ジョージア代表、カタールW杯欧州予選の歩み。第4節から。
2021/09 招集メンバー
GK
ギオルギ・ママルダシュヴィリ
ギオルギ・ロリア
DF
ダヴィド・ホチョラヴァ
グラム・ギオルベリジェ
グラム・カシア
イラクリ・アザロヴィ
ムルダズ・ダウシビリ
オタル・カカバーゼ
グリゴル・チャブラーゼ
ルカ・ロホシヴィリ
MF
ムルダズ・ダウシビリ
ジャバ・カンカバ
ラザラ・クパタヅェ
ギオルギ・アブルジャニア
サンドロ・アルトゥナシュヴィリ
ヘオルヒーイ・ツィタイシュヴィーリ
オタル・キテイシュヴィリ
ギオルギ・チャクヴェタゼ
ウラジーミル・マムチャシヴィリ
ジャンブル・ジガウリ
ヴァレリ・カザイシュヴィリ
スリコ・ダヴィタシュヴィリ
FW
ギオルギ・クヴィリタイア
ジョージズ・ミカウタゼ
ギオルギ・ザリア
第4節 コソボ戦(A)
■滑らかなサイドチェンジを生かした先制点
記念すべきグループB観戦の1試合目にして、最も情報がない2チームによる対戦である。と思いきや、コソボ代表にはなんとこんな情報源がありました。すげー。
というわけでコソボは多少予習ができた。立ち上がりはジョージアがボールを持つ展開に。4-4-2からCHが縦関係に段差をつけてパスコースを作る。コソボはこれに対して4-3-3の形で構える。コソボの守備の特徴としてはIHのハリミとペリシャが高い位置を取ること。ジョージアのCHが縦に動くのについて行ったり、あるいはジョージアのCBにプレッシャーをかけにいくのはIHの役目である。
なので、前後関係としてはコソボのWGがIHよりも後ろの形。ジョージアのSBには持たせるのはOKというのが考え方のベースにはあって、彼らがボールを持った時はコソボは内側のパスコースを優先的に切っていた。
全体的にコソボは中央だけ閉じてサイドに追い込みさえすれば、ジョージアが前進できないという算段だったのだろう。このコソボの読みは当たっていたといえそうで、ジョージアは実際最終ラインでボールを行ったり来たりさせているだけ。ボールを持っているというよりは持たされている形であった。
高い位置までボールを運べれば右のWGであるツィタイシュヴィリがカットインで勝負を仕掛けられるのだが、そこまで辿り着けないジョージア。CFのクヴィリタイアへの長いボールがもう少しおさまれば押し上げが効いたと思うのだけども。
一方、コソボの保持は3バック変形だった。両CBと右のSB3枚で最終ラインを形成する。左のSBであるハデルジョナイは高い位置をとり、同サイドのWGであるラシャニは内側に絞る。逆に右の大外はオーソドックスにWGのカストラティが幅をとる。Jリーグでいえば鳥栖に若干似たシステムだなと思った。
システムだけでなく、前進の仕方は非常にスマートだったコソボ。3バック+2センターの5人でジョージアのプレス隊を空転させて、幅を使いながら攻撃を進めていく。これだけ自在に大きく展開さえできれば、4-4-2で守るのは難しいだろう。
先制点もこのサイドへの展開を生かした形。左サイドでラシャニが潰れた後、後方から実直にオーバーラップを繰り返していたハデルジョナイがエリア内にクロスを上げる。これをジョージアの選手がクリアしきれず。ややオウンゴール気味だったが、持ち味を発揮したコソボが予選初勝利に向けた大きな先制点を手にした。
リードを許した後半はジョージアが攻めの姿勢を強め、コソボはラインを下げて受けに回る。ラインを深い位置まで下げたせいで、コソボは保持で時間を見出すことができず、前半よりもジョージアはプレスが効くようになってくる。
だが、最終ライン勝負になるとジョージアはやや分が悪い。前半と異なり、縦に早いロングカウンターからジョージアのハイラインの裏をとり、後半もコソボはチャンスを創出する。
後半はトランジッションを増やし、クロスに対しても人数を揃えたジョージアだったが、終盤はややガス欠気味に。しっかりとゲームクローズを決めたコソボがアウェイで勝利。予選未勝利対決を制し、4節目で同国史上初のW杯予選勝利を挙げた。
Pick up player:ヴァロン・ペリシャ(KOS)
プレッシングに加えて、逆サイドのハーフスペースの裏抜けまで試みるダイナミズムさが輝いていた。システマティックなチームは仕組みに目が行きがちだけど、フィジカル的にタフなタスクを背負っている選手の強度が落ちると一気に機能性が下がる。そういう意味で彼の存在はコソボにとって大きい。
試合結果
2021.9.2
カタールW杯欧州予選 第4節
ジョージア 0-1 コソボ
アジャラベット・スタジアム
【得点者】
KOS:18′ ムリキ
主審:マイコラ・バラキン
第5節 スペイン戦(A)
■アクセルを踏み、スピードに乗る
スウェーデンに敗れて首位通過に黄色信号。負けどころか引き分けも許されない状況のスペインであるが、正直言ってこの試合は彼らが冷や汗をかくような試合ではなかった。スペインの保持の局面が続くゲームであり、ジョージアは90分間それに耐え忍び続ける状況となった。
ジョージアの4-1-4-1の守備に対して、スペインはいつものようにサイドから崩しを狙っていく。サイドの崩しの基本的なイメージとしてはSB、IH、WGの3枚で4箇所のポジションを入れ替わりながら動く形。
1. ハーフスペースの手前
2. ハーフスペースの奥
3. 大外
4. 後方のサポート
この4箇所を入れ替わりながらポジションをとっていく。
ここを3人でローテするのが基本。思うに、人にたいして場所が1つ余っているのがミソなんだと思う。初めからそこに人がいれば、守備側もその位置をあらかじめ埋めればいい話だけど、そこに人が入ってくるのならばあらかじめ人をそこに置くのは難しい。
4-1-4-1のジョージアはIHをスペインのIHにマンマーク気味につけているが、マンマークについていればいい状況からスペインは保持で揺さぶりをかけてくる。例えば、運ぶCBは放っておいていいのかとか。あるいは降りてくるCFは受け取らなくていいのかとか。ジョージアのIHがマーカーを離してしまう誘惑はスペインによって数多く散りばめられている。そういう中でフリーになったスペインのIHがフリーランで躍動する。そんなパターンが多かった。
スペインとしてはジョージアのCBからIHとWGの間を斜めに割るパスが通ると一気に局面が進む。このパスとハーフスペースの裏抜けがコンボで発動するとジョージアのDFラインはどうしても崩れてしまう。
ポゼッション型のチームの課題としてやり直しに備えすぎるあまりに、PA内の迫力が薄まることが挙げられる。その部分でもこの日のスペインは万全だった。ハーフスペースの裏抜けというアクセルを踏むと、ボールサイドではない選手がきちんとそれに応えてエリア内に雪崩こむ。スコアラーになったソレールやガヤはその仕事を忠実にこなしていた。
3点目を取ったフェラン・トーレスは、動き出してからフィニッシュまでの一連の仕事をやり遂げる力がメキメキついている印象。クラブでの好調をうまく代表でも還元している。
あまり見せ場のなかったジョージアだったが、この試合で目立ったのは右のWGであるズリコ・ダヴィダシュヴィリ。ルビン・カザンにも所属歴がありロシアリーグを主戦場として活躍する20歳。後半は何回か彼の突破からチャンスを迎えるシーンも。前節のコソボ戦でも同ポジションのツィタイシュヴィリが躍動するなど、ジョージアは右WGにはいいタレントが揃っているようである。
ただし、試合をひっくり返すような力はなし。後半にもサラビアのゴールで4得点。最後はGKを入れ替える余裕まで見せたスペインが危なげなく大勝を飾った。
Pick up player:ホセ・ルイス・ガヤ(ESP)
オーバーラップで攻撃の加速を促したり、的確なエリア内の進出が光るパフォーマンス。攻撃のアクセルを踏むこと、走り出した攻撃に厚みを加えることのどちらもこなした。オフサイドで取り消されたもののネットを揺らしたシーンでは飛び込みのタイミングもバッチリ。相手のレベルもある話ではあるが、アルバに対抗する存在であることを示した。
試合結果
2021.9.5
カタールW杯欧州予選 第5節
スペイン 4-0 ジョージア
エスタディオ・ヌエボ・ヴィヴェーロ
【得点者】
ESP:14′ ガヤ, 25′ ソレール, 41′ トーレス, 63′ サラビア
主審:チアゴ・マルチンス
2021/10 招集メンバー
GK
ギオルギ・ママルダシュヴィリ
ギオルギ・ロリア
DF
ダヴィド・ホチョラヴァ
グラム・ギオルベリジェ
グラム・カシア
イラクリ・アザロヴィ
オタル・カカバーゼ
グリゴル・チャブラーゼ
ルカ・ロホシヴィリ
ラシャ・ドバリ
サバ・フヴァダギアニ
MF
ジャバ・カンカバ
ラザラ・クパタヅェ
ギオルギ・アブルジャニア
ヘオルヒーイ・ツィタイシュヴィーリ
ギオルギ・チャクヴェタゼ
ウラジーミル・マムチャシヴィリ
スリコ・ダヴィタシュヴィリ
サバ・ロブジャニーゼ
クヴィチャ・クワラツヘリア
トルニケ・オクリアシュウィリ
ニカ・クベクベスキリ
ヴァレリアン・グヴィリア
FW
ギオルギ・クヴィリタイア
ジョージズ・ミカウタゼ
第7節 ギリシャ戦(H)
■機会の差がもたらすご褒美
9月シリーズでスウェーデンを下し、W杯出場に一縷の望みを繋いだギリシャ。迎えるスウェーデンとのリマッチに向けて、ジョージアとの一戦は是が非でも落とすわけにはいかないという状況である。
試合は非常に慎重な立ち上がりになった。ギリシャは時折前からプレスに行くこともあったが、WBが極端に前に出ていくシーンは限定的。WBが前に出ていく際は最終ラインがきっちりスライドして4バックを形成。4-4-2っぽく変形して全体の陣形の秩序が整っている状況へのスライドがセットである。
ジョージアもギリシャに積極的にプレッシングを行わなかったため、試合は攻守の切り替えが少ない展開に。ジョージアは4-1-4-1気味のブロックで、1トップを明確に前に残しての守備をする。
そのため、ギリシャは1トップの脇でボールを受けるポイントを作り、ジョージアのIHを吊り出すような動きで陣形を縦に広げにかかる。縦に引き伸ばして作ったスペースにギリシャはライン間にボールを入れることで前進していく。
だが、ジョージアは守備における撤退が非常に早い。ギリシャが運ぶまでの時間ですでにMFも含めてPAを固める形で人海守備を完成させる。そのため、得点の機会として最も多かったのはセットプレー。FK、CKのシーンがジョージアのGKであるロリアを最も脅かした場面と言ってもいいだろう。
ギリシャもなかなかチャンスは作れなかったが、ジョージアの拙攻はそれ以上。ギリシャがバックスにプレスをかける機会が少なかった分、後方は安定して保持することはできていたけど、そこから先に進む手段を見つけられず。シュートまで持ち運べるシーンとしてはギリシャのパスを中盤で引っ掛けてのショートカウンター。だが、ミタウカゼ1人ではうまく中盤の守備を限定するのは難しく、なかなかこちらも多くの機会を得ることができない。
敵陣に運ぶ機会が多かったギリシャは後半には対角パスを駆使しながら陣形を横に広げる。前半と比べればさらに攻撃の機会と敵陣まで迫る頻度でジョージアに差をつけていった印象である。
PAに運ぶ機会が結局この試合の勝敗を分けた印象だ。試合を決めたのはPA内でのジョージアのハンド。後半追加タイムにかかるところでようやく先制点を決めたギリシャ。優位に進めながらもスコアレスドローというシナリオも現実的だっただけにギリシャの面々には安堵の表情が見られる。
ダメ押しの2点目を決めたのが途中交代のペルカス。ジョージアのミスを見逃さずに抜け出して、決定的な2点目を決める。粘るジョージアに冷や汗をかいたギリシャだったが、最後はPAに迫る頻度の差でご褒美をゲット。逆転での出場権獲得に望みをつなぐ勝利となった。
Pick up player:コスタス・ツィミカス
割とここまでは味方に怒られるシーンが多かったけど、この試合ではビルドアップの立ち位置で味方に指示を出しながら相手を引き出す工夫を行っていた印象。審判にはスローインの時に前に出てきすぎで怒られていたけど。
試合結果
2021.10.9
カタールW杯欧州予選 第7節
ジョージア 0-2 ギリシャ
アジャラベット・アレナ
【得点者】
GRE:90′(PK) バカセタス, 90+5′ ペルカス
主審:ドナタス・ラムサス
第8節 コソボ戦(A)
■終盤に食らったしっぺ返し
ボール保持の主導権を握ったのはコソボ。シャドーがやや絞り気味の3-4-3で構えるジョージアに対して、大外のSBを安全地帯にしながら前進していく。
コソボが狙っていたのはサイドの裏のスペース。WBとワイドのCBのギャップを突くようなフリーランで相手をサイドから押し下げる形でPAに迫っていく。
しかし、試合は早々にジョージアが先制。問題なく処理できるボールだったのだが、GKのムリッチがまさかのファンブル。ジョージアにプレゼントの形で先制点を与えてしまう。
失点後も変わらず前進し続けることが出来ていたコソボであったが、最後のPAのところでジョージアの守備はエリア内に人数を揃えることが出来ており、なかなかクロスが有効打にはならない。38分にようやく相手を外したクロスからコソボは決定機を得るが、これはギオルベリジェがスーパークリア。コソボは同点のチャンスを逃す。
それでも、前半終了間際に実直に押し込み続けたコソボにはご褒美が与えられる。左サイドからの侵入でフリーになったハリミに対応が遅れたジョージア。カシアがこれにアフタータックルをかましてしまいPKに。前半のうちになんとか同点に追いついたコソボだった。
しかし、試合はジョージアが勝利をモノにする。コソボは守備時に相手のシャドーとWBを自軍のWGとSBがマンマークで見る形で守っていた。だが、終盤の守備→攻撃への移行のところでコソボの左のSBであるアリティが前に運ぶ際にロスト。再びエリア内にあげられたクロスに合わせたのは彼がマーカーとして監視していたダヴィダシュヴィリだった。
思えば前半のコソボのPKはジョージアの守備後の脱出が甘くなってしまったところに付け込んだもの。後半にジョージアと同じミスをしてしまったコソボには痛いしっぺ返しが受けた形での敗戦になってしまった。
Pick up player:グラム・ギオルベリジェ(GEO)
さすがに押し込まれる展開は楽ではなかったので、38分にスーパークリアをかましたのはでかかった。
試合結果
2021.10.12
カタールW杯欧州予選 第8節
コソボ 1-2 ジョージア
ファディルボクリ・スタジアム
【得点者】
KOS:45‘(PK) ムリキ
GEO:11‘ オクリアシュヴィリ, 82’ ダヴィダシュヴィリ
主審:パベル・ラコウスキー
2021/11 招集メンバー
GK
ルカ・グゲシャシュヴィリ
ギオルギ・ロリア
DF
ダヴィド・ホチョラヴァ
グラム・カシア
イラクリ・アザロヴィ
オタル・カカバーゼ
グリゴル・チャブラーゼ
ルカ・ロホシヴィリ
MF
ジャバ・カンカバ
ラザラ・クパタヅェ
ギオルギ・アブルジャニア
ヘオルヒーイ・ツィタイシュヴィーリ
ギオルギ・チャクヴェタゼ
ウラジーミル・マムチャシヴィリ
ヴァレリ・カザイシュヴィリ
スリコ・ダヴィタシュヴィリ
サバ・ロブジャニーゼ
クヴィチャ・クワラツヘリア
ニカ・クベクベスキリ
ヴァレリアン・グヴィリア
ニカ・カチャラヴァ
FW
ダビッド・ヴォルコヴィ
トルニケ・オクリアシュウィリ
第9節 スウェーデン戦(H)
■英雄と功労者が重石になったアップセット
スウェーデンの運命を分ける残り2節のタイミングで代表に帰還したのは英雄・イブラヒモビッチ。残り2試合の時点でスペインより上に行くスウェーデンにとってはまたとない強力な助っ人の降臨。正直シナリオとしては出来すぎである。
しかしながら、試合は思わぬ方向に転がっていく。試合を支配したのは3-4-3ベースでこの試合に臨んだジョージアの方。イブラヒモビッチ、イサクの2トップに対して3枚でボールを運び、SHをつり出した後に前進。4-3気味になったスウェーデンの陣形に対して、横断を決めてクロス!といった流れが定常化する。
特にジョージアの右サイドはエリアに迫る終着点として機能していた。シャドーのツィタイシュヴィリとWBのロブジェニーゼのコンビからクロスが上がるようになるジョージア。スウェーデンはラインを下げながらの対応になる。
この日のスウェーデンで一番気になったのは全体的な強度不足。前線にイブラヒモビッチが入ったことでプレスが効かなくなるのは仕方ないとして、中盤などあらゆる局面でジョージアの球際にやられていた。
いつもだったら保持では4-4-2から3-2-5にスムーズに変形するスウェーデンだが、5レーンで5バックのジョージアにかみ合わせられることを嫌ったのか、中盤ダイヤモンド型の4-4-2に変形する。
これで幅を取れなくなったスウェーデン。それでも2トップはイサクとイブラヒモビッチ。殴り続ければ道は拓けると思うのも無理はない。しかし、それがうまくいかなかったのがこの日のスウェーデン。動き出しはジョージアのラインコントロールにことごとくひっかかりオフサイド。抜け出したかと思いきや、今度はシュートがミートできない。
トップ下気味に配置されたクラエソンだけでなく、フォルスベリも中央に入り込み、スウェーデンは中央合体の究極系のような形に。
ふがいないFW陣に悩まされるスウェーデンを尻目に、デザインされたセットプレーで先制したのはジョージア。試合終盤にはトランジッションから一気に攻め落として追加点。トランジッション強度で上回ったジョージアの完勝。
スウェーデンは救世主となるはずだったイブラヒモビッチと、今予選チームを牽引してきたイサクが共に不発という大誤算。最終節前にまさかのつまずきで首位交代。最終節の難易度を自ら引き上げてしまった。
Pick up player:クビチャ・クワラツヘリア(GEO)
スウェーデンから2得点の偉業を達成したアタッカーはルビン・カザン所属の20歳であった。伸び代期待。
試合結果
2021.11.11
カタールW杯欧州予選 第9節
ジョージア 2-0 スウェーデン
アジャラベット・アレナ
【得点者】
GEO:61′ 77′ クワラツヘリア
主審:セルダル・ゴズブヤク