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「Catch up FA Cup」~2023.4.23 FA Cup 準決勝 ブライトン×マンチェスター・ユナイテッド ハイライト

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WGに打開を見出せないブライトン

 マンチェスター・シティが前日に決めたファイナル1つ目の椅子。2つ目の椅子を巡って相対するのはブライトンとマンチェスター・ユナイテッドである。

 ウェンブリーという特別な舞台で行われる試合だが、両チームとも普段通りの装いだったと言えるだろう。ブライトンはバックラインを深く構えながらユナイテッドのプレス隊を引き出していく立ち上がり。相手の陣形が縦に間延びしたところに積極的にボールを刺してサイドに展開する。

 この日はフェルトマンが負傷でベンチスタートをしたこともあり、先発のRSBはグロス。列の上げ下げを自在に行い、縦パスを引き出すのが巧みな彼により、ダンクやサンチェスといった面々からのパスを右サイドに集めていく。縦パスの引き出しからのエリア内侵入も含めてグロスは見事。今季ここまであまり出番が多くないウンダフも右サイドを中心に縦パスを引き出す役割をしていた。

 一方のユナイテッドは長いボールのカウンターが中心。リンデロフやダロトが列上げの素振りを見せることもあるが、いずれも単発。基本は手早くアタッカーに渡してのファストブレイクである。

 ユナイテッドは両WGがドリブルでジリジリと押し下げることができるため、中央でミドルシュートを打てるシーンなどがちらほら。ブライトンと同じくユナイテッドもまた彼らの形で少しずつゴールに迫っていく。

 前半の中程には両チームともに接触に伴う負傷者が出たが、その激しい流れが落ち着くと主導権を握ったのはブライトン。左サイドも徐々に解放し、両サイドから徐々にエリア内に迫っていく。ブライトンの右サイド側からのハイプレスも効いており、ショートカウンターを打てるシーンも。

 ただ、基本的にはコンパクトな4-5-1ブロックでブライトンが素早く前進するスペースを消していくユナイテッドのアプローチは悪くなかったように思う。じっと我慢し、カウンターから。試合はそれぞれのスタイルを維持したままスコアレスで前半を折り返す。

 後半もボールを持っているのはブライトン。押し込む機会を確保しながら敵陣に攻め込んでいく。中盤でカイセドはスーパースキルを発揮し、相手を外すことはできていたが、三笘はワン=ビサカを外せない状況は変わらず。試合は決め手を欠いた状態が続いていく。

 後半も延長戦でも試合を動かせなかった両チーム。試合はPK戦に突入。互いに成功を続けたが、マーチの失敗によりユナイテッドが勝利。決勝はシティとのマンチェスター・ダービーに決定した。

ひとこと

 WGの先の手段が見えなかったのはブライトンの苦しいところ。三笘を完封したワン=ビサカは殊勲の働きだ。

試合結果

2023.3.19
FA Cup 準決勝
ブライトン 0-0 マンチェスター・ユナイテッド
ウェンブリー・スタジアム
主審:クレイグ・ポーソン

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