンはハーフタイムまで続くことに。ナポリは1点のビハインドでハーフタイムに逃げ込めたのはむしろ幸運と言ってもいい状況だった。

 ハーフタイムを挟むことができたナポリは前半のミランを塗りつぶすように再びミラン陣内に入り込んでいく。押し込んだナポリは左右から上がるクロスから迎える決定機でメニャンを脅かしてみせる。

 面食らった立ち上がりとなったミランだが、10分経てば落ち着いて受け止めるように。深い位置からのポゼッションで少しずつナポリの時間を削りながら、プレッシングの位置を高めていく。左サイドのユニットの馬力を活かすことももちろん忘れない。

 65分前後から徐々にナポリはペースが落ちてくるように。敵陣に人数をかけて攻める機会が減少すると、段々とクワラツヘリアへと負荷が集中するようになっていく。正直、オシムヘンが欲しかったという気持ちは否めない。

 ナポリはテオへのファウルでザンボ=アンギサが退場に追い込まれ10人になってしまう。さらにはキム・ミンジェが累積警告で2ndレグ不在に。ナポリは段々と真綿で首を締められるような状況に。

 それでも、続々とやってくる苦難に対してナポリが前を向いて立ち向かっていたのは好印象。1点のビハインドをなおも諦めることなく、敵陣に迫っていくことをやめなかった。もちろん、ミランにもチャンスはあったが、いわゆる11人と10人という圧力の違いが前面に出る頻度はそこまで多くなかった。

 強気に出たナポリだが、試合をタイスコアに戻すことはできず。逆にミランも10人のナポリ相手に点差を広げることができなかった。1-0という1stレグのスコアがどちらの助けになるかの答えは2ndレグに持ち越されることとなった。

ひとこと

 好調のシーズンを迎えたナポリだったが、これでミラン戦は180分得点がない。大量得点を繰り返している彼らには考えにくい状況になっている。ミランはこの記録をあと90分伸ばすことができればあるいはセミファイナルでのミラノダービーが実現するかもしれない。

試合結果

2023.4.12
UEFAチャンピオンズリーグ
Quarter-final 1st leg
ミラン 1-0 ナポリ
サン・シーロ
【得点者】
MIL:40′ ベナセル
主審:イシュトヴァン・コヴァーチ

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