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「Catch up League 1」~2023.11.12 リーグアン 第12節 RCランス×マルセイユ ハイライト

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多くのチャンスはセットプレーでの一撃に収束

 激しい立ち上がりからスタートした一戦。特に非保持側の積極的な姿勢が際立つ立ち上がりとなった。マルセイユはボールを奪われるとすぐさまホルダーに目一杯ボールを寄せにかかる。特にトップ下のアリはボールサイドに積極的に寄せていくスタンスが目立っており、試合のテンポアップに一役買っていた。

 一方のRCランスも1トップのワイがボールをサイドに追い込むと後方から人数をかけて一気に圧力を高めてボールを奪いにいく。今季は何試合かRCランスの試合を見てきたが、その中でもかなりアップテンポを志向したスタンスで試合に入ったなと思えた。

 この強度の高い展開はある程度テンションが上下しながら90分間継続することになる。ある程度の狙いを定めてプレスを仕掛けていたRCランスの方が安定感を持って試合を運べていると言えそうだ。マルセイユの2トップの脇からボールを運びながら敵陣に侵入。プレスがかからないと判断したトップはプレスラインを下げることもしばしばあった。

 RCランスがライン間に差し込みながら前進。アップテンポの中で裏に抜け出すワイにボールが渡ればチャンスになりそうだが、このラストパスが通らずに苦戦する。

 マルセイユの保持はコンドグビアをアンカー気味に前線のアタッカーを積極的に活かして対抗していきたいところ。しかしながら、RCランスの強気の迎撃のせいでマルセイユは前線に起点を作ることができず。突破ができそうだったのは右の大外からサールがドリブルで押し下げることに成功した場面くらいだった。

 後半も試合のテンポは大きく変わらず強度の高いプレス合戦に。押し込んだ際のバリエーションが豊かだったのはRCランス。直線的な前線に差し込む動きに加えて、左の大外に抜け出すハイダラのクロスからチャンスを迎えるなど、ボックス内に迫る形はいくつかのパターンが見られた。

 一方のマルセイユはアタッカーの能力をシンプルに活かす形。序盤はアリがドリブルで切り開き、70分過ぎからはオーバメヤンなどの交代した前線がファストブレイクからチャンスを作っていく。

 多くのチャンスが生まれながら、なかなか得点だけが決まらなかった試合を決めたのはセットプレー。90分にグラディがニアに飛び込んで頭に合わせてCKからRCランスが先制点を奪う。このゴールを守り切ったRCランスが強度の高い一戦を制した。

ひとこと

 セットプレーで決まるタイプの試合じゃないように思えた。流れの中でのチャンスは結構あったように思えたが。

試合結果

2023.11.12
リーグ・アン 第12節
RCランス 1-0 マルセイユ
スタッド・フェリックス・ボラール
【得点者】
RCL:90′ グラディ
主審:ブノワ・バスティエン

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