ウォルバーハンプトン【15位】×リバプール【3位】
ウルブス「らしい」勝ち点ロストの恩恵をリバプールが享受
中断明けのランチタイムキックオフはモリニューから。今季1勝しかあげてないウルブスがエバートンに続きマージーサイド狩りを目指す一戦だ。
ウルブスは4-5-1のフォーメーションを採用。中盤3枚を並べることでリバプールの中盤3枚の噛み合わせに対応しようという算段だろう。
リバプールはこれに対して、ゴメスがインサイドに入ったり出たりを繰り返す役割を担う。しかしながら、アレクサンダー=アーノルドに比べるとフリーにした時の脅威さが違うので効果自体は微妙だったと言えるだろう。むしろ、インサイドでボールを受けられないリバプールが外にボールを循環させたところをウルブスがうまく追い込んでボールを狩るシーンが目立つ立ち上がりとなった。
ウルブスはボールを持って押し込むと自信を持ってサイドでの崩しができそうな様子。サイドの守備に関してはリバプールは明らかに後手で、ボールホルダーを捕まえるのが遅れることで簡単にフリーでクロスを上げさせていた。
そんな状況を突破力のあるネトが見逃すはずもなし。先制点はサイドに枚数が余っているにも関わらず、リバプールはネトに突破を許し、ヒチャンへのラストパスが刺さるとなった。
先制した後しばらくすると、ウルブスは撤退気味に構える形にシフト。リバプールは定点攻撃をさせられることになる。ジョー・ゴメスがインサイドに入る形だと、マティプがサイドから運べるが、出口がサラー一択のため、ウルブスはパスの出所をケアする形で構えるのが余裕だった。
よってリバプールの攻め手は単発の左サイドからの突破と右の大外のジョー・ゴメスのクロスに集約。インサイドに高さがなければチャンスメイクを量産できないメソッドであり、やや苦戦している印象。その間もウルブスはネトを軸に危険なロングカウンターを繰り出してリバプールファンに冷や汗をかかせていた。
後半、リバプールは4-2-3-1に変更。右サイドは大外をゴメスに固定し、サラーはインサイドでジョッタとディアスのストライカー陣に加わる。大外の基準点を明確にしたことでウルブスは大外からあっさりとラインを下げるケースが増えた。左サイドのロバートソンのフリーランから押し下げてクロスを入れることができれば、サラーのインサイドに入る動きは正当化できる。
そして中央にストライカーが増えたことでリバプールはコンビネーションからの中央打開が増えるように。サラー→ガクポの同点弾も中央の細かいパスワークからの抜け出しが起点。4バックを維持するウルブスはポイントが足りず、ストライカーの抜け出しを許すケースが増えてくる。
同点弾を喰らったウルブスは陣地回復にも苦戦。ネト、クーニャがガス欠になり、交代で入ったシルバも1トップでは厳しさを感じるパフォーマンス。ドイルとトラオレを中盤に配置することで一瞬勢いを取り戻しかけはしたが、それを台無しにしてしまったのはジョゼ・サ。スーパーセーブと軽率さが同居するこのGKらしい焦ったリスタートで相手にボールをプレゼントすると、ロバートソンの決勝ゴールのきっかけを作ってしまった。
前がかりになるウルブスだが、こうなるとスペースが大好物のリバプールのアタッカー陣が躍動。明け渡されたスペースからエリオットが決定的な3点目をゲットした。
接戦をまたしても落としてしまったウルブス。ホームで逆転負けを喫し、連続マージーサイド狩りの達成はできなかった。
ひとこと
いい内容についてこない勝ち点。ワンプレーで台無しにしてしまうところまで今季のウルブスらしいパフォーマンス。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
ウォルバーハンプトン 1-3 リバプール
モリニュー・スタジアム
【得点者】
WOL:7′ ヒチャン
LIV:55′ ガクポ, 85′ ロバートソン, 90+1′ ブエノ(OG)
主審:マイケル・オリバー
フラム【13位】×ルートン・タウン【19位】
押し込んで見つけた解決策
ホーム開幕戦は同じくロンドンを拠点とするブレントフォードに退場者を出しての0-3で完敗。クレイヴン・コテージのファンに初勝利を届けたい今節はここまで全敗の昇格組のルートンとの一戦である。
序盤からボールを持つのはフラム。バックラインにGKを加える形でボールを保持。5-4-1で構えるルートンに対して2列目を誘き出すようにバックラインからのボールのキャリーで歪みを作り出していく。
フラムはここまでは前進に苦労していたが、この試合ではビルドアップの問題はなし。ヒメネスは最も得意なボックス内の仕事に今季初めて専念することができた。
しかしながら、きっちり撤退するルートンに対してサイドからのハイクロスだけではボックス内の枚数はフラムにとっては不利。それであれば、サイドからなんとか動かしてクロスを入れたいところだが、サイドのローテに対しては根性でついていく形でルートンは対応し、ギャップを作ることを許さない。
とはいえ、ルートンもひっくり返しての前進に苦労する。アーセナルから獲得したロコンガが今節はバークリーに代わって先発に登場したが、守備面では明らかに強度不足。おそらくはボールを奪ってからサイドの裏にボールを供給することを求められているのだろうが、そのパスも乱れてしまいなかなか前進に貢献できない。
高い位置では奪えない、そしてパスが繋がらないということで序盤はほとんど押し込まれる時間が続いていたルートン。20分がすぎるとようやくタヒス・チョンをベースにトランジッションからボールを運べるように。序盤はガンガンパリーニャと2CBにカウンターを止められていたルートンだが、中央を迂回してサイドにボールを動かす形から少しずつ手応えが出てくる。ロコンガも少しずつボール供給役としての仕事を果たすように。ただエリア内の枚数はフラム以上に少なくてシビア。精度の部分も含めて得点に近づいたとはいえない。それだけにバーに当ててしまったシーンは決め切りたかった。
後半もベースとしての流れは同じ。フラムがボールを持ち、ルートンはカウンターに専念してボールを動かしていく。カポレの素早いリスタートから後半先にチャンスを迎えたのはルートンの方だった。
フラムは延々と5-4-1の攻略を目指していくがなかなか解決策を見つけることができない。前半に効かなかったサイドのユニットでのローテは後半も手応えが出てこない。
フラムは前線を入れ替えてプレッシングを強化。フレッシュな攻撃陣でこじ開けにかかる。すると、65分にその成果は実ることに。左サイドからのウィリアンのクロスのこぼれ球を押し込んだのはヴィニシウス。値千金の先制ゴールを決めてついに均衡を破る。カミンスキーにとっては痛恨の処理ミスとなってしまった。
先制点以降も左サイドから鋭いボールを供給するウィリアン。徐々にベテランはルートンに牙を剥いていく。対するルートンも4枚替えから一瞬リズムを取り戻しかけるが、すぐにトーンダウン。最後は5バックでクローズするフラムの牙城を崩せず、今節も連敗を食い止めることはできなかった。
ひとこと
少し手間がかかったが、押し込むチームのご褒美をもらった感のあったフラムだった。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
フラム 1-0 ルートン・タウン
クレイヴン・コテージ
【得点者】
FUL:65′ ヴィニシウス
主審:マイケル・サリスバリー
トッテナム【2位】×シェフィールド・ユナイテッド【17位】
意外性と劇的さが同居する決勝ゴール
ポステコグルー体制になってからリーグ戦では無敗。見事なスタートダッシュを決めたトッテナム。今節の相手は今季ここまでリーグ戦で勝利がないシェフィールド・ユナイテッド。次節、アーセナルとの大一番を迎えることを踏まえるとトッテナムはきっちり連勝を伸ばして弾みをつけておきたいところだ。
ボールを持つ流れになったのは当然トッテナム。ブレイズが敷くブロック守備はCBにプレスをかけずに放置。トッテナムはブロックの外からビスマやマディソンが大きく展開したり、MF-DFのライン間にパスを差し込んだりなどを積極的に行っていた。
ライン間に入るのはサール、マディソン、ビスマ、そして両方のSB。数多くの選手が入れ替わりながら中央のスペースに侵入して後方からのボールを引き出す。バックラインからはロメロが縦パスを入れるシーンもあるなど、徐々にトッテナムはビルドアップにおける出し手と受け手を流動的にしても問題なさそうな感じが出てきている。
ただし、アタッキングサードの精度はもう一声。中央からライン間に繋いで、そこからDFラインの裏を強襲する形を作れるシーンはよかったし、時間の経過とともに右の外からクルゼフスキを中心としたクロスを入れるなどサイドも活性化はしていた。若干ソロモンの仕掛けが宙ぶらりんになっていたのは気にはなるが、概ね崩しの方向性は見えていた印象だ。だが、フィニッシュワークの精度が甘く、ボールは全てフォデリンガムの前に転がっていた。
ブレイズは立ち上がりこそバックラインから広げながらパスを繋ぐことができていたが、徐々にトランジッションからチャンスを作れるようになっていった。特に手応えがあったのは右サイド。ハーマーが前を向けばそこから自在に展開はできそうだったし、右サイドを深く抉るボーグルからマイナスの折り返しでマカティーが決定機を迎えるなど手応えはそれなりにあった。
枠内シュートでは一方的にトッテナムペースに見える前半。だが、ブレイズにも光はそれなりにある45分だったと言えるだろう。
後半、トッテナムは大外からのマイナスに折り返す形からチャンスを作りにいく。後半は右サイドに張るクルゼフスキの存在感がます立ち上がりだったが、シュートが枠をクリティカルに捉えないのは前半と同じ状況だった。
やや停滞感が出てきたところでブレイズが反撃。ロビンソンの距離が出たロングスローがハーフウェイラインに到達すると、ファーで待ち構えていたハーマーが先制点を奪い取る。
追い込まれたトッテナムは3枚替えからリズムを変えにいく。ジョンソンがオフサイドながらもネットを揺らすなど、アタッカーを増員して攻撃の圧を高めるプランはブレイズを苦しめていたと言えるだろう。
そして、その成果が出たのは後半追加タイム。セットプレーからバシャムに競り勝ったリシャルリソンが反撃の導火線の点火に成功する。
すると、劇的な勝ち越しゴールを決めたのはクルゼフスキ。インサイドに入り込んでの逆足で股を抜くという意外性溢れるシュートで勝ち点3を決定づけるゴールを手にする。
苦しみながらもドラマティックなフィニッシュで勝ち切ったトッテナム。ブレイズは最後に抗議でマクバーニーが退場するなど踏んだり蹴ったりな最終盤となった。
ひとこと
やや引き出しの少なさは気になりはしたが、結果的に劇的となった勝ち方は苦手なエミレーツ攻略に向けて弾みがついたと解釈もできる。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
トッテナム 2-1 シェフィールド・ユナイテッド
トッテナム・ホットスパー・スタジアム
【得点者】
TOT:90+8′ リシャルリソン, 90+10′ クルゼフスキ
SHU:74′ ハーマー
主審:ピーター・バンクス
ウェストハム【4位】×マンチェスター・シティ【1位】
ドクのリベンジから始まる反撃で逆転劇を完遂
連勝街道を突き進むシティに中断あけに立ちはだかるのはこちらもここまで無敗と好調のウェストハム。チェルシー、ブライトンなど難敵を叩き潰しての無敗という成績を引っ提げて王者撃破に挑む一戦である。
試合はシティのモノトーンなボール保持でスタート。4-2-3-1をベースに陣形に細かく変化をつけていく。具体的にはセンターラインを誰が使うか?のところを変えることでシティは動きをつけていく。
1つはロドリの相棒。基本はベルナルドだが、これまではSB起用時に大外後方のサポート役に徹していた感のあるグバルディオルがインサイドに立つシーンもちらほら。グバルディオルは大外後方からエリア内のハーランドに決定機を演出するパスをつけるあたり、できることが徐々にできてきて不気味な感じがする。
もう1つシティが遊びを持たせていたのはハーランドの周辺のハーフスペースの活用。大外をウォーカーに任せたフォーデン、ベルナルドの列上げ、シンプルにアルバレスなど誰が中央でハーランドと繋がるかのところを試行錯誤していた。
もっとも、この点はラインを下げて専制防衛に徹したウェストハムが流石の中央の固さを見せたと言っていいだろう。シティは中央のパスワークでのつながりはほとんど発揮できず、攻撃は大外からファーのハーランドに合わせる形のスルーパスか、セットプレーでの決定機に集約されていた感がある。
ウェストハムはこれだけ押し込まれても平気でカウンターを受けるのが好調の理由の1つなのだが、シティが相手となるとそういうわけにもいかない様子。アントニオをはじめとする前線はロングカウンターで抜け出すことができず、ディアスやウォーカーに封じられてカウンターを丸め込まれる。
そんな中でウェストハムが前半唯一放ったオープンなカウンターが得点に繋がる。ドクのロストから背後を取る形でボールを運ぶコーファルをシティは食い止めることができず。珍しいウォード=プラウズのヘッドでワンチャンスをものにする。シティにとってはわずかに与えたチャンスからビハインドを背負うという厳しい流れでハーフタイムを迎えることとなった。
ドクは後半早々にリベンジを達成。左サイドからカットインで侵入し、シュートの間合いに入ると独力でゴールをゲット。試合をタイスコアに引き戻す。
仕組みとしてはシティは微妙に変化をつけてきた。ウォーカーがロドリの脇から後方支援する機会を増やし、ベルナルドを右サイドに押し出していく。前半やや寂しかった右サイドにベルナルドを助太刀にいかせることで活性化を図っているようだった。
後半頭の厳しい時間をアレオラのセービングでしのぐと、ウェストハムも反撃開始。前半は鳴りを顰めていたカウンターは徐々に刺さるように。パケタからアントニオへの独走のエスコートや、エメルソンのポジトラからのゴール前の抜け出しなど、前半にはあまり見られなかったオープンな展開からチャンスを作っていく。セットプレーでもズマが決定機を作るが、これはエデルソンによって阻まれる。
両チームとも交代選手を投入して均衡解消を図る終盤戦。結果を出したのはシティ。オープンな展開になり、存在感を増しつつあったアルバレスが右サイドから斜めのランで入り込んだベルナルドにロブパス。アゲルトとアレオラの間にきっちり落とすラストパスでこの試合初めてのリードを奪う。
さらに、シティは仕上げの3点目をゲット。この試合ではことごとく決定機を逃してきたハーランドが最後に帳尻を合わせて勝ち点3を決定づける。粘っていたウェストハムだったが健闘虚しくシティの連勝を止めることはできなかった。
ひとこと
ウェストハム相手に攻撃をうちつづけられるチームはそれなりにいるだろうけど、カウンターをこれだけ封じながらという条件付きだとかなり限られる。つまりはシティの強さはそういうところにあると言えるだろう。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
ウェストハム 1-3 マンチェスター・シティ
ロンドン・スタジアム
【得点者】
WHU:36′ ウォード=プラウズ
Man City:46′ ドク, 76′ ベルナルド, 86′ ハーランド
主審:アンディ・マドレー
マンチェスター・ユナイテッド【11位】×ブライトン【6位】
勢いを10分で食い止めたブライトンが返り討ちに成功
昨季、開幕戦で対戦したこのカード。テン・ハーグは就任初陣で敗戦を喫した相手にリベンジを果たしたいところだろう。
高い位置からのプレッシング合戦で始まった立ち上がり。アドバンテージを握ったのはユナイテッド。フォーメーションは4-4-2の中盤ダイヤモンド。2トップの誘導からIHがブライトンのSBにプレッシャーをかけて同サイドに追い込んでからボールを奪ってカウンターに打って出る。
ユナイテッドのカウンターの際はIHがエリア内に飛び込み、SBがWGを追い越す形で猛ダッシュ。人数をかけて素早く攻撃を完結させにいく。ブライトンはいつもと違うユナイテッドの圧力に守備でやや後手を踏むような時間帯が続いていた。
しかしながら、10分もすればブライトンは徐々にダンクとスティールが大きな展開から4-4-2ダイヤモンドの死角であるSBにボールをつけることでプレスを回避。ユナイテッドの2トップの誘導がかからなくなると中央ではグロスがフリーでボールを受けるようになってくる。こうなればだんだんとブライトンが自在にボールを持てるようになる。
ユナイテッドの守備がなんとかなっていたのは4-3-1-2が中央が固く、ブライトンの得意な縦パスが入らない状態で、ウェルベックへの楔を潰すことができていたから。サイドでは三笘に激しいプレスでダロトを中心に応戦。ダロトは前節のサカ封じに続き、右サイドでも好パフォーマンスを見せた。
それでも解決策を見つけたブライトン。右サイドからレギロンの背後を取ったアディングラとニアサイドで潰れたララーナにより、ユナイテッドのCBが釣り出しに成功。フリーになったウェルベックがゴールを仕留める。
ユナイテッドはプレスを継続。トランジッションからのラッシュフォード-ファン・ヘッケのマッチアップが光だったため、プレスを継続することは妥当ではあるが、ベンチにIHをできそうな選手がいないため、このプランを継続すること自体のリスクはありそうな状況。ラッシュフォードにかけたトランジッションも前半終了間際に身を結びかけたが、ラストパス前にラインを割っており、ホイルンドの初ゴールはお預けになった。
後半も試合の展開は同じ。ユナイテッドは自陣からのキャリーではホイルンドを目掛けてのロングボールを織り交ぜながら前進。前半に効いていたラッシュフォードの1on1ももちろん継続である。
それでもブライトンは保持に回れば押し返すことができる。バックラインからサイドに揺さぶることで、ユナイテッドを自陣に引き戻す。三笘はダロトに止められても味方を使いながら変化をつけることができるし、アディングラは緩急を使いながら攻め急ぐ時とやり直す時を使い分けていた。
ブライトンの保持の攻撃が完結せずとも、自陣からやり直しをさせられるという点でユナイテッドにとってはストレスが続く状態に。そして、グロスが追加点を決めてブライトンがさらに点差を引き離す。サイドチェンジ、エリア内侵入とシュートフェイク。ランプティという相棒を借りてのフルコースでユナイテッドを突き放す。
相棒のランプティは3点目に貢献。ジョアン・ペドロのゴールを左サイドからお膳立てしてこの日2つ目のアシストをマークする。ユナイテッドはファイアーフォーメーションでアンカーをカゼミーロからブルーノに代えていた影響を感じる失点だった。
ハンニバルのゴールで一時的に勢いを増したユナイテッド。だが、エリクセンやラッシュフォードなど攻守に負担が大きかった選手の疲労は色濃く、ブライトンの保持のやり直しを前にテンポを上げきれない。
堅実に逃げ切ったブライトンが返り討ちに成功。ユナイテッドのリベンジは失敗し、2年連続で本拠地でブライトンに敗れることとなった。
ひとこと
まぁ、後半にこれだけ負荷がかかるプランなのは自明なので、先手を取れなかったことがユナイテッドの全てかなという感じ。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
マンチェスター・ユナイテッド 1-3 ブライトン
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:73′ ハンニバル
BHA:20′ ウェルベック, 53′ グロス, 71′ ペドロ
主審:ジャレット・ジレット
アストンビラ【10位】×クリスタル・パレス【7位】
デュランの投入で一変した流れを掴んでの逆転勝利
試合はアストンビラのボール保持の時間を中心に回っていく。図示したフォーメーションは4-2-3-1だが、保持時は3バックに変化。主だった形はCHのカマラがコンサの右側に落ちる形でサリーし、右サイドを押し上げる。
キャッシュが高い位置をとり、右のSHのマッギンはインサイドに絞り、ルイスとフラットな立ち位置をとる。逆サイドのSBのディニュも大外のレーンを占有していたので、同サイドのザニオーロも内に絞り、ディアビと並行の立ち位置をとった。
GKのマルティネスを使った3バック化もなくはなかったが、基本的にはこのカマラが降りる形からビルドアップ。誰がどこに立つかが決まっており、現代の保持型のチームとしては遊びの部分が少ない仕組みになっているのがエメリのビラの特徴でもある。
パレスはエゼの列を上げる4-4-2をベースに戦っていく。プレスのスイッチ役は右のSHのアイェウで彼がプレスに出ていけば、全体の陣形が押し上がる。守備におけるシュラップとアイェウの2枚への信頼は非常に大きいのだろう。
守備面ではそれなりに踏ん張れていたパレスだが、やはりカウンターは寂しさがある。調子自体は良さそうではあるが、左サイドから単騎でエドゥアールがカウンターを完結させようとするのはちょっとハードモードな気がする。
パレスはアイェウの負傷交代でマテタを投入。ポスト役ができるマテタの投入で前進の手数は増えたが、代わりに守備の基準点を失ってしまう。
アストンビラは固い中央を避けるように後方のパウ・トーレス→ディアビのタッチダウンパスからネットを揺らす。だがこれはオフサイド。あと一歩のところで刺さらない。
スコアレスで前半を折り返すと、後半早々にゴールを決めたのはパレス。マテタの強引なターンからパウ・トーレスをおいていくと、ラストパスを受けたのはエドゥアール。途中投入のFWがアクセントとなり、先制点を手にする。
この先制点からパレスは流れが良化。サイドのカウンターで敵陣に運べるシーンが増えて、前半よりも多くのチャンスを機会を得る。
一方のアストンビラはサイドから崩しにいくが少し手応えが掴みにくい状況。トーレスやティーレマンスが裏に抜けるディアビを狙うが、なかなかパスが合わず。むしろパレスのカウンターを促進してしまうようになった。
この状況を変えたのは交代で入ったデュラン。ワトキンスと2トップを組む形で前線に入った有望株は87分にダイナミックなゴールでムードを変えるゴールを引き寄せる大仕事を果たす。
勢いに乗ったビラは後半追加タイムに追加点をゲット。個人的にはワトキンスのPKのシーンはリチャーズの素晴らしいタックルが冴え渡ったように見えたが、OFRを経たダレン・イングランドの判定はPKで変更なし。このPKをルイスが決めて試合は完全にビラペースに。
最後はベイリーが仕上げを果たして華麗な逆転勝ちを決めたアストンビラ。デュランの投入で一変した流れを掴み、大きな勝ち点3を手にした。
ひとこと
ボックス内でデュランのクオリティに計算が立つのであれば、この試合以降も十分に大きな収穫になることは間違いない。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
アストンビラ 3-1 クリスタル・パレス
ビラ・パーク
【得点者】
AVL:87′ デュラン, 90+8′(PK) ルイス, 90+11′ ベイリー
CRY:47′ エドゥアール
主審:ダレン・イングランド
ニューカッスル【14位】×ブレントフォード【8位】
「強豪認定」を乗り越えターンオーバーと結果を両立
リーグ戦は3連敗中。リバプール、マン・シティ、ブライトンと強い対戦相手が続いた感触はあるが、ニューカッスルとて実力者であり、この屈辱から1日も早く抜け出したいところだろう。
ブレントフォードは4-3-3と3-5-2を使い分けているが、この日は強豪と対戦する際によく用いる3-5-2を採用。ニューカッスルを「強豪認定」しての一戦に臨む。
一方のニューカッスルは中盤と前線にある程度CLを意識したターンオーバーを敢行。ここまでセカンドユニットの出力不足が課題になっているが、バック4が揃ったことである程度踏ん張れるという打算があったのかもしれない。
互いに強度を生かしながら縦に早く攻めていく立ち上がりを見せる序盤戦。優位を取ったのはブレントフォード。マンツーでのプレッシングで高い位置からの制限をかけつつ、ニューカッスルのWGには前を向かせない。ターンオーバーをしたニューカッスル相手に強度で上回る形で押し込んでいく。
押し込むブレントフォードは右サイドでコリンズが列上げのサポートを行っての崩しを行うなど、アタッキングサードにおいては工夫もちらほら。敵陣での保持から有効打を打ち込んでいく。
ニューカッスルは25分くらいから押し返すことに成功。サイドから少しずつチャンスを作り、エリア内でもクロスにフリーで合わせられるように。しかし、ヘディングはことごとく枠外。なかなかフレッケンが守るゴールマウスを脅かすことができない。
ブレントフォードはロングカウンターから巻き返していきたいところだが、ラインが下がった分なかなかひっくり返せない時間帯が続く。その上、ヘンリーが膝を負傷してしまい交代。推進力という意味でもブレントフォードにとっては大きな痛手である。
後半も流れは同じ。ロングカウンターの起点として2トップは踏ん張りたいところだが、ムベウモのターンもシェアとボットマンの2人を相手にすればあまりにも分が悪い。
というわけでニューカッスルがブロック崩しのターンが長く続くことに。ニューカッスルは右サイドからトリッピアーのクロスをメインに攻め立てている。その甲斐あってかようやくウィルソンがネットを揺らす。だがこれは直前の自身のファウルでノーゴールに。
しかし、その直後に正真正銘の先制点を手にするニューカッスル。ヒッキーとフレッケンの連携ミスを突いたゴードンがPKを奪取。接触自体はソフトであり際どい判定であったが、これでようやくブレントフォードをこじ開けることに成功した。
直後に再びPKの判定を受けるブレントフォードだが、ムベウモのハンドは不可抗力という判断で取り消し。なんとか首の皮1枚が繋がる。しかしながら、ロングカウンターの発動のためのアタッカーの加速はことごとくニューカッスルの守備陣に捕まっていく。
その後もPKの一点を堅実に守り切ったニューカッスル。なんとか終盤まで粘りきり、ブレントフォードに今季初黒星をつけた。
ひとこと
やや渋い内容ではあったが、リーグ的にもCL的にもターンオーバーしての勝利は100点と言える。メンバーを入れ替える賭けにハウは勝ったと言えるだろう。
試合結果
2023.9.16
プレミアリーグ 第5節
ニューカッスル 1-0 ブレントフォード
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:64′(PK) ウィルソン
主審:クレイグ・ポーソン
ボーンマス【16位】×チェルシー【12位】
直線的な攻撃と間延びの連続で今季初のスコアレスドロー
豪華な補強、悪くない内容ながらもここまで4戦未勝利と苦戦が続くボーンマス。今節の相手はこちらもいまだにルートン相手の1勝だけと苦しんでいるチェルシーである。
立ち上がりから慌ただしい展開となった。どちらのチームもホルダーのプレスには積極的な上にアタッカーの切れ味は良さそうな感じ。開始早々に左サイドからムドリクのカットインでチェルシーが決定機を迎えて試合は幕を開ける。
どちらかといえば前半にチャンスが多かったのはチェルシーの方だろう。左サイドはSBのコルウィルが高い位置をとりながらエンソとムドリクを押し上げつつサポート。たまに自身がエリア内に入り込む高さをとることもあり、攻撃の手助けをしていた。
右サイドはその分トップ下的なギャラガーが流れてサポート。スターリングとグストは右の大外からの抉るようなカットインでマイナスのクロスからチャンスメイクをしていた。
チェルシーは基本的にはWGを軸に悪くない攻撃はできていたが、やや気になったのはアタッカーに入った時に直線的な動きが目立つこと。なまじ切れ味が良い分、特攻してのプレーが多く、強引さが先立ってのロストが目立った。安易なボールロストがボーンマスのカウンターの温床となることを考えても、緩急をつけるようなプレー選択が欲しかったところ。
もっとも、それを阻害したのはボーンマスの功績と言えるだろう。基本的には中盤は噛み合わせる形の守備をしたボーンマスだが、クリスティとビリングは時折バックラインまで追ってプレスのスイッチを入れつつ、中盤のマーカーを受け渡しながら厳しくチェック。緩急を入れられそうなエンソやアンカー的に振る舞ったウゴチュクが自由にボールを持てなかったのは、受け渡しと激しいマークを両立した彼らの守備があってこそだろう。
ボーンマスの攻撃は立ち上がりは左サイドのワッタラが好調。ドリブルで相手サイドを切り裂きながらゴールに迫る。セットプレーからの決定機を決めていれば100点の立ち上がりだったが、これはサンチェスの冷静な対応にいなされてしまう。
ボーンマスもチェルシーと同じく両WGから攻め手は見つけられそうな予感は漂う前半だった。だが、試合が進むにつれて強引な仕掛けが両チームに目立つようになり、後方からのパスは確実性の低い一気に進めるオープンスペースへのものが増えていく。
そうした流れによって、徐々に試合自体が間延びした展開に。両軍のチャンスの可能性が停滞したまま前半はスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半の立ち上がり、いきなりチャンスを迎えたのはチェルシー。セットプレーからの決定機だがスターリングのFKの跳ね返りを押し込んだコルウィルはオフサイドを取られてしまう。
基本的には前半の流れの延長上だった後半。アバウトさが先立つ中でチェルシーは決定機の勢いそのまま主導権を握る。左サイドを軸にコルウィルの攻撃参加は後半も有用だった。
だが、時間の経過とともにペースはボーンマスの手中に。チェルシー優勢の流れが変わった要因はボーンマスのバックラインのパフォーマンスの高さだろう。ボックス内の粘りはもちろん、徐々にラインを上げてチェルシーのアタッカーを高い位置から迎撃するように。特にムドリクを完全にゲームから締め出したアーロンズは出色の出来だった。
徐々にバックラインのトランジッションからチャンスを作るボーンマス。前線の交代によるリフレッシュからポジトラの威力はさらに高まっていった印象。チェルシーのボックス内の守備の集中力の怪しさもボーンマスの得点の可能性に拍車をかけていたが、サンチェスの冷静さでなんとか失点を防ぐ。
ボックス内の守備以上にチェルシーが難しかったのは攻撃面。交代選手が入るたびに個人のデュエルの集合体のようになってしまう保持時の連携は大幅にスカッドを入れ替えた弊害と言えるだろう。代表ウィーク前でも見られた課題はそのまま今後も引き継がれることになる。
結局後半の追加タイムは間延びしつつもチャンスができない前半と同じ形での終幕。5節目にしてプレミアでは今季初のスコアレスドローとなった。
ひとこと
チェルシーはカイセドの不在とエンソが南米帰りだったというエクスキューズはあるが、終盤の前線のマネジメントが早急な解決策が欲しいところ。合わせる基準が誰なのかを整理しつつ、連携の構築を急ぎたい。
試合結果
2023.9.17
プレミアリーグ 第5節
ボーンマス 0-0 チェルシー
ヴァイタリティ・スタジアム
主審:デビッド・クート
エバートン【18位】×アーセナル【5位】
ショートコーナーへのこだわりが鬼門突破のキー
レビューはこちら。
2017年以来、グディソン・パークでの勝利がないアーセナル。かつてのアーセナルのお得意様であったエバートンはこのクラブにもルーツを持つミケル・アルテタの就任を境にいつの間にか苦手な相手へと変貌している。
ボールを持つのは当然アーセナル。バックラインの可変性は人についていく基準を持つエバートンに迷いを与えている感があった。プレスのスイッチ役となりたいドゥクレはなかなかバックラインにプレスをかけることができず、エバートンは陣地回復ができるような強気なプレスをかけることができない。
アーセナルはバックラインからWGにボールをつけに行くことで前進。サカとマルティネッリの大外から相手の陣地を押し下げていく。風向きが変わったのはマルティネッリが裏抜けからネットを揺らした20分。このプレーがオフサイドで得点は認められず、その上にマルティネッリは負傷交代。アーセナルとしては踏んだり蹴ったりのワンプレーとなる。
左サイドにユニットで組み込まれたトロサールは奥を取る動きが苦手。これにより左からの押し下げが効かなくなってしまったアーセナル。中央での強引なパスミスからエバートンにチャンスを与えるように。こうしたミスからボールを渡せば、エバートンのプレスは勢いずく。右のサカにも高い前を向かせないコンセプトでアーセナルの前進を制限する。
エバートンのカウンターはドゥクレがライスを超えられるかどうかが一つの目安。攻め上がりから場所をピンチになる機会や、単に交わされてしまうことでピンチになることもしばしば。しかし、エバートンにとってはライスを超えても、ガブリエウとサリバを凌駕しなければゴールにはたどり着かない。この部分で解決策を見つけられないエバートンはなかなか有効打を放てないままハーフタイムを迎えることとなる。
前半の終盤から後半にかけてアーセナルの左サイドではジンチェンコやヴィエイラが裏抜けの動きを見せており、左サイドに奥行きをもたらすトライを行っていた。このように後半のアーセナルのテーマはサイド攻撃の再整備。左サイドは大きな裏を取るフリーランだけでなく、ミクロなポジションの動き直しを行いながら少しずつ連携を深める。右ではペナ角付近のライスがサカ、ホワイト、ウーデゴールのサポートを行っていた。
押し込む機会が増えるアーセナル。2列目や前線が押し下げられるエバートンはボールを奪っても前進のきっかけをつかめず、アーセナルの即時奪回につかまり続けるように。こうなると、展開は前半以上にワンサイドゲームになる。
押し込むことで機会が増えるのはセットプレー。アーセナルは後半のCKをショートコーナーでのリスタートにこだわりながら崩していく。おそらく高さの観点から放り込むだけでは難しいと思ったのだろう。
これが功を奏したのが先制点。右サイドで抜け出したサカがマイナス方向でフリーになったトロサールに折り返し、これを左足で逆サイドのネットに叩き込む。トロサールはやや流れの中では低調な部分もあったが、ボックス内でのプレー精度と得点関与の比率はさすがの一言である。
先制点以降のアーセナルはエバートンのプレスを回避しつつ、ミドルゾーンでの加速から追加点を狙う。プレス回避の精度の高さは昨季からの完成度の向上と、ラヤ投入の効果を感じることができる。
バックラインにはおなじみになってきた冨安の投入で試合をクローズ。キャルバート=ルーウィンの高さも両CBを軸にきっちりと封じ、クリーンシート達成。アルテタの魔境克服はついに成功。好調のアウェイで無敗をキープしたままノースロンドンダービーに向かう。
ひとこと
流動性ゆえの失敗や枠組みの中の工夫をどれだけ評価するかはまぁ人によって違うだろうなと思う。
試合結果
2023.9.17
プレミアリーグ 第5節
エバートン 0-1 アーセナル
グディソン・パーク
【得点者】
ARS:69′ トロサール
主審:サイモン・フーパー
ノッティンガム・フォレスト【9位】×バーンリー【20位】
ネットを揺らした側に転がる主導権
ここまで勝利どころか勝ち点すら取れておらず、プレミアの厳しさを痛感しているコンパニのバーンリー。そんな彼らがプレミア2年目のフォレストのホームから勝ち点の持ち帰りのチャレンジに挑む一戦だ。
アウェイという場は関係なくボールを持ってスタートするバーンリー。ロバーツが中盤に入る3バック化はいつも通りではあるが、カレンとブラウンヒルが列を上げる感じでもないので、後方は3-3のビルドアップが主体となっていた。
フォレストは特にバーンリーの保持に対して制限をかける様子はなかったため、バーンリーはポゼッションを安定して行うことができた。ただ、ボールを届けるところが限られているのがバーンリーの難点。左のコレオショにボールを預ける形が作れれば、PAに迫ることができるが、それができなければ手詰まりになるという攻撃だった。ショートパスからどこかに穴が開けば!というバーンリーのポゼッションはなかなか解決策が見つからない。
フォレストはGKをCBが挟んで、ボールを動かしていく形を作っていく。CHは縦関係を作りながらバックラインからボールを引き出していく。基本的には大きく左右に揺さぶるボールを軸にそのボールについていくようにボールサイドに顔をだすギブス=ホワイトに前を向かせたい意思を感じるビルドアップだった。
しかしながら、なかなか前線に起点が作れないフォレスト。ボールを自陣から動かすよりもアウォニイがプレスからつっつきショートカウンターを発動するほうが効果的な状況だった。最もバーンリーも時間の経過とともにカレンを主体としてフォレストの縦パスをカットしてのカウンター発動が一番有効な選択肢になっていたが。
しばらくはフォレストの保持する展開だったが、30分付近にはバーンリーが徐々に押し込みながらポゼッションの機会を得る。崩しの主役はやはり左サイド。フォレストに跳ね返され続けながらも、回収して繰り返し攻撃を続ける。
すると、そんなバーンリーにご褒美が。左サイドのコレオショから最後はアムドゥニ。途中のフォスターのふかしたシュートには頭を抱えたが、幸運にもボールがつながりバーンリーは先制ゴールを手にする。それ以降もバーンリーは左サイドを軸に攻めながらコレオショのドリブルからチャンスを作り続けハーフタイムを迎える。
後半、追いかけるフォレストはプレスからリズムにいくがなかなか相手を捕まえ切れずに主導権を奪いとれない。バーンリーは枚数をかけたボール回しが一層捗る展開に。フォレストも枚数を合わせてまではプレスにいけないため、バーンリーの後方に重いビルドアップがダラダラと時計の針を進める展開となった。
その流れを変えたのはハドソン=オドイ。ブロックの外から撃ち抜くミドルでバーンリーのゴールネットを揺らすと、このゴールからフォレストが攻め立てる展開に流れが変わる。
だが、バーンリーもやられっぱなしではない。ベルケの抜け出しからフォスターがネットを揺らす形で貴重なチャンスを活かしたかに思えた。しかしながら、これはハンドでゴールを取り消し。際どい判定だったが、フォレストは冷や汗をかいた場面であった。
ネットを揺らしたチームが都度主導権を握る展開。最後の主導権を握ったバーンリーが攻め立てる終盤だが、余計な小競り合いでフォスターが退場。上げ潮ムードに水を差したところで試合はタイムアップ。勝ち点1を分け合って試合は幕を閉じた。
ひとこと
リードさえすればバーンリーの後ろに重いビルドアップはめんどくさいかもしれない。
試合結果
2023.9.18
プレミアリーグ 第5節
ノッティンガム・フォレスト 1-1 バーンリー
ザ・シティ・グラウンド
【得点者】
NFO:61′ ハドソン=オドイ
BUR:41′ アムドゥニ
主審:ロベルト・ジョーンズ