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「Catch up Premier League」~2023.5.25 プレミアリーグ 第32節 マンチェスター・ユナイテッド×チェルシー ハイライト

目次

カゼミーロに導かれCL圏内を確保

 この1戦でチェルシー相手に勝ち点を取ることができれば、ユナイテッドの4位以内は確定。これをもってCL出場枠の4枠目の椅子は彼らのものになる。

 対するランパード政権は苦戦の真っ最中。就任以降の試合では多くが敗戦に追い込まれており、かつ勝ち点を取ったのはノッティンガム・フォレストとボーンマスの昇格2チームだけ。ある程度覚悟をしていたとはいえ、欧州カップ戦はおろかトップハーフすら届かない目標となっている。

 試合はボールを持つユナイテッドに対してチェルシーが4-4-2でプレッシングをかけていくスタイル。CBにはそこまでプレスに行くことはできず、押し込まれることは覚悟の上という感じだろう。ユナイテッドがショウを3人目のCBのように使うのもチェルシーのプレスのずれを作るのに役立っていた。これによりチェルシーは自陣の深い位置で守りに入るアクションが増える。

 カウンターでは十分好機がありそうなチェルシー。スターリングは前節からの好調を維持しているし、ホールは前節遅れ気味だったオーバーラップのサポートのスピードが改善する。

 しかし、先制点はユナイテッドが手にする。押し込むことで増えたセットプレーを生かしてカゼミーロが先手を奪う。こちらもスターリングと同じく前節と遜色ない仕事を果たす。勝負強さはやはりマドリーの血といったところだろうか。

 反撃に出たいチェルシー。ファストブレイクには兆しがありそうな感じだが、ポゼッションモードに入ると、一気に得点のムードは下がってしまう印象。右サイドのトライアングルもユナイテッドにコンパクトに封鎖されてしまい、実効性は低いものになってしまった。

 順調だったユナイテッドに水を差したのはアントニーの負傷。比較的大きそうなけがであり、なかなか彼の不在を簡単に任せられそうな人材もいない。来季の出遅れがないといいのだが。

 後半は試合展開がテンポアップ。より直線的な動きでさらなる追加点を目指して両チームが鎬を削る。この展開はどちらかといえばチェルシーの方が得点を取るためにきいてきそうな交代であった。

 しかしながら早い展開を生かしたのはまたしてもユナイテッド。フォファナにつっかけたブルーノがPKを獲得すると、これを自ら決めて3点目を奪う。

 さらにユナイテッドは5分後にハイプレスからさらなるゴールをおかわり。ラッシュフォードがゴールラッシュの最後をまとめて見せた。

 終盤にはフェリックスが一矢報いるも反撃はここまで。またしても敗戦を重ねてしまったランパードのチェルシー。ユナイテッドはCL出場権を確保することに成功した。

ひとこと

 タイトルとCL出場権の両立。テン・ハーグ政権は順調な1年目だったと総括できるだろう。

試合結果

2023.5.25
プレミアリーグ 第32節
マンチェスター・ユナイテッド 4-1 チェルシー
スタンフォード・ブリッジ
【得点者】
Man Utd:6′ カゼミーロ, 45+6′ マルシャル, 73′(PK) ブルーノ・フェルナンデス, 78′ ラッシュフォード
CHE:89′ フェリックス
主審:スチュアート・アットウェル

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