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「Catch up Premier League」~2023.8.26 プレミアリーグ 第3節 エバートン×ウォルバーハンプトン ハイライト

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復活のカライジッチと決定力に泣くエバートン

 まだ第3節とはいえ、現段階で両チームは20位と19位。沼からいち早く抜け出すためにも勝利したい連敗対決である。

 積極策に出たのは前からプレスに出ていくエバートン。3センターの機動力を生かし、ドゥクレが切り込み隊長としてウルブスのバックラインにプレスに出ていく。

 結構この動きはウルブスには効いた様子。おそらくクーニャであれば収めることはできると思うのだが、そもそもクーニャにロングボールが届かないため起点を作ることができない。

 プレスを撃退したとしても、敵陣深い位置でのブロック攻略に苦心するウルブス。エバートンは縦にコンパクト、横幅目いっぱいに間延びという極端な選択肢を取って守っていた。ウルブスは出し手と受け手のタイミングが合わず、裏抜けをうまく活用できなかった感があるので割とこれも効いていた。ただし、サイドを万が一抉られてしまったらエリア内はスカスカだったけども。

 エバートンは攻撃に転じると裏に流れるように蹴るロングボールから一気に陣地回復に挑む。これにもウルブスはDFが対応に苦慮。なかなかスマートに跳ね返すことができず。それならば、ハイプレス!となるが、エバートンにひっくり返されて一転ピンチに陥る。

 ほぼ完ぺきにプランがハマったエバートンだが、計算外だったのはまたしても決定力。ダンジュマはモペイの悪いところが乗り移ったかのようなチャンスの外しっぷりでジョゼ・サとの1on1を決め切ることができず。明らかに前半に決定機があったのはエバートンの方だが、機会を得点に結びつけることができないままハーフタイムを迎えてしまう。

 後半は徐々にウルブスがボールを持つ時間が増えていくように。スピーディーなパス回しで相手を上回る場面も出てくるようになるが、なかなかチャンスを作り切れない。裏抜けの決定機からシルバが絶好のチャンスを迎える場面もあったが、ダンジュマ同様にこちらも決め切ることができず。

 スコアレスのまま試合が推移したのはFWが情けないからだけでなく、両軍のGKが多くのセービングを行ったことも大きい。どちらもムラはあるが、当たりだすと止まらないタイプであり、まさしくこの日はどちらも明確に当たりの日だったといえるだろう。

 70分過ぎからは両軍のGKがセーブ合戦を披露。ゴール前の試合が増えるオープンな展開において最後の砦として君臨する。

 スコアレスのまま推移した試合の決着をつけたのは途中交代のアタッカーだった。右サイドからのなんの変哲もないクロスを押し込んだのはカライジッチ。長期離脱明けで復活を期すシーズンにおいて、欲しかったゴールは貴重な決勝点に。エバートンはターコウスキとパターソンの受け渡しがうまくいかずあっさりとフリーにしてしまった。

 この日初めての枠内シュートをゴールに結びつけたウルブス。終盤に得た貴重な勝ち越しゴールで連敗ストップ。未勝利沼からの脱出に成功した。

ひとこと

 エバートンはそんなめっちゃいいわけではないが、これで無得点は気の毒。いくらなんでもアタッカーがシュートを外しすぎである。

試合結果

2023.8.26
プレミアリーグ 第3節
エバートン 0-1 ウォルバーハンプトン
グディソン・パーク
【得点者】
WOL:87′ カライジッチ
主審:クレイグ・ポーソン

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