エヴァニウソンがボックス内で大暴れ
バルセロナを追うためにもアントワープには連勝を決めておきたいポルト。ホームチームはそんなポルトに対して積極的なプレスでスタート。ややサイドのプレスは遅れている感もあったが、中央のプレスに関してはがっちりと捕まえてポルトのビルドアップを阻害。ポルトの保持に対してアントワープがハイラインで食いついていくスタートとなった。
ポルトは非保持に回るとマンツーでのプレスを返す形で対抗。プレスの強度自体はそこそこではあったが、奪った後に枚数をかけていくポジトラの圧力のような部分はアントワープよりもポルトの方が断然上。ポゼッションからは解決策を見つけることができていないポルトだが、カウンターの切れ味で勝負することができていた。
アントワープも保持からの攻め手を見つけることができず。ボックス付近まで進める頻度もポルトの方が上だったし、ボックスから入り込んでいくフェーズは両チームのクオリティで最も差があった部分。アントワープはなかなかインサイドに入り込んだ攻撃を仕掛けていくことができない。
しかし、アントワープはブロックの外からのミドルのこぼれ球を押し込む形で先制点をゲット。ユスフのミドルで見事にリードを奪い取る。
後半早々にポルトは同点ゴールをゲット。列落ちしたフェルメーレンのミスからエヴァニウソンがゴールを奪い1分も経たずにタイスコアに持ち込む。
ポゼッションからはなかなか前線にチャンスが繋がらない両者なだけにカウンターの切れ味が後半の勝負を分けた印象だ。その部分で勝るポルトはあっさりと勝ち越し。右サイドからドリブルで運ぶジョアン・マリオと裏に走る枚数で作ったスペースをマイナスのエウスタキオで撃ち抜く2点目の攻撃設計は攻撃に枚数をかけるポルトらしいものだった。
3点目は左右のクロスをワンタッチで繋ぐ美しいもの。ぺぺのダイレクトな折り返しをこれまたダイレクトでエヴァニウソンが決めてさらにリードを広げる。
後半のポルトのゴールショーの主役はこのエヴァニウソン。最後はループで途中交代からハットトリックを達成。ゴールが遠いアントワープを尻目にゴールを量産し、敵地での勝ち点3奪取に大きく貢献した。
ひとこと
ポルトのボックス内での精度は素晴らしい。3点目、一見の価値ありです。
試合結果
2023.10.25
UEFAチャンピオンズリーグ
Group H 第3節
アントワープ 1-4 ポルト
ボサイル・スタジアム
【得点者】
ANT:37‘ ユスフ
FCP:46’ 67’ 84‘ エヴァニウソン, 54‘ エウスタキオ
主審:ブノワ・バスティエン