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「Catch up UEFA Champions League」~2023.12.13 UEFAチャンピオンズリーグ グループH 第6節 ポルト×シャフタール~

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撃ち合いの大一番を制したのはポルト

 グループHはすでにバルセロナのGS通過が決定。もう1つの椅子に座る可能性を残す両チームが直接対決で決着をつける構図である。

 立ち上がりから積極的なプレスからリズムを握りに行ったのはホームのポルト。エウスタキオが列を上げながらプレスに参加し、後方の選手たちも前線の深追いするハイプレスに追随する動きを見せる。

 シャフタールはIHのボンダレンコが列を下げる形を作り、後方の人数を増やしながらショートパスでの前進を狙っていく。深い位置でのパス交換から引き付けての前進がシャフタールの青写真だろう。しかしながら、ポルトのプレスで生まれた穴をなかなかつくことができないシャフタール。前進にはかなり苦しい状況だった。

 シャフタールは4-1-4-1→4-4-2へのプレスでポルトの保持に対抗。ただし、CBが広がりながらポゼッションする形でプレスを軽減。そんなに前進は苦しくはない。

 ノープレッシャーのバックラインからポルトは先制。ペペから右サイドを抜け出したエヴァニウソンの折り返しからガレーノが先制ゴールを奪う。

 先制以降も苦しい戦いが続いたシャフタールだったが、27分にようやくカウンターが成立。ゴチョレイジュヴィリの列上げから加速して押し返すことができるように。

 これ以降、少しずつ押し返す機会を得ることができたシャフタール。右サイドのズブコフからのチャンスメイクであっさりと同点ゴールをゲット。副審のフラッグアップに気を抜いた守備を見せたポルトだったが、ディレイを採用した主審の判断が正解。ジャッジのファインプレーがシカンの同点ゴールを生み出した。

 保持でも落ち着きが見られるようになったシャフタールだが、ポルトは前半終了間際に勝ち越し。ガレーノの突き刺すようなミドルがネットを揺らし、リードでハーフタイムを迎える。

 後半、シャフタールはプレスを強めて反撃に出る。だが、ポルトは無理なくこれをいなすことで前進。敵陣ではサイドに枚数をかけて抜け出す選手を作るなどの崩しの工夫も見せていく。後半は右サイドがパスワークの軸。前半にドリブルを軸として仕掛けた左サイドとは異なるカラーでの攻略を見せる。

 保持に回ればこちらもつなげそうな雰囲気があったシャフタールだが、ケアレスなパスミスからポルトにショートカウンターを許して3失点目。非常に重たい失点を喫してしまうこととなる。

 以降は両チームのゴールラッシュに。ロングボールからのシカンのキープで相手のオウンゴールを誘い、シャフタールが1点差に迫るが、セットプレーからペペのゴールでポルトが再び突き放す。コンセイソンがジョーカーとして即効性を発揮した5得点目を決めれば、シャフタールも終盤にこちらも交代で入ったエギナルドが一矢報いる。

 最後まで落ち着かない展開となった試合だが、ポルトは2点のリードをキープに成功。打ち合いとなった大一番を制してノックアウトラウンドに駒を進めた。

ひとこと

 ポルト、1失点目のセルフジャッジが致命傷にならなくてよかったね。

試合結果

2023.12.13
UEFAチャンピオンズリーグ
Group H 第6節
ポルト 5-3 シャフタール
エスタディオ・ドラゴン
【得点者】
FCP:9‘ 43‘ ガレーノ, 62‘ タレミ, 75‘ ぺぺ, 82‘ コンセイソン
SHA:29‘ シカン, 73’ エウスタキオ(OG), 87‘ エギナルド
主審:イシュトバン・コヴァーチ

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