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「Catch up Premier League」~2023.9.30 プレミアリーグ 第7節 マンチェスター・ユナイテッド×クリスタル・パレス ハイライト

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中2日でのリベンジ達成

 どのチームも負傷者が多くなっている23-24シーズン。その中でもひときわ負傷者が目立っており、苦しいやりくりを強いられているのがマンチェスター・ユナイテッド。この試合の前にはリサンドロ・マルティネスの一定期間の離脱が発表されるなど、負傷者の連鎖が止まらない印象だ。

 クリスタル・パレスとの一戦はミッドウィークのカラバオカップの再戦になる。ボールを持つことになったのはユナイテッド。負傷者だらけの最終ラインでのリーグスタメンデビューを飾ることとなった左のSBのアムラバトがインサイドに入り込みながらボールを持つ役割をこなしていく。おそらくエリクセンのような役割をSBから彼に託した格好だろう。

 パレスの守備はSHがナローに絞るなど、かなり横幅を狭く守っているのが印象的だった。その分、左のIHのマウントは外に開くアクションからラッシュフォードの手前で起点を作っていく。

 だが、こちらのサイドはウォードが容赦ないチェイシングからボールを奪い取る形で応戦。マウントが作ったズレをウォードが埋められるかどうかのデュエルが再三行われることに。降りるラッシュフォードから裏のホイルンドにワンタッチでパスを出したシーンなど少ないタッチで裏に流せれば、こちらのサイドからユナイテッドはチャンスを作ることが可能だった。

 前線のランで押し下げて、ライン間でポイントを作るなどユナイテッドの前線の動きには工夫がみられており、総じてそこまで悪い立ち上がりではなかったといえるだろう。

 一方のパレスはカウンターからの反撃が彼らの土俵。アイェウのボール奪取のカウンターからカゼミーロに警告を受けさせるなど、保持側のユナイテッドに異なるアプローチからダメージを与えていく。この辺りの守備を粘り強くできるアイェウとシュラップの両サイドはさすがである。

 先制したのはパレス。セットプレーからエゼのキックがファーに抜ける形になると、これを仕留めたのはアンデルセン。DFとは思えない豪快なシュートで先手を奪う。

 ユナイテッドはファーに抜けることを許してしまうセットプレー対応が気になるところ。直後のエゼのCKも得点にこそつながらなかったが、低い弾道のボールがニアを抜けてしまっており、とても褒められた守備対応とは言えないだろう。位置的にはホイルンドがきっちりとファーに届く前にボールを処理したい。

 先制したため、ラインを下げてきっちりとサイドを埋めるパレス。前半の終盤から後半にかけてユナイテッドがボールを持ちながらパレスの4-5-1を抑えに行くフェーズに突入していく。

 後半の主役は右サイド。4枚程度での大外のユニットを使ったパス交換を行いながら、パレスのブロックを打開するきっかけを探す。しかしながら、抜け出してクロスを上げるなど相手を外すアクションが見られずに苦戦。パレス相手に攻められそうな場所をなかなか見つけられない。

 パレスはロングカウンターの頻度こそ減っていたが、前に出ていけた時はプレッシングやセットプレーではゴールを脅かすプレーが見られた。限られた機会をチャンスに変えようという姿勢でユナイテッドに冷や汗をかかせた。

 終盤は左サイドにガルナチョを投入し、サイドの攻め手を強化したユナイテッド。しかし、エリア内だけでなく、クロスの出し手にも絶えずプレッシャーをかけ続けるパレスのクローズを前になかなかいい形でボールを入れることができず。

 ミッドウィークのリベンジ達成に成功したパレス。ユナイテッドはブライトン戦に続きホームでのリーグ戦で連敗を喫することとなった。

ひとこと

 もちろん、交代選手が手薄なのは痛いだろうが、この試合のユナイテッドのパフォーマンスはそこまで悪くはなかったと思う。ホイルンドは少し精彩を欠いた感じはするけど。アウェイで堂々と振る舞ったパレスは称賛に値する出来だったといえるだろう。

試合結果

2023.9.30
プレミアリーグ 第7節
マンチェスター・ユナイテッド 0-1 クリスタル・パレス
オールド・トラフォード
【得点者】
CRY:25‘ アンデルセン
主審:クリス・カバナフ

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