1st leg
別格なシャドーコンビがサン＝ジロワーズを撃破
レバークーゼンのホームでの初戦はドローゲーム。どちらの立場からしても勝ち抜けには勝利が必要な一戦である。
両チームの並びを確認している最中に、すでに得点を決めてしまったのはレバークーゼン。サン=ジロワーズの最終ラインの偶発的な勝利ミスを生かし、ヴィルツ→ディアビのコンビからあっさりと先制点を奪ってみせた。
レバークーゼンの先制ゴール以降も試合はやや落ち着かない展開に。互いにハイプレスをかけあう激しい展開になった。
サン=ジロワーズは積極的に高い位置からのプレスに行くが、レバークーゼンは2トップの脇から苦も無く前進。サン=ジロワーズのプレスを交わして前に進むルートを確保する。
一方のサン=ジロワーズの前進は自陣から捕まってしまった印象。アップテンポな流れからレバークーゼンが前3枚を軸にプレスをハメ切り、ショートパスを使っての前進を許さない。
違いが見られたのはボールを奪ってからのカウンターにおいても。ヴィルツとディアビのコンビはこの試合では別格。2点目も彼ら2人のコンビネーションから時間を作り、バッカーの攻め上がりからのゴールを演出。サン＝ジロワーズは序盤のわちゃわちゃした展開以降は流れが転がってこず。苦しい前半を過ごすこととなった。
後半、2点を追うサン＝ジロワーズは縦に推進力を保ちつつ、自陣からのつなぎをあきらめないスタンス。自分たちのスタイルの中でテンポを上げながら反撃を試みる。
しかし、そのつなぐ意識が裏目に出たサン＝ジロワーズ。レバークーゼンはハイプレスからGKのミスを誘い決定的な3点目をゲット。したたかにリードを広げていく。
3点のビハインドとなりようやく目を覚ましたサン＝ジロワーズ。左サイドをえぐった動きからテルホのミドルで一矢報いることに成功。
これ以降も押し込む時間を逃しながら少しでも点差を詰めるアクションを増やしていくサン=ジロワーズ。しかしながら、劣勢の時でも別格なのがディアビ。自陣の深い位置からドリブルで相手のブロックを切り拓く、跳ね返りをフロジェクが押し込み4点目を奪う。
目を覚ましてもなかなかゴールが遠いサン=ジロワーズ。ボニフェイス、アディングラといった面々も決定機を迎えるがそれを生かすことができない。むしろ、途中からレバークーゼンのアズムンに得点のボーナス機会があったはずである。
試合はそのまま終了。別格なパフォーマンスを見せたシャドーがチームをけん引したレバークーゼンが準決勝進出である。
ひとこと
これ見るとディアビは欲しくなる。
試合結果
2023.4.20
UEFAヨーロッパリーグ
Quarter-final 2nd leg
ユニオン・サン＝ジロワーズ 1-4 レバークーゼン
コンスタン・ヴァンデン・ストック・スタジアム
【得点者】
USG:64’ テルホ
LEV:2‘ ディアビ, 37’ バッカー, 60‘ フリンポン, 79’ フロジェク
主審:アントニオ・マテウ・ラオス
