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「Catch up Premier League」~2023.10.7 プレミアリーグ 第8節 バーンリー×チェルシー ハイライト

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スターリングがターフ・ムーアを完全制圧

 立ち上がりは積極的にバーンリーが高い位置からチェルシーを捕まえにいくスタート。チェルシーはサイドにボールを逃しながら1on1か裏を取るアクションなどスピードを活かしたアプローチで対抗する形である。

 試合が落ち着くと両チームは時間を与えられたバックラインからの組み立てで勝負に行く。バーンリーはGKのトラフォードを使いながらゆったりとショートパスで組み立てていくが、ターンオーバーでコレオショがいないこともありいつも以上にボールの終着点がわからない展開となった。

 一方のチェルシーもバックラインからボールを幅をとって動かしながら勝負に出て行こうとするが、右のSBのククレジャにボールが渡ると必ずボールがバックラインに戻ってしまうため、こちらも停滞感があった。バーンリーが中盤を噛み合わせてきたこともあるが、フラム戦のような中盤の小気味良さは終始見られなかった印象だ。

 そうした中で少ないチャンスを活かしたのはバーンリー。ターンオーバーしたスタメンの中でもチャレンジ枠のオドベールが先制点をゲット。パリ=サンジェルマンのユース出身の18歳がチェルシー相手に見事なプレミア初ゴールを決めてみせる。

 停滞感もあったチェルシーだが、そうしたチームを牽引していたのは左WGのスターリング。中盤が硬直している中でアバウトなボールからあっさりとチャンスを作り出すなど、一人気を吐く働きを見せていた。

 そして、そのスターリングがこじ開けてゴールを決めたのが43分のこと。縦への突破からアル=ダヒルのオウンゴールを誘発する鋭いクロスを放って試合を強引に動かしてみせる。先制点以降は全くチャンスのきっかけが掴めないバーンリーからすれば、なんとかハーフタイムまでリードを維持したかったところだろう。

 バーンリーは後半まったりとした保持で巻き返そうとするが、チェルシーの高い位置からのプレッシングに屈することとなった。奪ってからは素早くスターリングに預けてあっという間にPK奪取。これをパルマーが決めてチェルシーは逆転。

 これ以降もまさしく試合はスターリング祭りだったと言えるだろう。マッチアップ相手がヴィチーニョからロバーツに代わってもその勢いは衰えることはない。バーンリーのポゼッションのあたふた具合がチェルシーにあっさり捕まったことも相まって、中盤でのボール奪取からスターリングまでの流れでチェルシーはあっさりと3点差をつけて見せた。

 バーンリーは終盤にボールを持てるようになったが、これはプレッシングを止めたチェルシー側の事情が大きい。新星の貴重なゴールが塗りつぶされてしまう大量4失点でバーンリーは敗北。チェルシーはこれで公式戦3連勝だ。

ひとこと

 後半のバーンリーのポゼッションのバタバタ具合を見ていると、プレミアでこの保持が通用する相手がどれだけいるのかは疑わしくなってしまうというのが正直な感想である。

試合結果

2023.10.7
プレミアリーグ 第8節
バーンリー 1-4 チェルシー
ターフ・ムーア
【得点者】
BUR:15′ オドベール
CHE:42′ アル=ダヒル, 50′(PK) パルマー, 65′ スターリング, 75′ ジャクソン
主審:スチュアート・アットウェル

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