MENU
カテゴリー

「Catch up UEFA Champions League」~2023.12.13 UEFAチャンピオンズリーグ グループF 第6節 ニューカッスル×ミラン~

目次

歓喜を生み出さないスリリングな90分

 グループFの3位と4位の一戦。彼らの突破の最低要件は目の前の相手に勝利をすること。そのうえで他会場のパリの成績次第で勝ち上がりの有無が決まる。より優位なのはニューカッスルであり、勝利+パリの引き分け以下。ミランは勝ってもパリが敗れなければ突破はない状況である。

 まずは目の前の相手を叩きのめすところから勝負を始めなければいけない両チーム。直線的なロングボールからハイプレスとハイラインの応酬を見せるなど、試合は非常にアップテンポなスタートとなった。

 そうした展開でより優位なのはニューカッスルだろう。チャンスメイクのきっかけになったのはジョエリントンのハーフスペースへの抜け出し。ミランはなんとかギリギリでついていったが、アルミロンはあわやという決定機を迎えることができた。

 アスリート能力で勝ると思われていたニューカッスルだが、ミランの抵抗は強固。マンツーをパスワークで外し切れない展開が続く。

 しかしながら、33分にニューカッスルは先制。ぬるっとしたカウンターで加速したゴードンからジョエリントンがゴールを仕留めて先行。ミランは深追いした分、中盤がズレてしまい、その隙に入り込んだゴードンの判断が非常に素晴らしかった。

 一方のミランはレオンを主体としたカウンターから反撃に。1枚なら剥がすことができるレオンからチャンスを作りに行くが、全員が走れるニューカッスルとは少し勝手が違う感じも否めない。

 リードで迎えた後半。ロングボールを軸に安全策をとっていくニューカッスル。非保持ではプレスのカラーを抑える形で、4-5-1の撤退ブロックからミランにボールを渡してしまう方向性が見られた。

 メリハリが効いているニューカッスルの守備に対してミランはなかなか攻めのきっかけを作ることができずに苦戦。だが、押し込むことで機会が増えたセットプレーから同点ゴールをゲット。プリシッチのゴールから試合を振り出しに戻す。

 同点という状況はこの会場にいる誰も幸せにならないことが確定してしまう。というわけで試合は必然的にオープンな展開に。カウンターから両チームが斬りあうという非常にスリリングな展開に一変する。

 どちらのチームにもチャンスがある中で唯一シュートを決め切ったのはチュクウェゼ。この一撃でニューカッスルとの刺しあいは決着。しかしながら、他会場ではパリが勝ち点を積み上げてしまったため、ミランの突破要件は満たされず。流れが大きく変わる見ごたえばっちりの90分は残念ながら歓喜を生み出すことができなかった。

ひとこと

 ホームでニューカッスルが有利な展開になったかと思っただけに、ミランの地肩の強さを再認識した一戦だった。

試合結果

2023.12.13
UEFAチャンピオンズリーグ
Group F 第6節
ニューカッスル 1-2 ミラン
セント・ジェームズ・パーク
【得点者】
NEW:33‘ ジョエリントン
MIL:59’ プリシッチ, 84‘ チュクウェゼ
主審:ダニー・マッケリー

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次