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「Catch up Premier League」~2023.8.11 プレミアリーグ 第1節 バーンリー×マンチェスター・シティ ハイライト

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昇格組に貫禄を見せつけるオープニングマッチ

 23-24のプレミアリーグは開幕戦から王者が登場。迎え撃つはシティ黄金期の創成期のレジェンドであるコンパニ率いるバーンリーである。

 シティのビルドアップはSBのルイスがインサイドに入る3-2型。右サイドのウォーカーはビルドアップのサポートに入ることは稀で。そういう場合はエデルソンが最終ラインに入り3バックを形成する。

 バーンリーは5バックではあるが、高い位置からプレスに出ていきたいスタンスは捨てていなかった。特に中盤のケアはタイト。枚数を合わせるようにプレスに行くことで人を積極的に捕まえに行った。その一方でシティのバックラインまでは行かないという姿勢であった。

 そうしたバーンリーの邪魔になっていたのは中盤でポイントを増やすためのルイスや前線から降りてくるアクションを見せるデ・ブライネやベルナルド。エデルソンのビルドアップ関与や前線の降りるアクションでビルドアップの安定や中央からの前進を図る。

 逆にこれができていない時はシティは中盤でバーンリーに捕まることが多かった。デ・ブライネが負傷してからしばらくの時間帯はバーンリーに高めの位置でインターセプトされることが多く、ポゼッションが安定しなかった時間と言えるだろう。ハーランドへのロングボールも増えている割に収まらず、この試合におけるシティが最も不安定な時間帯だった。すでにセットプレーからハーランドが先制点を収めていることは救いだったと言える。

 追いかけるバーンリーは自陣の深い位置からのビルドアップからシティのプレスを引き込みつつ前進を狙っていく。しかしながら、プレスを外し切るにはもう一本パスが通り切らない場面が続く。ショートパスへのポゼッションへの気概は感じたが、プレスを回避して前進に繋げるにはもう一歩という印象だった。

 ボールを高い位置で奪ったところからの前進はナローな3トップを軸に。特にコレオショが背負ってからのサイドへの展開のパターンはかなり目立っていた。彼が両WBのオーバーラップの時間を作れた場合はバーンリーはそこそこゴールに近づくことができたと言えるだろう。

 しかし、シティは中盤に移動したベルナルドを番頭にして、徐々にポゼッションの安定化を行い主導権を取り戻す。2点目はタイミングも形も決定的。右サイドで駆け引きに成功し、裏を取ったウォーカーは大きな働き。彼が抜け出した分、作られたスペースはそのままPA内でのハーランドのシュートチャンスに繋がることに。ゲームからは消えていたハーランドだが、前半のうちに難しいシュートから2点目を決めた。

 2点のビハインドで苦しむバーンリー。パワーバランスを変えたい中で積極的なプレスに出ていくが、シティはこれを見事に撃退。前半以上に積極的なプレッシングで後半頭のバーンリーの勢いを鎮圧しにかかる。落ち着いてボールを持つエデルソンの存在はチームに安定感をもたらす。

 ポゼッションでもプレスでも反撃のきっかけを掴めないバーンリーに対して、時計の針を粛々と進めるシティ。締めになったのはセットプレーからのロドリの3点目。これで試合は完全に決着。王者が昇格組に貫禄を見せるオープニングマッチとなった。

ひとこと

 2得点決めながらグアルディオラに怒られるハーランドを見てシーズンの始まりを感じました。

試合結果

2023.8.11
プレミアリーグ 第1節
バーンリー 0-3 マンチェスター・シティ
ターフ・ムーア
【得点者】
Man City:4′ 36′ ハーランド, 75′ ロドリ
主審:クレイグ・ポーソン

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