手堅い逃げ切りで1点差に食い止める
支配的に振る舞うのはアウェイのライプツィヒ。シティについていくべく保持からのアプローチでツルヴェナ・ズヴェズダに襲いかかる。
序盤は大外に張るSBからボールを運ぶライプツィヒ。ただ、2列目が非常にナローに絞るというライプツィヒの特徴が示すようにインサイドに差し込むバランスをうまく取っているのが彼らの強み。フォルスベリなどインサイドにパスを差し込む選手もきっちり存在感を示す。
ツルヴェナ・ズヴェズダは3センターがスライドして中盤までで進撃を止めたい様子だった。だが、ライプツィヒはそんなツルヴェナ・ズヴェズダの目論見を外すように先制点を手にする。3センター脇に入り込んだシモンズから、大外のラウムを囮として深さをとりミドルで仕留める形でゴールを産んでいく。
先制されたツルヴェナ・ズヴェズダだが、保持に回れば勝負ができそう。ナローなライプツィヒの4MFの外側から前進し、敵陣までボールを運ぶことができていた。さらには失点もありツルヴェナ・ズヴェズダはハイラインでボール奪取も強気に。試合はハイテンポに転じていく。ツルヴェナ・ズヴェズダはロディッチのミスの直後にブカリがチャンスを迎えるなど、非常にスリリングな展開でライプツィヒに食らいついていく。
後半も一進一退の攻防が続く。一本の縦パスから大きく局面を進めようとするツルヴェナ・ズヴェズダに対して、ライプツィヒは徐々に最終ラインのカードがかさむようになる。それでも幅を使ったポゼッションでプレスをいなしつつ敵陣に進出する形で盛り返すのは流石である。
69分の交代でバックラインを増強したライプツィヒ。ツルヴェナ・ズヴェズダは押し込むフェーズに突入する。右サイドからのクロスでオラインカ、エンディアイがチャンスを迎えるが、なかなかゴールに結びつかない。
そうこうしているうちにライプツィヒはカウンターからオペンダがゴールをゲット。大きな2点目を仕留めてリードを広げる。ツルヴェナ・ズヴェズダも左サイドからのクロスでオウンゴールから追撃弾を得るが反撃もここまで。ライプツィヒが華麗に逃げ切りに成功し、シティを追走する3ポイントを手にした。
ひとこと
ツルヴェナ・ズヴェズダもよく頑張ったが、5バックへのシフトからのロングカウンターはライプツィヒが見事だった。
試合結果
2023.11.7
UEFAチャンピオンズリーグ
Group G 第4節
ツルヴェナ・ズヴェズダ 1-2 ライプツィヒ
スタディオン・ライコ・ミティッチ
【得点者】
CRV:81‘ ヒンリヒス(OG)
RBL:8‘ シモンズ, 77‘ オペンダ
主審:ダニエレ・オルサト