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「Catch up Serie A」~2023.5.28 セリエA 第37節 インテル×アタランタ ハイライト

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圧巻のスタートダッシュでインテルが連敗回避

 悲願のCL決勝進出を果たしたインテル。前節のナポリ戦では退場者を出したこともありあっさりと敗れてしまったが、緊張感を持って終盤戦を迎えられることは基本的にはリーグ戦にプラスに作用するはず。アタランタという強力な相手との一戦だが、なんとか連敗は避けたいところである。

 試合は立ち上がりからインテルの保持のメカニズムが炸裂した。開始1分に先制。ルカクのゴールでいきなりインテルは口火をきる。

 インテルの保持はここしばらくで話題になったようにバストーニが1列前に上がる4バック化がメイン。なお、4バックっぽくなった後にオナナが3人目のCB役としてビルドアップに絡むのでもう一回3バックを再構築するというのが彼らの保持の基本形である。

 アタランタは高い位置からのマンツーが信条。しかしながら、余っているバストーニやGKとしてボールを持つことが出来ているオナナをどうマークするかが曖昧に。これでアタランタのマンツーを惑わせる。

 それでもアタランタが綺麗にプレスがハマることもあった。そうした場合はインテルはルカクに直接ボールを当てることで攻撃開始。一気に陣地回復するFW陣を助けるのは攻め上がりが鋭いWBである。

 1点目はルカクに当てる形での2トップの連携。2点目は余らせた右サイドからの全身から逆サイドのディ・マルコの1on1からバレッラ。あらゆる方策でプレスを無効化したインテルが3点で2ゴール決めてリードを奪う。

 アタランタはいつものようにワイドのCBが後方を支援し、サイドの3,4枚に枚数をかけて抜け出しからのクロスからのゴールを狙う。インテルはルカクとラウタロがデ・ローンを監視して素早いサイドチェンジを牽制する形を徹底していた。

 アタランタも自分たちの形は持っていたが、やはりインテルの攻撃を避けながらという部分が難しい。チャンスでゴールを脅かす頻度はインテル。アタランタはセットプレーから1点を返すが、試合の主導権ごとインテルから取り返すのは難しいという状況で試合はハーフタイムを迎える。

 後半、アタランタがボールを持ちながら試合をコントロール。バックラインを経由しなければいけないため、多少時間は掛かったら、サイドを変えながらインテルの陣形を動かすためのやり直しを積極的に行う。

 インテルは一方的にボールを持たれる立ち上がり。危ないシーンはそこまでなかったが、相手に持たれ続けるフェーズに突入した感がある。それでも10分も立てば保持のターンで時間を作り返す。一方的にアタランタがボールを持つ時間を超えると試合は均衡した展開になった。

 この流れを動かしたのはまたしてもルカク。ポストプレーから攻撃を加速させると、一気にシュートまで持っていくことが出来たインテル。最後はラウタロが仕留めて再び2点のリードを得る。

 それ以降はボールを持ちながら時計の針を進めていくインテル。アタランタは後半追加タイムにムリエルがFKの流れから豪快なミドルを突き刺すが、反撃はここまで。インテルが勝利を挙げてリーグ戦での連敗を回避した。

ひとこと

 前半のボール保持におけるインテルの選択肢の多さは圧巻。ボールを動かすパターンでアタランタを圧倒してみせた。

試合結果

2023.5.28
セリエA 第37節
インテル 3-2 アタランタ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
【得点者】
INT:1′ ルカク, 3′ バレッラ, 77′ マルティネス
ATA:36′ パシャリッチ, 90+1′ ムリエル
主審:ダニエレ・オルサト

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