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「Catch up League 1」~2023.9.29 リーグアン 第7節 ストラスブール×RCランス ハイライト

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先制点の意味を悟る後半の膠着

 ようやく前節今季初勝利を挙げたRCランス。連勝を狙う今節はアウェイでストラスブールとの一戦に挑む。

 今季ここまではボールを持たれるケースが多かったRCランスだが、この試合ではボール保持の時間が多い側に回るように。ストラスブールは保持時の4-3-3のフォーメーションから、非保持に回るとアンカーのドゥクレが最終ラインに落ちる5-4-1の形にシフトしてRCランスの保持を迎え撃つ。

 ボール保持の舵取り役となったのはナンパリス・メンディ。CHは縦関係になり、メンディ一人にボール保持のタスクは任されることに。ストラスブール側のプレッシングの圧があまり高くなかったこともビルドアップを少ない人数に託すことになった要因かもしれない。

 ストラスブールの保持に対してもRCランスの迎撃はそこまで強烈ではなかった。3トップは時折CBにプレスをかけに行くが、ボールが入ってから遠い距離のスタートでプレスに行くため、ホルダーにはボールを逃がす時間がたっぷりあった。

 保持時のキーマンはこちらもアンカーのドゥクレであり、彼から両サイドにボールを展開することで外から切り崩していくのが彼らの狙いだった。多かったのは右サイドでアンジェロをセナヤが追い越す形での攻撃参加が効いていた。

 しかしながら先制したのはRCランス。中盤のロングボールの競り合いを制すると3トップの連携から先制点をゲット。ストラスブールはドゥクレとペランが遅れて出ていき穴を開けた部分をつかれてしまい、一気に失点までもっていかれることになった。連勝を狙うRCランスにとってはリードでハーフタイムを迎える順調な前半となった。

 ややトランジッション色が強い前半の終盤だったが、後半は再びがっちりとブロックを組む5-4-1に対して、保持側が何かアクションを仕掛ける攻守のフェーズがはっきりした展開となった。

 もちろん、RCランスはボールを持ちながら時計の針を進めるだけとなっても困らない。問題となるのは追いかけるストラスブールの方である。外循環から相手のラインを押し下げようと動くが、RCランスのリトリートの徹底ぶりに対してなかなかスキを作れない時間帯が続く。

 どちらのチームも決め手を見出せないまま、淡々と時計の針が進むだけとなった後半。強固な5-4-1ブロックで逃げきったRCランスが連勝に成功。リーグ戦での出遅れをここから挽回していけるだろうか。

ひとこと

 後半の膠着した展開で攻め手がなくなることを踏まえれば、先制点の持つ意味がとても大きかったのだなと思わされる試合だった。

試合結果

2023.9.29
リーグ・アン 第7節
ストラスブール 0-1 RCランス
スタッド・ドゥ・ラ・メノ
【得点者】
RCL:16‘ ワイ
主審:ジェロム・ブリザード

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