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「Catch up Premier League」~2023.9.3 プレミアリーグ 第4節 リバプール×アストンビラ ハイライト

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存在しなかった「ファン・ダイクの試練」

 前節はダルウィン・ヌニェスのスーパーな働きでセント・ジェームズ・パークの制圧に成功したリバプール。今節はその試合で退場したファン・ダイクを抜きにしてアンフィールドに難敵アストンビラを迎える一戦である。

 しかしながら、蓋を開けてみれば試合は90分を完全制圧したリバプールの完勝といえる内容だった。立ち上がりから積極的なプレスで早速相手のビルドアップ隊の中心人物であるパウ・トーレスにミスを引きおこさせると、そのままの流れでセットプレーからショボスライが先制ゴールをゲットする。

 あっという間にリードを奪ったリバプールは3-2ビルドでとにかく落ち着いてボールを回すことを優先。詰まりそうになったら裏に蹴るというのがおそらくセーフティネットなのだろうが、そもそもアストンビラは4-4-2からちっとも動かず、むしろ後方を重くする5-3-2風味が強いフォーメーションで様子見を続ける。

 というわけで試合は保持側のリバプールがガンガン裏を取るトライを続けるというここからモノトーンの展開の連続に。もちろんアストンビラも保持に回れば、大きく幅を取りながらWBを活用しつつ、起点を作ろうとするが、リバプールの積極的なプレスからあっという間にリズムを奪われてしまう。

 ひたすらラインブレイクを機械的に繰り返していくリバプール。次のゴールはアレクサンダー=アーノルドのラインブレイクを誘発するパスからサラーの折り返しがオウンゴールを誘い込んで追加点を奪う。

 後半もペースは一切変わらず。追いかけるアストンビラは前半に比べれば追い回す意思を見せていたが、リバプールの安全第一の選択を前に少しずつその意欲は削られてしまうことになる。

 そうなれば後は前半の再放送だ。リバプール側も少しプレッシングに強気なりすぎて中盤を逃がしてしまうとか、セットプレーで刺されそうな場面もないことはなかったが、基本的にはリバプールの手の中で試合は引き続き進んでいくことになる。

 後半にセットプレーからゴールを決めたのはアストンビラではなくリバプール。サラーのCKからのゴールで3点目を決めると試合のテンションは大幅にダウンする。

 思いがけない形でワンサイドになってしまったこの試合。エメリは初手での衝突以降は延々と劣勢の状況を回避できない状態が続いていたし、リバプールは「ファン・ダイクの試練」を感じることなく、あっさりとホームで連勝を伸ばすことに成功した。

ひとこと

 ビラの無抵抗感が切ない一戦だった。

試合結果

2023.9.3
プレミアリーグ 第4節
リバプール 3-0 アストンビラ
アンフィールド
【得点者】
LIV:3′ ショボスライ, 22′ キャッシュ(OG), 55′ サラー
主審:サイモン・フーパー

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