後半は兆しが見えるもロバーツの退場で白旗
立ち上がりにいきなりチャンスを掴んだのはブレントフォード。ムベウモのラインブレイクから決定機を迎えるが、これはオフサイド。さらにはセットプレーからファーに構えていたアイエルのアクロバティックでネットを揺らすがこちらもオフサイド。ムベウモを中心にチャンスを作っていくが、先制点を決めきれない。
一方のバーンリーはいつのように後方から人数をかけたビルドアップを敢行。しかしながら、なかなか後ろの重たさが取りきれず。前線の負荷は相変わらずで前節に引き続き抜擢されたオドベールがなんとか時間を作ろうとしていた姿が印象的だった。
右サイドから抜け出すフォスターの加速からトレゾールが決定機を迎えるなど、少しずつ前線の噛み合わせは良くなっている感じはするバーンリー。2トップの連携もほんのり良くなっており、この日はベンチだったコレオジョがいなくともチャンスを作れる予感はするように。しかしながら、前線に運んでそうした好機を迎えること自体が少なく押し込まれてしまう展開が続く。
押し込むブレントフォードは左右のクロスから空中戦を軸に決定機を作り続ける。トラフォードは大忙しの展開だ。アシストを最終的に決めたのは右サイドでチャンスメーカーに徹していたムベウモ。ウィサの動き出しに合わせる技ありのクロスからようやくゴールをこじ開ける。
その直後もブレントフォードはウィサとのプレスの連携からモペイが決定機を迎えるが、これはゴールラインの手前でクリア。追加点こそ逃すが引き続きペースを握っていたのはブレントフォードの方だった。
だが、後半はバーンリーが勝負に打って出る。左サイドに交代で入ったコレオジョを軸に攻め立てていく。53分手前にはトラフォードから相手のプレスの裏をかくような奥につけるフィードが見られるなど、ビルドアップの可能性も感じる場面もあった。
ブレントフォードは前線に起点を作れずに苦戦。ペースとしてはバーンリーが主導権を握った後半と言えるだろう。しかし、そんな展開を覆したのはまたしてもムベウモ。右足で相手を黙らせる一撃をお見舞いし、2点のリードを奪う。
前線を交代してからはカウンターから反撃の気配も見えたバーンリー。だが、ロバーツの退場で万事休す。ラーセンのインアウトでCB投入をしたコンパニは完全に白旗を上げた状態だろう。
ブレントフォードは逃げるバーンリーの背中を刺すようにゴドスが3点目をゲット。トドメの一撃を決めて3点差をつけての完勝だった。
ひとこと
もちろん、バーンリーはしんどいはしんどいんだけど前線の連携の向上とかトラフォードのパントとかほんのり良化のニオイはした気がする。
試合結果
2023.10.21
プレミアリーグ 第9節
ブレントフォード 3-0 バーンリー
ブレントフォード・コミュニティ・スタジアム
【得点者】
BRE:25′ ウィサ, 62′ ムベウモ, 87′ ゴドス
主審:ジョシュ・スミス