何よりも欲しい3ポイントを確保しいよいよ王手
ニューカッスルがCL出場を決めて、残るCL出場権は1枠。マンチェスター・ユナイテッドが手を離さなければ、リバプールがどれだけ勝ち点を積もうがチャンスはない。ユナイテッドにとっては何があっても勝ち点3が欲しい試合である。
ボールを持ってスタートするのはマンチェスター・ユナイテッド。これに対してボーンマスはガッチリとブロックを組んで対抗していく。なかなかインサイドに入り込めないユナイテッドはブロックの外からミドル等でジャブを打っていくスタート。他にもブルーノのタメからワン=ビサカのオーバーラップなど少しずつサイドからも押し下げるアクションを織り交ぜていく。
すると、ユナイテッドはこのブロック外側からのアプローチで先制点をゲット。ブロックの外からのピンポイントスルーパスを通したエリクセン。受け手となったカゼミーロは非常にダイナミックなゴールを叩き込んで先制する。
ボール保持にまわればボーンマス側にもチャンスはありそうな予感。しかしながら、なかなか前進のきっかけを掴むことができない。ソランケのポストはなかなかきかず、ユナイテッドの保持を押し返すことができない。
一方のユナイテッドはオーバーラップを活用しながら押し下げるアクションを重視。ボーンマスの警備が緩いアウトサイドから押し上げることで、ブロックの外からのぶん殴りを延々と行っていく。
ボーンマスも30分を過ぎたあたりからは前線に収まりどころができるように。ボーンマスは試合をフラットに戻すことに成功するがなかなかペースを握ることができない。
リードで後半を迎えたユナイテッドはプレッシングを強める形を採用。ボーンマスに更なる圧力をかけていく。そんなプレッシングに屈しないという構えを見せたのはボーンマス。ショートパスからサイドで相手のプレスをひっくり返し、自らの時間をキープする。
後半は中盤からユナイテッドがペースを握る。前半と同じく大外から押し込んでいくアプローチからセットプレーを獲得。高さを生かした空中戦でボーンマスのDF陣を脅かす。
しかし、ボーンマスも黙ってはいない。前線の選手を交代で入れ替えると、フレッシュさを取り戻して主導権を握る。狙いを定めたのは右サイド。ハーフスペースの抜け出しを使いながら相手を押し下げていく。ムーアには決定機があったが、これはデ・ヘアのセービングに遭ってしまいノーゴール。
終盤は押し込まれてヒヤヒヤしたユナイテッドだったが逃げ切りに成功。何よりも欲しかった3ポイントを上乗せし、悲願のCL復帰に王手をかけた。
ひとこと
早い時間に先制点を取れたのは大きかった。相手の力を考えても長引けばめんどくさくなっていたことは間違いない。
試合結果
2023.5.20
プレミアリーグ 第37節
ボーンマス 0-1 マンチェスター・ユナイテッド
ヴァイタリティ・スタジアム
【得点者】
Man Utd:9′ カゼミーロ
主審:クリス・カバナフ