MENU
カテゴリー

「Catch up Serie A」~2023.4.23 セリエA 第31節 ミラン×レッチェ ハイライト

目次

セットプレーとカウンターで別格の存在感を見せたレオン

 ナポリとのイタリア・ダービーを制し、堅い試合運びで準決勝に駒を進めたミラン。インテルとのヨーロッパをまたにかけたミラノ・ダービーに向けてここから調子を上げていきたいところである。

 バックラインからスムーズにボールを持つ形でスタートするミラン。レッチェは特にミランのバックラインにプレスをかけてくる様子はなく、ミランがボールを持つ側に居座ることには特に両チームとも異論はないといった感じであった。

 クルニッチとトナーリは縦関係で後者は低い位置まで保持のサポートに落ちる。そしてテオとメシアスが大外を取る形のアウトサイドで広く攻め込みたい意志を見せていく。序盤の攻撃はなかなかインサイドに入り込めない苦戦が見えたミラン。クロス、ミドルといったブロックの外から叩くような攻撃が続く。

 ようやくインサイドに入り込んだテオはPKを得ることが出来たかと思われたが、これはOFRで判定が覆ってノーファウル。レッチェとしては救われた場面である。

それ以降も、ミランはボールを持ちながらもクリティカルに入り込む場面を作れずに苦戦。ブロックの外から殴るような攻撃を続けながら打開の隙を狙う流れが続くことになる。

 レッチェは守り切るという観点でいえば悪い流れではないのかもしれないが、攻めに回るという観点では糸口が見つからない展開ともいえる。4-3-3からのボール保持はショートパスから比較的早い段階で縦に進むことが多いものの、そこからボールを収めて時間を作ることができる選手がいない。

 攻撃といってもせいぜい抜ききらないままで上げるクロスが関の山。インサイドに十分に高さのあるミランを脅かすにはいささか不十分といえるだろう。

 試合を動かしたのはセットプレーから。CKをファーに待ち構えていたレオンが先制ゴールをゲット。チャンスの少ない展開で先制点を奪い取る。

 後半、追いかけるレッチェはファストブレイクから反撃を狙う。高い位置からミランにプレッシャーをかけて、ボールを奪い取ってはカウンターで手早く攻撃する形に移行する。

 ミランは序盤はボールを持ちながら前半と同じように試合を進めていたが、徐々にこのオープンな状況を利用する側に舵を切ったようだ。カウンターを食い止めたら即座にカウンター。前半よりも試合は撃ち合いの様相を呈する。

 そうした中で決め手になったのは前半と同じくレオン。ファストブレイクにおいては両チーム合わせても彼1人が別格。緩急自在に使い分けるフィニッシュで好機を作り続けると、75分に試合を決める追加点を手にした。

 2点目で突き放したミランが結果的には完勝。あらゆる局面で違いを作り続けたレオンが決め手となった。


ひとこと

 CL後の消耗した中でタレントが試合を決める。ミランとしては理想的な展開といえるだろう。

試合結果

2023.4.23
セリエA 第31節
ミラン 2-0 レッチェ
サン・シーロ
【得点者】
MIL:40‘ 75’ レオン
主審:ダニエル・チフィ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次