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「Catch up UEFA Champions League」~2023.10.4 UEFAチャンピオンズリーグ グループE 第2節 アトレティコ・マドリー×フェイエノールト~

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悲劇は繰り返さない

 保持から解決策を探っていくことになったのはフェイエノールト。アトレティコの2トップであるグリーズマンとモラタはフェイエノールトのCHを基準として無理に前にプレスに出ていかない姿勢を示す。

 保持の時間が続くフェイエノールト。対角のパスから逆サイドのWGで勝負をかける形は準備していた様子。プレッシャーの少ないバックラインからの大きな展開でアトレティコの守備が手薄なところから勝負を仕掛けていく。

 フェイエノールトは早い時間に先生に成功。左サイドのライン間に顔を出したティンバーから裏に抜け出した上田にパスが出ると、彼のシュートがオウンゴールを誘発。間をつないで進撃したフェイエノールトが早々に先行する。

 失点を機に少しずつ保持の時間を増やしていくアトレティコ。3-2型のビルドがベースになる様子。3センターはコケが左に降りることでサウールを前に押し出していくスタンスを見せていた。

 フェイエノールトは4-4-2を維持しながらもアトレティコのバックラインにプレスをかけるタイミングをうかがっていた。そのため、アトレティコはこうしたフェイエノールトのプレスの切れ目を狙うビルドアップから反撃を狙っていく。ちなみにフェイエノールトの先制点もこのスタンスからである。

 アトレティコはブロック内を縦断するパスから同点ゴールをゲット。デ・パウルの縦パスはゼルキが空けたパスコースだったが、ウィーファーの対応が後手に回り、こぼれたところをモラタが押し込んでゴール。フェイエノールトにとっては悔いが残る対応となってしまった。

 その後もアトレティコは保持からペースを握る。右の大外に顔を出すグリーズマンをフェイエノールトは捕まえることができず、解放されたモリーナから左サイドに向けてチャンスとなるクロスを放っていく。

 しかし、フェイエノールトはセットプレーから反撃。ファーサイドで待ち構えていたハンツコのゴールで再びリードを奪う。リードを奪ったところからペースも奪い返すフェイエノールト。やや苦しい戦いを強いられるアトレティコだったが、前半のラストプレーのセットプレーからグリーズマンが押し込むことに成功。同点でハーフタイムを迎える。

 後半、頭からポゼッションを続けたアトレティコは右サイドからのクロスで早々に勝ち越し。モラタの動き出しから相手のラインを破り、この試合ではじめてのリードを奪う。勢いに乗るアトレティコはプレッシングからフェイエノールトのビルドアップを阻害。フェイエノールトは苦しい時間が続く。

 フェイエノールトはパイシャオンが左サイドで起点となることで反撃の体勢を整えるように。アトレティコのプレスとカウンターは後半時計が進むにつれてガス欠気味になってきたため、終盤はフェイエノールトが押し込む展開になった。

 しかしながらクロス対応などのボックス内の強度はさすが。フェイエノールトのクロスを跳ね返し続けてアトレティコはリードをキープする。前節は屈したGKの攻め上がりも跳ね返して逃げ切ったアトレティコ。今節は1点リードを守り切り、今季のCL初勝利を飾った。

ひとこと

 フェイエノールトは同点に追いつかれてしまった前半のパフォーマンスの詰めの甘さが気になった。要所でしたたかに得点を重ねたアトレティコとの試合運びの差がそのまま勝ち点につながった印象だ。

試合結果

2023.10.4
UEFAチャンピオンズリーグ
Group E 第2節
アトレティコ・マドリー 3-2 フェイエノールト
エスタディオ・ワンダ・メトロポリターノ
【得点者】
AMA:12‘ 47‘ モラタ, 45+4’ グリーズマン
FEY:7‘ エルモソ(OG), 34’ ハンツコ
主審:フランソワ・ルドゥグジエ

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