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「Catch up Premier League」~2023.9.23 プレミアリーグ 第6節 クリスタル・パレス×フラム ハイライト

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手堅いにらみ合いが90分続いてのスコアレスドロー

 共に手堅い展開をベースに中位をキープした両雄によるロンドンダービー。フラムの攻めはGKがCBを挟む形でのビルドアップ。左右の崩しはおなじみのWG+SB+ペレイラorハリソン・リードのトライアングルから崩しを狙っていく。

 パレスのSHを手前に引き付け、大外とハーフスペースを挟み込む形から攻略。特に食いつきやすいエゼがいるサイドからスムーズに進むことができた。大外からのワンタッチからハーフスペースの裏抜けを狙っていく。

 一方のパレスもバックラインからある程度ボールを持つことができていた。ただし、フラムはパレスに比べると2列目の迎撃には積極的に行っていた。その分、パレスは高い位置で攻撃を止められるケースが多かった。

 20分を過ぎるとパリーニャの警告をきっかけに試合は荒れ模様。接触から傷んで試合が止まるというケースが非常に多くなり、試合の展開が止まっていく形に。どちらのチームもファウルを冒すことで相手を止めるシーンが目立つ。

 そうした中で前進に光明が見えたのは相対的にはフラムの方。パリーニャという大きな展開ができるアンカーと、ウィリアンというボールを運べる選手がいる分、明確に前進の画を描くことができていた。

 パレスは抜き切れるほどのカウンターがなくセットプレーが関の山というような展開。41分過ぎのシュラップからエゼに向かっていく横断がようやくそれっぽい攻撃として機能したシーンだったといえるだろう。

 試合の展開は後半も大きくは変わらず。パレスが2列目やサイドにパスをつけると、フラムが中央付近で跳ね返すという流れの繰り返し。フラムもボールを持てばまったりとポゼッション。そして時々接触して傷んでいるというのも同じである。

 変化をつけてきたのはパレス。アイェウがサイドの裏でかけひきを始めていく。左サイドでも徐々にエゼやエドゥアールが抜け出しを見せるなど、少しずつゴールの扉を叩いていく。そして前線で相手を背負えるマテタが登場。オープンな展開とポスト役の登場から少しずつエゼが前を向いてチャンスを作れる場面が増えていくように。

 フラムも陣地回復力が低下している状態で、66分にボビー・リードがカウンターを打つことができた状態。前半のロビンソンもそうだが、フラムはカウンターにおける判断が悪くせっかくの好機をフイにしてしまうケースが非常に多いのがもったいない。

 終盤のフラムは交代選手中心のフレッシュな2列目で推進力を取り戻す。終盤にウィリアンがクロスから決定機を迎えるが、立ちはだかったのはGKのジョンストン。守護神が壁となって立ちはだかる。

 結局試合はスコアレスドローに。にらみ合いが終盤まで続くじりじりした試合は引き分けで幕を閉じた。

ひとこと

 前線の交代で流れを引き寄せた両軍だがやや決め手に欠いている感じ。最も両チームともこの試合に限らず、今季はこうした傾向があるように思う。

試合結果

2023.9.23
プレミアリーグ 第6節
クリスタル・パレス 0-0 フラム
セルハースト・パーク
主審:ポール・ティアニー

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