一進一退の攻防はオナナから決壊
初戦はミュンヘンで黒星スタートとなってしまったユナイテッド。ホームでのガラタサライとの一戦は意地でもものにしたいところだろう。
ガラタサライは強気のプレッシングでスタート。ハイプレスにバックラインも応える形で高い位置からのプレッシャーに出ていく。右サイドを循環するように大きくピッチを回しながら中盤に空く選手を作り、その選手をポイントとして左サイドに展開することでユナイテッドはプレスを回避する。
しかしながら、左サイドはラッシュフォードが絞り、アムラバトは高い位置のフォローが遅れてしまっていおり、マウントが大外のポジションを取るも孤立する場面が目立っていた。この辺りは即席コンバートの影響だろう。
一方のガラタサライの保持で目立っていたのはトップ下のアクトゥルコール。こちらも中盤をマンツー気味にはめるユナイテッドに対して、大きく上下動しながらマークを外し、ボールを前線までキャリーしていく。
試合は徐々にユナイテッドペースに。左サイドに流れる形で立ち位置を修正したユナイテッドはこちらのサイドから少しずつポイントを作れるように。すると、右サイドにスポットで流れたラッシュフォードからユナイテッドは先制点をゲット。スピードあるクロスにホイルンドがうまく合わせてゴールを叩き込む。
ガラタサライはダイレクトな前線への展開で同点に。サンチェス→ザハへの長いボールから強引にゴールにねじ込み、6分で試合をタイスコアに戻す。その後、中盤の肉弾戦が激しくなる中で試合は1-1のままでハーフタイムを迎える。
後半、ユナイテッドが保持を取り戻す。交代で入ったエリクセンがポゼッションを整えて、ユナイテッドは再び高い位置から攻めていく。攻め手となったのは右サイド。ブルーノのマイナスのクロスからユナイテッドはチャンスを量産。ホイルンドがネットを揺らすがこれはオフサイド。だが、このオフサイドの後も右サイドから絶え間なくチャンスは供給されている状態だった。
しかしながら、得点は違う形でユナイテッドに入る。ガラタサライはオリベイラとサンチェスのパスの呼吸が合わず、これを掻っ攫ったホイルンドが独走。今度こそユナイテッドが勝ち越しに成功する。
追いかけるガラタサライはすぐに同点。イカルディとユルマズで右サイドから進むと、インサイドで待ち受けていたアクチュルコールがゴールを叩き込み追いつく。
さらにここから不安定なプレーがちらついていたオナナが決定的なミスからカゼミーロの退場とPKを誘発。イカルディはこのPKを失敗したが、ユナイテッドは残りの時間を数的不利で戦うことに。
そして、イカルディは残りの時間でリベンジに成功。81分にサンチェスのクリアから前線に流れたボールを沈めて勝ち越し。ユナイテッドは苦しい体勢ながら前線に繋ぐ選択をしたアムラバトにより、オフサイドラインが下がってしまっていた。
残りの時間に攻め込みたいユナイテッドだが、むしろカウンターからピンチを迎えるなど苦しい展開を動かすことができない。オナナが上がったラストプレーもモノにできず、試合はそのまま終了。ユナイテッドは連敗スタートと、GS突破に向けて暗雲が立ち込める敗北となった。
ひとこと
均衡した展開の中でGKのミスから崩れてしまうのはなかなか苦しいものがある。
試合結果
2023.10.3
UEFAチャンピオンズリーグ
Group A 第2節
マンチェスター・ユナイテッド 2-3 ガラタサライ
オールド・トラフォード
【得点者】
Man Utd:17’ 67‘ ホイルンド
GAR:23’ ザハ, 71‘ アクチュルコール, 81’ イカルディ
主審:イヴァン・クルジュリアク