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「Catch up La Liga」~2023.9.23 ラ・リーガ 第6節 オサスナ×セビージャ ハイライト

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サイドから保持のアプローチは見えたが決め手に欠けてのドロー

 どちらもチームもプレス隊は1トップでバックラインの片方にはボールを持たせてOKというスタンス。保持側がどのように振る舞うかが問われるような立ち上がりとなった。

 中盤とサイドは噛み合わせることを徹底している両チーム。特にセビージャはサイドもきっちり捕まえており、なかなかCBはボールの出しどころに困る立ち上がりとなった。

 解決策を求めたのはどちらのチームも似たような方向性。バックラインからの対角のパスでボールサイドと逆側にフィードを届けつつ、WGでアイソレーションをかける形で対抗をしていく。

 セビージャの届け先は右サイドのオカンポス。後方からのSBのベラスコのオーバーラップをかけていく形でズレを作りにいく。オリベルもそこに絡めて、オカンポスはインサイドに入りこむ形を作り、好調のオカンポスをフィニッシャーとして活用していく。

 一方のオサスナの届け先は左サイドのWGであるモヒカ。単独でタメを作る力はオカンポスほどはないが、ここで助けになっていたのはCFのブディミル。どっしり系のイメージがあったのだけど、サイドに流れたり、あるいは体の向きを頻繁に変えながら相手との間にスペースを作って正対するなど意外と細かいことが得意な感じだった。

 サイドに流れることでエリア内に飛び込むスペースを作れているのも好印象。中央のスペースを開けたことでアイマール・オロスが飛び込んでの決定機に繋げることができていた。

 均衡して迎えた後半。セビージャは左サイドの攻め手が増えるようになる。オカンポスは左に入るようになり、オリベルもこちらのサイドに顔を出すように。後半のセビージャは明確に攻め手となるサイドを変えた印象。

 左サイドに元々いたルケバキオは後半頭はこちらのサイドにいたが、ポイントが多い時に効くタイプではないし、逆サイドにフィニッシャーもいないしということでいつの間にかオカンポスとポジションを入れ替える形で右サイドに行った。

 左サイドの連携は相手を明らかに出し抜いての裏抜けなどがなく、点を取るにはもう一声といった感じ。SBを交代でペドロサを入れることで確かにテコ入れになった感じはあったが、決め手にはかけた形だった。

 オサスナは後半も同じく左サイドから攻めていく。SBのクルスも特攻することだけでなく、細かいドリブルから周りに時間とスペースを配るスキルがある良い選手という感じだった。

 互いにサイドからボールを運ぶことはできるが、エリア内を脅かすという点でもう一声足りない部分が最後まで解決できず。試合はスコアは動かないままの痛み分けで幕を閉じた。

ひとこと

 この噛み合わせの試合は如実にポゼッションから何ができるか問われる流れになりがち。両チームのアプローチをじっくり見ることができて満足だった。

試合結果

2023.9.23
ラ・リーガ 第6節
オサスナ 0-0 セビージャ
エスタディオ・エル・サダール
主審:イグレシアス・ビジャヌエバ

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