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「Catch up Premier League」~2023.10.7 プレミアリーグ 第8節 エバートン×ボーンマス ハイライト

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青く塗りつぶされた90分

 この試合を一言で表すのであれば4-4-2でのしばき合いといったところだろう。立ち上がりから好戦的な仕掛けを続けてくるのがお決まりのボーンマスと喜んでその舞台に上がってくるエバートンの一戦であればある意味当然の流れとも言える。

 というわけでこの試合はキックアンドラッシュが延々と続く。ボールが行き来する展開はリソース面で勝るエバートンにとってはありがたい展開だったと言えるだろう。間延びした中盤を蹂躙するのはエバートンのCHの得意技。広大なスペースを底知れない馬力で駆け回る。エバートンは前線のキャルバート=ルーウィンにとりあえずボールを当てて、オナナ、ドゥクレ、ガーナーの3人で暴れ回るというスタンスでボーンマスを圧倒する。

 先制点はサバルニーのロストからガーナーがダイナミズム溢れるシュートを決めて生まれたもの。この先制点以降もペースが止まらないエバートン。試合のテンポは落ちることなく、ハイテンポがエバートン優勢に傾くという流れも変わらない。

 ボーンマスにとってはなかなか光が見えない前半となった。前にボールの収めどころがなく、保持においては1失点目のように中盤中央の危険なロストが目立ってしまい、危ういカウンターを受け続ける。右サイドからのタヴァニアを軸としたカウンターで押し返す時間もあったがそれも一過性のものだった。

 ボーンマスはシンプルに早いテンポの中でエバートンのボールホルダーに捕まえるのに無理が生じていた。よって、自陣に引きながらのブロック構築はPA内を埋めることができても、外側のエリアが怪しい。ハリソンのミドルはそうしたボーンマスのブロックを外側から撃ち抜く技ありのものだった。

 このゴール以降もボーンマスを殴り続けるエバートン。オナナ、キャルバート=ルーウィンとエリアの外からの崩しで、ガンガンゴールに迫っていく。ボーンマスにとってはなんとか2点差でハーフタイムにたどり着いたという気持ちだろう。

 後半、流れを変えたいボーンマスだが、立ち上がりからハイプレスでドゥクレが決定機を迎えるなどエバートンの優勢の流れは変わらない。特に後半はドゥクレが一層大暴れ。カウンターから左右のSBの背後を狙うアクションを無限に行いながらCBを釣り出し、エリア内に穴を開けまくっていた。3点目では左サイドをマクニールと結託して同サイドの裏をとると、シュートの跳ね返りを自ら押し込んで3得点目を決める。

 後半もボーンマスはオープンな展開の中で攻め切る威力を持った攻め筋が見つからず。セットプレーからサバルニーが決定機を迎えるなど惜しい動きもあったが、そうしたシーンはエバートンの山のようにあったチャンスシーンに埋もれてしまっていた。

 まさしく最初から最後まで青く塗りつぶした90分。彼らの持てるポテンシャルを披露し、グディソン・パークでエバートンが大暴れし続けた一戦となった。

ひとこと

 ボーンマスは徐々に結果に内容が引っ張られ出したのが気がかりなところ。どこまで我慢できるだろうか。

試合結果

2023.10.7
プレミアリーグ 第8節
エバートン 3-0 ボーンマス
グディソン・パーク
【得点者】
EVE:8′ ガーナー, 37′ ハリソン, 60′ ドゥクレ
主審:デビッド・クート

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