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「Catch up Premier League」~Match week 2~ 2023.8.18-8.21etc

目次

ノッティンガム・フォレスト【14位】×シェフィールド・ユナイテッド【16位】

展開を動かすオフサイドとハマったCFの交代策

 ともに開幕戦は敗れた両チーム。ひとまずは残留が目標になる両チームにとっては互いにライバルとなりうるチームとの対戦である。

 どちらもベースとなるフォーメーションは5-4-1。基本的にはバックラインにプレスにいくのはカラーではなく、後方を余らせる形で構えるのが普段着である。

 その点でペースを握ったのはフォレスト。同サイドを攻め切るという点とロスト後に高い位置からプレスをかけていくという点でブレイズに対して圧力をかけ続けていた。

 そして、その流れの中でフォレストは先制点をゲット。右サイドのオーリエのクロスをアウォニイが沈めてゴール。ブレイズはロウの豪快な空振りで流れを切れずにいると、波状攻撃の報いを受けてしまった。

 失点以降も流れは変わらず。攻めに出たいブレイズだが、雑な長いキックだけでは前進をすることはできない。ポゼッションにしても各駅停車のショートパスで相手を動かすことができない状態が続く。

 プレッシングに関しても前節と課題は同じ。中盤と前線の前のめりなプレス意識にバックラインがついてこれず、フォレストはライン間からパスを繋ぎながら簡単に前進ができる状態に。CHを空けてしまっていたところから大きな展開で逃げるケースもあった。

 きっかけを掴めないブレイズだったが30分もすると少しずつ流れが変わる。CBにまでプレスが掛かればフォレストの保持は一気に怪しくなる。ブレイズはその位置までプレスに出ていける場面が徐々に。

 保持においては右サイドから少しずつ前進ができるように。ハーマーが降りるアクションからその後方をオスーラが取る形で右の奥を狙っていくように。押し込んだ流れで右サイドからクロスをあげ、ダニーロのクリアが甘くなったところをようやくシュートまで漕ぎ着けた。

 フォレストもカウンターから反撃を試みていたが、ギブス=ホワイトの仕上げが精彩を欠く。試合はフォレストのリードでハーフタイムを迎える。

 後半の立ち上がりにペースを握ったのはブレイズ。攻勢を強めると、セットプレーからハーマーが素晴らしいミドルでネットを揺らす。立ち上がりの流れにうまく乗り、試合を振り出しに戻す。

 ブレイズは左サイドからのビルドアップから主導権を引き戻した感がある。ノルウッド、トラオレの引くアクションにハーフタイムから入ったラローチがオーリエの背後を取る形から押し込んでいく。後半のラローチとオーリエのマッチアップはやたら派手であった。

 前半に見られなかった間を繋ぐアクションでフォレストを自陣に押し込めていくことでブレイズは反撃。フォレストのアウォニイへのロングボールも勇気を持ったラインアップで跳ね返す。前半では見られなかった中盤のプレスとバックラインの押し上げが噛み合った格好である。

 となると、フォレストはその高いブレイズのDFラインの裏が狙い目。アウォニイが抜け出したところからネットを揺らした場面はオフサイドでノーゴールの判定。しかしながら、ブレイズがラインを上げて迎撃することを躊躇するようになったという意味でこのオフサイドには一定の効果はあったと言えるだろう。

 再びブレイズがラインを下げて保持はフォレスト。4バックにフォーメーションを代えて、前節も起爆剤となったエランガを投入する。

 しかしながら、実際に効いた交代カードはエランガよりもこの試合ではウッドの方だった。後半はあまり存在感が見せられなかったアウォニイを諦めたクーパーの采配は的中。右サイドからのクロスを仕留めて89分に貴重な決勝点を決める。ブレイズは2人のCBがきっちりウッドを挟み込めなかったのが痛恨だった。

 連敗を回避したのはフォレスト。ホーム開幕戦を勝利で飾り、一足早く未勝利勢からの脱出に成功した。

ひとこと

 決勝点のウッドはさすがの職人芸。ハマされつつも難しい角度からのヘッド。お見事。ブレイズは中盤とバックラインのブレス意識が噛み合った時間帯ができたり、左サイドを中心に繋ぐことでプレス撃退したりなど、負けたけど開幕戦に比べればまだ少し内容は光があった。だが、5バックであれば挟んだウッドはなんとか封じ込めたいところであった。

試合結果

2023.8.18
プレミアリーグ 第2節
ノッティンガム・フォレスト 2-1 シェフィールド・ユナイテッド
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:3′ アウォニイ, 89′ ウッド
SHU:48′ ハーマー
主審:ピーター・バンクス

フラム【6位】×ブレントフォード【8位】

もがくフラムとセットプレーとカウンターで沈める

 今節は3つあるロンドンダービーのうちの1つ。クレイヴン・コテージにブレントフォードが乗り込む一戦だ。

 ブレントフォードは前節と異なる4-1-4-1の形を採用。昨シーズンのこの形のブレントフォードといえば、省エネ落ち着きモードだが、今季は様子を見つつフラムに積極的にプレスに出ていくなど、ややモデルチェンジの様相を見せる。

 フラムは前節と同じくポゼッションからのスタート。ブレントフォードがCBに枚数を合わせに出てこないうちに、WGの背後からボールを運んでいきたい算段。SBのテテがインサイドに絞るなど、あまりこれまでにない工夫をみせているのが印象的だった。前節ビルドアップに関与しなったウィリアンの動きも踏まえるともしかすると、前線が降りずにビルドアップができるか?というテストを行っているのかもしれない。

 しかしながら、前線が助けに来ない状態ではビルドアップはジリ貧。1人で運べる選手もはがせる選手もいないため、ブレントフォードが強気でくるシーンにおいては圧力をもろに食らってしまうように。

 ブレントフォードのボール保持は割り切ってロングボールから前に当てると、セカンドボールを拾いながら前進を狙っていくスタンス。こちらもWGは特にビルドアップには関与しない。

 その分、最終局面にはどんどん出てくるのがブレントフォードのWGの特徴。斜めのランで長いボールを引き出しつつ、フラムのDF陣の背後を取りに行く。

 いけると踏んだかブレントフォードは少しずつ圧力を高めるように。すると、ディオプがまさかのミスから相手にプレゼントパス。これをウィサが冷静に沈め、ブレントフォードが先制する。セットプレーから少しずつ地道にゴールを狙っていたフラムを尻目に、ブレントフォードはあっさりとゴールを手にする。

 後半はブレントフォードががっちり守るスタート。フラムのポゼッションを受け止めて自陣の深い位置で相手の攻撃を跳ね返す。

 フラムは右サイドから人数をかけた組み立てにトライ。出張に出てきたボビー・リードの左足など惜しい場面もないわけではない。

 それだけにセットプレーからブレントフォードが数的有利とゴールを一挙に手にした時の脱力感は半端なかっただろう。バックラインで最も落ち着いてボールを持てるリームをDOGSOで失い、ムベウモに突き放されてしまう。

 10人になって完全にテンションが下がってしまったフラム。ウィリアンのFKなど限られたチャンスから反撃を狙う。だが、構えてカウンターに専念したブレントフォードの方が得点には近い雰囲気が出てくる。

 落ち着いたリトリートで試合を眠らせるブレントフォードは終了間際にカウンターから追加点。またしてもムベウモのゴールで試合を完全に決め切る。

 波に乗ろうともがくフラムを要所を抑えたブレントフォードが一蹴。ロンドンダービーを制し、好調なシーズンの幕開けを飾った。

ひとこと

 トニーがいなくなったことでムベウモに少し本格覚醒の予感が漂っていてうれしい。

試合結果

2023.8.19
プレミアリーグ 第2節
フラム 0-3 ブレントフォード
クレイヴン・コテージ
【得点者】
BRE:44’ ウィサ, 66‘(PK) 90+2’ ムベウモ
主審:ティム・ロビンソン

リバプール【12位】×ボーンマス【10位】

アンソニー周りを狙い撃ちで右サイドから加速

 初戦はともにロンドン勢に引き分けで開幕を迎えた両チーム。特にアンフィールド初戦を迎える今節はリバプールにとっては負けられないゲームになるだろう。新加入の遠藤航も登録が間に合い、ベンチに入っている。

 序盤はボーンマスの高い位置からのプレスが完全にハマる展開。バックラインに対する2列目と前線の強烈なプレスはリバプールのバックスを飲み込み、ボールを高い位置からビシバシ奪う。一度目はオフサイドだったが、二度目は許されず。あっという間に先制点がボーンマスに入る。

 リバプールはアリソンのCB化→コナテの開く動きを行うことでビルドアップのバランスを修正。アレクサンダー=アーノルドのインサイドに入る動きやサラーの降りる動きなど中央のポイントを増やす方向に舵を切った。だが躊躇いのないボーンマスの守備の迎撃に返り討ちに遭い、なかなかバランスを見出すことができない。

 風向きが変わったのはリバプールがビルドアップの解決策を見つけてから。開くコナテがアンソニーを引き付けると、そのアンソニーの裏にアーノルドやマック=アリスターを走らせることで右の大外にポイントを作る。

 これにより、右の大外にポゼッションの落ち着きの場を作ったリバプール。ここから攻撃を加速する。アタッキングサードに入ってからの攻撃の性能はそもそも折り紙付きなので、こうなるとボーンマスは苦しい。前に出て行った分、4-4-2ブロックの構築にも時間はかかるため、リバプールが攻略するのも容易。

 右サイドから攻め手を見つけたリバプールはアンソニーの背後から同点。クロスをプレシーズン好調だったディアスがアクロバティックに沈めて追いつく。

 ボーンマスは中盤を捕まえるスタンスに戻してバックラインへのプレスを弱める方向にシフトする。だが、それでもアンソニーの食いつきを見逃さなかったリバプールは再び右サイドから加速する。すると、この流れからショボスライがPKを獲得。ロズウェルの接触を巧みに利用して得点のチャンスを得る。これをサラーが止められながらも押し込んで勝ち越す。

 ボーンマスはプレスラインを下げる選択をしたので、カウンターに出ていくコストも増大。新監督になって直線的なスタイルが前面に出てきているので、押し返さないといけないコストが増えるのはしんどい。それでも押し返せれば前節のリバプールのブロック守備の課題であるライン間の甘さは活用できる予感はあったので、そこは希望の光にはなっていた。

 後半もボーンマスはリスクを回避しつつ試合を進めていく。だが、隙あらば高い位置には出ていきたいので、プレスの色気は見せる。するとリバプールはサラーの裏抜けからこれをひっくり返す。ミドルゾーンからフィニッシュまでノンストップの攻撃はチェルシー戦でも見られた形。

 このスタンスで押し込む流れにブレーキをかけたのはマック=アリスターの一発退場。遠藤にとってはハードなデビュー戦になりかけたが、ジョタのゴールが少しプレッシャーを和らげてくれたのは大きかっただろう。

 ビルドアップに対してプレス強度を増すことがなかったボーンマスに対して、リバプールはそれなりにボールを動かしながら前に進めることができた。遠藤がショボスライに気を使って下がり目の位置に専念したことが効いているのだろう。ショボスライは前を向かせたときの推進力が異次元であり、フリーにするとあっという間に陣地回復をやり遂げてしまっていた。

 遠藤にとってはハードな環境だったのは前提として、なかなか持ち味を出せる状況ではなかった。保持では捕まり危ういカウンターを受け、非保持では通されたくないところを通されて決定機を作られてしまうなど、満足のいく状況ではなかっただろう。それでも今日の環境ではそれなりに言い訳がたつので、この辺りは時間をかけてアジャストしていきたいところだ。

 ゴメスが入ったところでボーンマスはプレスの圧力を上げてチャンスを作る。右サイドにビルドアップの起点を失う代わりにクロップは守備ブロックの強度を選んだのだろう。

 スマートにとはいかなかったがリバプールはなんとか逃げ切りに成功。10人でボーンマス相手に守り切り、アンフィールドで今季初勝利を手にした。

ひとこと

 今季のリバプールは本当に尖っている。チームとしてはプレス強度高めのチームをどういなすかという部分と向き合うことになると思う。遠藤はその流れに食らいついていくしかない。頑張れ。

試合結果

2023.8.19
プレミアリーグ 第2節
リバプール 3-1 ボーンマス
アンフィールド
【得点者】
LIV:27′ ディアス, 36′ サラー, 62′ ジョッタ
BOU:3′ セメンヨ
主審:トーマス・ブラモール

ウォルバーハンプトン【17位】×ブライトン【2位】

ミラーでわかる上手感

 共にベースのフォーメーションは4-4-2。ミラーの組み合わせでがっぷり四つにかみ合う試合となった。

 高い位置からプレスに出ていく意識も似通っている両チーム。高い位置から互いの保持を阻害しに行く。

 異なっていたのは前進の精度。やはりこの部分は明らかにブライトンの方が一枚上手。前節はユナイテッドをばたつかせたウルブスのプレスをブライトンは引き込みつつも流れるようにいなして前進する。この辺りはCHを昨季デ・ゼルビの薫陶を受けているグロスとギルモアのコンビしたことは大きいといえるだろう。

 一方のウルブスも降りるヌネスから根性でプレス回避に行く。しかしながら、ブライトンの前線は二度追いが効く選手がズラリ。ヌネスのポストからポゼッションを安定させたいウルブスだったが、強烈なプレッシングを前に前進の安定感を欠く。

 アタッキングサードにおいても両チームのクオリティには差が。ブライトンの切り込み隊長は本日も三笘。先制点の場面は鮮烈なインパクト。エンシソを押しのけるようなドリブルで加速するとまるでゲームのように数人を追い越し、あっという間にゴールを手にする。

 プレスはいつまでも捕まる気配はなかったが、ボール保持の方は試合の経過と共にウルブスも少しずつ対抗できるように。ブライトンの二度追いもポゼッションでいなしつつ、前線ではクーニャが前節の好調を維持。推進力を生かしつつ、相棒のファビオ・シルバに決定機を届ける。だが、チャンスを決めることはできない。試合はブライトンのリードでハーフタイムを迎える。

 迎えた後半。試合は完全にブライトンにペースが流れることになる。後半にブライトンが主導権を握ったのは前線のオフザボール。ウェルベック、エンシソ、マーチの3人を軸に、広範囲を駆け回りながらロングボールを引き出し、ウルブスの守備陣を混乱に陥れる。

 特にオフザボールできっかけになっていたのはエンシソ。2点目は彼がいなくなったところにウェルベックが入ってくる動きからチャンスメイクに成功。最後は駆け上がってきたエストゥピニャンが三笘からのアシストで追加点を手にする。

 3点目も4点目も前線のオフザボールによってウルブスの守備陣をゆがめる形から。機動力的なミスマッチを存分にいかし、前の選手たちの関係性であっさりとウルブスを壊し切ってしまう。

 反撃に出たいウルブスはセットプレーからヒチャンが1点を返したり、クーニャやヌネスのキャリーから奮闘する。しかしながら、80分くらいから徐々にテンションが落ちてしまい最後はじり貧に。後半追加タイムには無駄なヌネスの退場も重なり最後は踏んだり蹴ったり感が溢れる結末に。

 内容的には悲観的になりすぎる必要のない感じがするウルブスだが、結果を見れば連敗。連勝スタートのブライトンとは対照的に今年も恒例のスロースターターぶりを発揮してしまった。

ひとこと

 クーニャが報われてほしい。

試合結果

2023.8.19
プレミアリーグ 第2節
ウォルバーハンプトン 1-4 ブライトン
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:61‘ ヒチャン
BHA:15’ 三笘, 46‘ エストゥピニャン, 51’ 55‘ マーチ
主審:アンディ・マドレー

トッテナム【9位】×マンチェスター・ユナイテッド【7位】

左サイドに手応えを感じたスパーズが眠れるユナイテッドを下す

 開幕戦は薄氷の勝利を手にしたユナイテッドとなかなかド派手な撃ち合いをかましたトッテナム。2節目のビッグ6同士の対戦はそんな彼らの激突となる。

 ユナイテッドは高い位置からプレッシングに出ていくスタンス。トッテナムの中盤を捕まえつつ、ボールをサイドに追いやり、そこから一気に圧力をかけていく。中盤はマンツーなのでサイドに逃げがちになるトッテナム。特に左サイドは苦戦が続き、ファン・デ・フェンなどは下手な形でのロストが増えるようになる。

 ボールを奪ったら素早く縦にボールをつけていくユナイテッド。右の大外に流れるラッシュフォードはなかなかのアクセントになる。この押し出したスピードにより生み出されたスペースをブルーノが中央で享受。ラストパスやミドルから攻撃を完結させていく。

 一方のトッテナムは右サイドのレーンこそポロが絞るなど工夫が見られたが、クルゼフスキにボールが入った後のサポートが整わない。ボックスに切り込むドリブルに対してはリサンドロ・マルティネスがうまく対応。このサイドの遅攻のパターンは見切られていた感がある。

 むしろ可能性を感じたのは中盤でボールをもったマディソンのボールキャリー。スラローム状に何人も相手を剥がすシーンもあり、彼が前さえ向けばチャンスは作れる状況だった。

 ロメロのハンド疑惑やサールのクロスバー直撃など、両チームともダイナミックな流れの中でチャンスは作ったが、ゴールを奪えず。試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 後半はトッテナムの積極的な姿勢が目立った。バックラインからの縦パスを差し込む動き、そしてSBのレシーバーになる動きが多く、ユナイテッドのブロックの中にボールを入れていく。

 このチャレンジは左サイドの攻撃ルートを開通させる。ライン間で受けたマディソンからソンへのルートが通るようになると、3人目としてウドジェがハーフスペースに抜ける形で絡んできてフィニッシュまで進んでいく。

 そんな中で右サイドでは先制点が。ポロのキャリーからスペースを享受したクルゼフスキがハーフスペースにアタックすると、その折り返しがこぼれたところにサールが飛び込んでゴール。まさしくサボらなかったご褒美を受け取る形でトッテナムが先制。ユナイテッドはマルティネスが潰していたクルゼフスキのアタックを2人がかりで潰しきれなかったのが痛かった。

 トッテナムはSBをかなり自由な位置まで上げているので、ユナイテッドは早めにボールをカットすればチャンスになる。しかしながら、前節同様振るわないWGが攻撃のブレーキに。ガルナチョとアントニーは今節でももがき苦しむパフォーマンスを見せることとなった。

 ユナイテッドの中盤が時間の経過で間延びすると、トッテナムのチャレンジは徐々に成功率が高まっていく。すると、左のハーフスペースのアタックからベン・デイビスがオウンゴールを誘発。トッテナムは中央のソン-エリクセンの縦関係から左のペリシッチへのスピーディな展開が効いた形に。またしても左右に振り回されたマルティネスにとってはあまり気分のいい日ではないだろう。

 攻撃のメンバーを入れ替えてもなかなか活性化しないユナイテッド。キャッチング、セービングともに高水準で安定していたヴィカーリオのパフォーマンスはクリーンシートにふさわしいものだったと言えるだろう。

 ホーム開幕戦を制したトッテナム。ギアのかからないユナイテッドを下し、監督に就任初勝利をプレゼントした。

ひとこと

 左の攻撃構築など第1節で積んだ課題に早くもメスが入ったのはトッテナムとしてはいいことだろう。ユナイテッドはとにかく選手個々の体の重さが目立つ。個人のコンディションが上がるのを待つしかないのだろうか。

試合結果

2023.8.19
プレミアリーグ 第2節
トッテナム 2-0 マンチェスター・ユナイテッド
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:49′ サール, 83′ リサンドロ・マルティネス(OG)
主審:マイケル・オリバー

マンチェスター・シティ【3位】×ニューカッスル【1位】

鼻息荒いニューカッスルを凍り付かせる王者

 アストンビラを大量5得点で下し、首位に立つニューカッスル。第2節にして実質ラスボスであるシティの本拠地に乗り込む大一番に臨むことになる。

 勝つことができればおそらくプレミアリーグの序盤戦の主役はニューカッスルになるだろう。90分間の試合の内容は鼻息荒くエティハドのピッチに入ったニューカッスルの面々が肩透かしをしてしまいそうなくらい静かなものだった。

 シティの保持は2-3-5。アカンジが列を上げて、ロドリとコバチッチとともにスリーセンターを形成する。シャドーはフォーデンとアルバレスの2人。大外のレーンはウォーカーとグリーリッシュが使うという比較的レーン分けがはっきりしているものだった。

 ニューカッスルのプランはとにかくライン間のスペースを使わせないこと。CBはおろか、時にはロドリさえも捨ててシティの後方にボールを持たせる。その代わり、DF-MFのライン間への縦パスは入れさせない。外にボールが回ればコンパクトな陣形をそのままにサイドにスライド。ブルーノが最終ラインに入りながらハーフスペースの奥を取る動きを牽制する。

 よって、シティはサイドの攻撃が効かなかった。こうした膠着した局面で切込隊長の役割を果たすベルナルドもこの日は不在。それでもライン間で根性で前を向くタイミングを作るのだから、シティのポゼッションは鬼である。ライン間で前を向いたらすぐさま裏のハーランドを狙う。ニューカッスルのバックラインが背走するこの形が一番得点の匂いが感じるものだっただろう。

 出口がハーランドではないが、シティの得点もここから。やや間延びしたブロックに侵入したコバチッチにボールが入ったタイミングでニューカッスルはブロックを組み直す。間に合ったかに思えたが、足を振るスペースを得たアルバレスが右足を一閃してボールはネットを揺らす。ガードの上から殴るパンチでKOするかのようなゴールでシティは先制点を奪いとる。

 テンポを上げたいニューカッスルだが、プレスに出ていけばいなされることは本能的に感じているのだろう。試合を活性化することができず、シティのポゼッションの沼から脱出することはできない。先制点を手にしつつ、試合のテンポを離さないシティにニューカッスルが翻弄される形で前半は幕を閉じる。

 後半の頭、ニューカッスルはギアを入れ直し、高い位置からのプレスと繋ぎで試合のテンポを上げにかかる。このプランは一時的にはうまくいったと言えるだろう。試合のテンポは少しずつ暖まってきた。

 だが、シティはハーランドでニューカッスルの喉元にナイフを突きつけており、反撃の態勢は万全。ニューカッスルから要所でファウルを奪い、ゲームの展開をぶつ切りにするなどテンポを簡単に渡さない。

 だんだんと流れを取り戻してきたシティ。ということで試合の流れは再び凍りつく。ハーランドのシュートチャンスにシェアやポープが体を投げ出すシーンは時間の経過とともに増えていく。加速するフォーデンがニューカッスルを蹂躙。逆にニューカッスルは敵陣に運ぶシーンすら目につかないようになる。

 これで反撃の望みを完全に断ち切ったシティ。1点差とは思えないゲームの支配力で静かにニューカッスルを下した。

ひとこと

 なんというか、昨季の強さとはまた違う恐ろしさを感じる試合。試合を眠らせることに関して最強!みたいな。

試合結果

2023.8.19
プレミアリーグ 第2節
マンチェスター・シティ 1-0 ニューカッスル
エティハド・スタジアム
【得点者】
Man City:31′ アルバレス
主審:ロベルト・ジョーンズ

アストンビラ【20位】×エバートン【15位】

強引な突破で展開を引き寄せたビラが完勝

 開幕戦を落としてしまったもの同士のカード。ウルブス、ブレイズに続き、負けたチームは2連敗でのスタートとなる。ヴィラ・パークでの今季の開幕戦はエバートンを迎えての一戦である。

 立ち上がりはややロングボールを主体とした落ち着かない展開。どちらのものとも言えない流れの中で序盤は時間が進んでいく。

 徐々にボールを持ち始めたのはアストンビラ。パウ・トーレスを軸に少しずつエバートンのプレス隊との駆け引きを行っていく。CB→SB→縦というルートはエバートンにバレている感があり、インサイドは人が捕まっている状況をなかなか変えられず。初めはエバートンがうまくボールを誘導している感があった。

 しかし、捕まっているインサイドでパスを受けたルイスが根性でボールを前に繋ぐとこの攻撃から先制点をゲット。ライン間のディアビからサイドに展開したベイリーが縦に仕掛け、ワトキンスとレーンを入れ替わるようにニア側に入り込んだマッギンが先制ゴールを決める。ライン間への侵入は強引だったが、その先の流れるような攻撃は彼らの良さが出た部分である。

 立て続けにアストンビラはセットプレーから追加点。ピックフォードの飛び出しでワトキンスと接触してしまい、PKを献上。これをルイスが決めて2点のリードを得る。

 反撃のきっかけを見つけたいエバートンだが、むしろここからビラのポゼッションの術中にハマることに。3-2-5気味に変形するビラの保持時のフォーメーションにおける左の大外のディーニュを捕まえることができず。大きなサイドチェンジからボールを受けたディーニュがクロスをガンガン入れることでビラは幾度も決定的なチャンスを迎える。

 キャルバート=ルーウィンを負傷で失ってしまったエバートンとしてはハイプレスしか活路はない状態だったように思う。実際のところ、ビラのビルドアップには十分なハメどころはあった。それでも、マルティネスにプレスがかかった時に唯一の出しどころになっていたルイスを潰しきれなかったり、イウォビの二度追いに対して、逆サイドのガーナーのラインアップが遅れたりなどなかなか前線のプレスが噛み合わない。

 終盤はダンジュマのワンツーの抜け出しなど少しチャンスもあったエバートンだが、展開をひっくり返すまでには至らず。試合は2-0のままハーフタイムを迎える。

 巻き返したいエバートンはドビンを投入して流れを変えにいく。しかし、後半開始直後にイウォビが負傷交代。キャルバート=ルーウィンを失った前半に続き、重要な選手を後半にも失ってしまうことになる。

 さらには直後にビラはベイリーが3点目をゲット。追い打ちをかけるようにリードを広げていく。

 3点目を奪ったことで少しビラのテンションが緩んだ感がある。エバートンはセットプレーからモペイが決定機を迎えるなど、前半に比べるとスコア以外はフラットな展開の試合に。

 しかしながら、さらに得点を重ねたのはアストンビラ。雑なアシュリー・ヤングのスローインを掻っ攫ったデュランが4点目を決めて突き放す。

 その直後のコウチーニョの負傷で試合のテンションはさらに数段下がる。試合の行方も決して、両軍ともに足を気にする選手がいる中でモチベーションを保つのは難しい。無駄な追加タイム9分を無難に過ごし、試合は4-0でアストンビラが今季初勝利を挙げた。

ひとこと

 追加タイムなくていいよ。この試合。

試合結果

2023.8.20
プレミアリーグ 第2節
アストンビラ 4-0 エバートン
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:18′ マッギン, 24′(PK) ルイス, 51′ ベイリー, 75′ デュラン
主審:アンソニー・テイラー

ウェストハム【13位】×チェルシー【11位】

新戦力に明暗、老獪なウェストハムがチェルシーの勝ちゲームをひっくり返す

 ともに開幕節は引き分けスタート。初勝利をかけてのロンドンダービーとなる。

 立ち上がりに存在感を見せたのは新加入のウォード=プラウズ。右サイドからのCKが続くと2回目でスコアに繋げることに成功。ファーのアゲルトめがけて綺麗に向かっていく放物線は非常に美しかった。

 この場面のようにウェストハムは押し込むとセットプレーを含めてチャンスになる。しかしながら先制点以降はなかなか押し返すことができず、チェルシーが主導権を握るように。

 最もわかりやすいアドバンテージは前線のスピード。昨季よりはるかに若返ったようにキレのあるドリブルで相手を何枚も置き去りにするスターリングと相手を吹っ飛ばすパワーと置いていくスピードを兼ね備えたジャクソンの2人がハマーズのバックラインを蹂躙。

 やや、裏へのボールが一辺倒な感じがしたチェルシーだが、これだけわかっていても止められないのであれば十分だろう。特に左サイドは裏抜けで押し下げた後も崩しが機能。大外からエンドラインを舐めるような侵入からマイナスのパスでフィニッシュを狙う。ウェストハムはかなり重心を崩されてはいたが、なんとかこの折り返しを根性で守るあたりはさすがであった。

 マイナスパスをなんとか跳ね返し続けるウェストハムに対してチェルシーの解決策となったのはチュクエメカ。裏ではなくカットインへの横の動きでソーチェクを置き去りにすると、カバーの選手が来る前にミドルシュートを射抜き追いつく。

 これ以降も裏への圧力でウェストハムを自陣に押し込み続けるチェルシー。左は連携、右はスターリングというサイド攻撃を奥行きを使えるエンソを軸にゲームを組み立てる。

 前半終了時にタイスコアだったのはウェストハムにとって幸運。スターリングが得たPKをエンソが無駄にしたことも含め、ギリギリで失点を回避する。なんとか前半に勝ち越しゴールを取り切りたいチェルシー。だが、追加タイムにはチュクエメカが負傷するなど、決して何もかもがうまくいった45分ではなかった。

 後半も引き続きチェルシーはスピードでウェストハムに圧力をかけていく。しかしながら、少し急ぎすぎる嫌いがあり、雑なパスを引っ掛ける場面も目立つ。

 そうなってくると今度はウェストハムに局面をひっくり返す局面がやって来る。ディザジのところから溢れたボールを拾ったウォード=プラウズは即座に裏のアントニオに。まさに強振ジャストミートというシュートでゴールを射抜き、ウェストハムがカウンターからチャンスをものにする。

 このまま逃げ切りたいウェストハムだが、アゲルトがボールを奪いにいくタックルが届かず2回目の警告を受けて退場。後半の残り時間を10人で過ごすことになる。

 結果的には数的不均衡がチェルシーにとっていい方向に働かなかった。ブロック守備を敷くことで見解一致のウェストハムに対して、スペースと体力が削られたジャクソンやスターリングは存在感を失うことに。定点攻撃から1枚剥がすことを求められたムドリクとマドゥエケはクオリティが伴わずチェルシーは停滞することに。個人的には追い越す動きができるチルウェルがいればウェストハムの守備にギャップを作れたと思うが、ポチェッティーノは早々に彼を下げてしまった。

 アントニオが下がった後もパケタやボーウェンが体を張りながら陣地回復に貢献。チェルシー側にボールを追いやることで相手に負荷をかけていく。

 時間がなく焦るチェルシー。後半追加タイムに追い込まれた状況で最後にババを引いたのはカイセド。PA内でのタックルが遅れてPKを献上する。こういう時に彼がババを引くのは仕方がない。プレミアリーグはそういう脚本になっていることがあまりにも多い。このPKをパケタが沈めて試合は完全に決着する。

 前後半でそれぞれPKに泣いたチェルシー。開幕戦に続き今節も勝ち点3を得ることができなかった。

ひとこと

 前半は明らかにチェルシーの勝ちゲーム。それだけに後半の老獪さに飲み込まれてしまったのが切ない。単純にチェルシーが強くなればなるほど、押し込む相手を崩すという後半のような局面は増えていくので、今日よりもはるかに整理されたものを用意できるかどうか。ポチェッティーノの手腕が問われることになる。

試合結果

2023.8.20
プレミアリーグ 第2節
ウェストハム 3-1 チェルシー
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:7′ アゲルト, 53′ アントニオ, 90+5′(PK) パケタ
CHE:28′ チュクエメカ
主審:ジョン・ブルックス

クリスタル・パレス【5位】×アーセナル【4位】

右サイドを助けるエンケティアが勝利の立役者

 レビューはこちら。

あわせて読みたい
「相手なりの勝ち筋」~2023.8.21 プレミアリーグ 第2節 クリスタル・パレス×アーセナル レビュー プレビュー記事 https://seko-note.com/21869/ レビュー ライスとトーマスの関係性に変化あり  パレスのホーム開幕戦は連勝をかけたロンドンダービー。勝ったチームは...

 共に開幕戦を勝利で飾った両チームによるマンデーナイトの一戦。アルテタは就任以降マンデーナイトのアウェイゲームは4戦全敗と相性の悪い「魔の月曜日」に挑むことになる。

 試合は大方の予想通り、アーセナルがボールを持ちながらのスタートとなった。前節に比べると、アンカー気味に鎮座したのはトーマスからライスになっている。トーマスもフラットに並びつつサイドに支援に出ていく形だったので3-1-6というよりは3-2-5をベースとした形に近くなっている。

 アーセナルの攻撃は右サイドが中心。ホワイトのオーバーラップこそ減少しているが、長く鋭いパスを出しつつ、即時奪回の後方支援ができるトーマスもそれなりにSBからの貢献度が増えてきているなと感じる。

 しかし、この日はパレスのサカ対策が盤石。特にカットインしながらのラストパスやシュートをシュラップやレルマが警戒しており、前節のようなエリアへの侵入があまり見られない。

 サカが苦しむ右サイドのヘルプとして効いていたのはエンケティア。サカの横ドリブルを警戒するパレスの守備陣の狙いの裏をかくように、縦方向の抜け出しからチャンスメイク。DFの間にゴリゴリ入っていくフィジカルも相まって、サカに代わり右サイドからのエリア侵入に貢献する。

 一方のパレスは攻撃の機会が限定的。ザハとオリーズがいない分、直線的な攻撃の鋭さは明らかに目減り。かつ1枚はがせるサイドアタッカーがいない分、エドゥアールは中央で山なりのクロスをサリバやホワイトと競り合わなければいけない羽目になっていた。

 押し込んでの攻略が後半も続くアーセナル。前半と同じく右サイドを中心に攻略の糸口を探していく。すると、先制点はセットプレーから。マルティネッリの素早いリスタートから裏を取ったエンケティアをパレスの守備陣はケアできず。慌てたジョンストンがエンケティアを倒してPKを献上。これをウーデゴールが決めてアーセナルが先制する。

 しかし、なかなか終盤に楽をさせてもらえないのが今季のアーセナル。冨安の退場をきっかけに一気に守りにリソースを割かないといけない状況に追い込まれる。

 5-3-1を組んだアーセナルに対して、中央への縦パスのコンビネーションとサイドアタッカーの増員のダブルパンチで攻め立てるホジソンのパレス。じりじりとゴールに近づく手ごたえを徐々に得るようになる。

 しかしながらアーセナルは3枚替えでさらに強固なブロックを組む。キヴィオルとジンチェンコの投入と、ジョルジーニョによる保持での時間キープを駆使しながら最後は何とか安全に着地に成功。2年連続でアウェイでの開幕戦としてセルハースト・パークを制圧したアーセナル。2連勝でブライトンとシティの追走に成功した。

ひとこと

 保持でも兆しを見せていただけに冨安の退場はいろんな側面から残念。

試合結果

2023.8.21
プレミアリーグ 第2節
クリスタル・パレス 0-1 アーセナル
セルハースト・パーク
【得点者】
ARS:53‘(PK) ウーデゴール
主審:デビッド・クート

今節のベストイレブン

ルートン・タウン【17位】×バーンリー【19位】

アウェイ今季初勝利の連鎖

 延期となった昇格組同士の一戦はまさかのCLの裏番組に。ニッチな環境となった一戦は立ち上がりからルートンが2トップでフュージョンする形でGKにプレスに行ったり、主審のピーター・バンクスが4分台に2回もバーンリーのパスワークをカットしたりなど、やたらわちゃわちゃ感のあるスタートとなった。

 基本的にはボールを持つ機会が多かったのはバーンリー。GKを使いつつのビルドアップでショートパスをつないでいく姿勢を締める。ルートンは強気のプレスで迎撃に。バーンリーが縦に強気につけてきたところを刈り取り、カウンターからチャンスを作っていく。

ポゼッションのバーンリーよりも縦パスのカットに狙いを定めていたルートンの方が立ち上がりは筋がいい攻め手だったといえるだろう。カボレ、オグベネ、モリスとつないで決定機を迎えるなどデュエルで挟み切れれば高確率でカウンターに移行できるルートンは優勢となっていた。

 しかし、バーンリーも大きな展開を挟むことで徐々にプレスを回避していく。大きな左への展開からテイラーがエリア内に侵入したシーンはバーンリーのパスワークがルートンのプレスを上回った場面だといえる。

 試合が進むにつれ、だんだんとルートンは後方のプレスがルーズに。今節はベルが負傷交代など、ややバックスはプレミアの強度に悲鳴を上げているようにも感じる。そうしたスキを見逃さなかったバーンリーは縦パスの3連打からあっさりとフォスターが決めて先制。初めから最後まで何もプレッシャーがかからないイージーモードから試合を動かすことに成功する。

 ビハインドで迎えた後半、ルートンは肉弾戦を大事にする姿勢を取り戻しながら反撃を狙っていく。特にアデバヨを入れて2トップの攻撃色を強めたところから前線にボールが収まるようになり、少しずつ主導権を回復していくことができるようになった。

 バーンリーは前半と変わらず間をつないでいくポゼッションから反撃。右のアイソレーションとなっているコレオジョを出口としてエリア内に迫っていく。

 次にネットを揺らしたのは巻き返しを図っていたルートン。ロングボールから主導権を握り、バーンリーを押し込めると、右のチョンからのクロスをバーグが折り返し、最後はアデバヨ。エリア内の制空権を握り、試合を振り出しに戻す。

 しかし、直後にあっさりとバーンリーが勝ち越し。右サイドに入ったラーセンが降りぬいたミドルはカミンスキーの届かないところに打ち込まれてしまい、再び試合はバーンリーのリードに。

 2回目のビハインドは跳ね返すことができなかったルートン。前節アウェイで初勝利を挙げたが、今節はアウェイチームに今季初白星を許してしまう立場となった。

ひとこと

 ルートン、この後はトッテナムとのランチタイムゲームとか、地味に今週一番ハードなチームだと思う。

試合結果

2023.10.3
プレミアリーグ 第2節
ルートン・タウン 1-2 バーンリー
ケニルワース・ロード
【得点者】
LUT:84′ アデバヨ
BUR:45+2′ フォスター, 85′ ラーセン
主審:ピーター・バンクス

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